「ちょっと町へ」。これは翻訳家であり作家でもあった常盤新平さんの雑文集のタイトルだった。常盤新平さんはちょっと町へといって小岩あたりに出没したようだ。おそらく千葉方面に住んでいたのだろう。
藤野に住んでいる私がちょっと町へとなると八王子になる。高尾、西八王子を含めて八王子には何でもある。図書館、古本屋、スーパー、ホームセンター、床屋、喫茶店、電気製品のディスカウントショップなど。立川まではちょっと遠いのでデパートに用があるとき以外はわざわざ行かない。それに立川には古本屋がない。いや駅の北側、高松町に一軒だけあるが、とても神経質な店主がやっている店で、日中は陽があたらないように本を紙で覆ってしまう。しかも置いてある本が日本文学か日本史方面の本のようだ。八王子市の古本屋は高尾駅前に1軒と八王子駅前に2軒あり、さまざまな分野の本を取りそろえているので、ときどき立ち寄ることにしている。
きのうもきょうも天気がよかったので「ちょっと町へ」という気分になった。腕の筋トレに使う4キロの鉄アレー、バイクのハンドルに寒さよけにかぶせるカバーなどを探し求めて歩きまわる。なかなか見つからない。鉄アレーは3キロ、5キロのものはホームセンターで安く買えるのだが、4キロは不思議にどの店にも置いていない。八王子駅で年末に使う新幹線の指定席券を買う必要もあった。
帰りの電車には若いカップルが目立った。そうだ、きょうはクリスマスイブだ。相模湖のイルミネーションを見にいくカップルのようだ。あんのじょう相模湖駅でみな降りた。
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