韓国の芸能事務所が、所属芸能人に厳しいのは有名だ。
時には要求が行き過ぎだったり、過酷な仕事を与えられることも珍しくないという。
ドラマの撮影などは休む間も与えられないほどの殺人的スケジュールで、もはや虐待に近く、奴隷のような扱いを受けていると言われている。
外から羨ましがられる華やかな芸能界ではあるが、その内情はかなり悲惨である。
それは、韓国の歴史で見られるに対する奴隷的な扱いを思い起こさせるほどだ。
韓流ブームが拡大すればするほど韓流スターのプレッシャーは大きくなるので、精神的ストレスからうつ病になる人が多いという。
加えて、芸能人には自尊心やプライドの高い人が多いので、メンツにこだわり過ぎる点も、逆にちょっとしたスキャンダルや噂に影響されやすく、精神的なダメージをすぐ受けてしまうとされる。
芸能界というのは出入りが激しく、次々と新人やライバルが押し寄せてくるので、生き残りがなかなか厳しい世界である。
仕事が減って、所属事務所からもひどい扱いになり、経済的に行き詰まった結果、自殺を選んでしまうパターンが多いようだ。
韓国の芸能界では、一般的に給与配分は事務所とタレントで7:3、あるいは8:2の割合だという。
芸能人が自己負担で公演の経費を払う場合すらあるようだ。
韓国の芸能界は、仕事の数よりはるかにタレントの数が多い状況にあるので、業界内の競争も激しい。
小さい芸能人事務所の多くが厳しい経営状況を理由にタレントの給料を搾取し、なんと働いた1割の報酬さえ得られない悲惨な芸能人も少なくないという。
ほかには、儒教思想の負の面でもある先輩後輩などの上下関係の厳しさやイジメ問題もある。
問答無用で、時に理不尽な要求もされる。
「暗黙のルール」として、女性芸能人に性の接待を強いるケースもそうだ。
韓国芸能界で枕営業が横行していることを暴露し、その闇について、台湾のアイドルグループのメンバーとして人気だった歌手リン・ウェイリンが本を書いている。
その本によると、彼女自身も所属事務所から何度も枕営業を強要され、そのたびに拒んだという。
韓国では、駆け出しの新人はクラブのホステスや枕営業をさせられるなど、非人道的な扱いや侮辱を受けることがよくあると暴露し、たちどころに台湾各界に知れ渡って大きな波紋を呼んだ。
韓国では、所属事務所が芸能人にスポンサー企業やテレビ関係の有力者に対して枕営業をさせるような慣習が根付いており「性上納」という言葉があるくらいだ。