近年キムチは韓国国内での消費量は年々減少している。
これは、日本と同じく食生活の欧米化が進み、若い世代がキムチを食べなくなったきているからだ。
日本でも、同じ発酵食品の納豆を若い世代が食べることが少なくなった状況と似ている。
最近では自家製キムとも減ってきて、店で買ってきて食べることが多くなってきたという。
そんな、韓国人にとってなくてはならない存在がキムチだが、面白いことに、韓国にあるどのレストランのメニューにも載っていない。
なぜなら、それは頼むまでもなく、無条件にテーブルへ運ばれてくるからだ。
キムチ以外にもナムル、カクテキ、サラダなど多くの副菜が注文しなくても運ばれてくる。
それらは無料で、お代わりしたい放題である。
キムチは韓国の国民食であることは間違いなく、ソウルにはキムチ博物館があるほどだ。
キムチの種類は300以上あると言われていて、地域・家庭ごとに味付けが違う。
多くの韓国人は、今なお「我が家(地域)のキムチが一番」という自信を持っているという。
家庭内でもキムチは重要な存在だ。
毎年11月下旬から12月上旬にかけて、家庭、親族が集まって1年分のキムチ作りをする「キムジャン」という行事が行なわれ、一種のお祭りのようになっているそうだ。
時代とともにキムジャンも少なくなったようだが、大量のキムチを保存するために、各家庭に必ずひとつはキムチ専用冷蔵庫があるほどだ。
韓国人は、辛いものを食べ過ぎて、少々の刺激では満足できなくなっているようだ。
トウガラシの辛味成分「カプサイシン」には体脂肪を燃焼する働きもあるという説からダイエット食材としても人気があります。