極私的デンデケデケデケ

音楽との出会いからバンド活動を辞め、社会人になるまでをつづっております

江戸川競艇と船堀駅 3

2020-11-18 17:23:55 | Weblog
その日、帰宅して「船堀タワーは都内三大タワーでしかも無料だった。得した気分」とひとりで
ウホウホと喜んでいたら、女房が「都庁の展望フロアだって無料よ」と冷たく言い放った。
高さで言えば、都庁の展望フロア45階は地上202m、船堀タワーは103m。船堀タワーの方が
圧倒的に低い。
「浜松のアクトシティの展望台で500円も取るなんて、(料金が)高いのよ」と浜松をdisることも
忘れなかった。浜松を嫌いにならないでくださいね。
(アクトシティの展望フロアは地上185m、2020年11月現在はコロナのためか営業休止中)

まだまだ時間があるので、映画でも観ていくかと思った。

タイミングよく「武士道残酷物語」が上映される時間だった。料金は1100円。(一作品毎)

主演は中村錦之助(萬屋錦之助)。監督 今井正 1963年東映作品。

この映画は萬屋錦之助のために作られた映画である。

のっけから現代(昭和38年)の映像でカックンとなるが、そんなことはどうでもいい。
7つの話があり、その主人公を萬屋が演じている。小姓から老武士まで、違和感は全然ない。
萬屋錦之助については特に思い入れはないが、この作品を見ただけで、やはりすごい役者
だったのだと感じる。共演者もよい。

7つの話は基本的に(第6話は例外?)主人公が上役なり殿様のせいで「ひどい目にあう」話で
ある。そして多くの話にヒロインの存在がある。

女優陣は皆美しい。
岸田今日子、渡辺美佐子、三田佳子、丘さとみ、有馬稲子。
特に岸田今日子は最高の演技をしている。岸田今日子の美しさを再認識させられた。

そして、ひどいことをする上役の俳優もいいところを揃えている。
東野英治郎、森雅之、江原真二郎、佐藤慶、加藤嘉、西村晃、など

私は見たことがないが、TBSの「半沢直樹」のドラマは役者の「顔芸」がすごいという。
多くの歌舞伎役者が出ているから、そうなのかもしれないが、この映画でもそれぞれの役者の
「顔芸」はとてもインパクトがあった。最近の役者にはない味の濃さがある。

第6話は「平凡な役者時代」の蜷川幸雄が出ているくらいで、特に憎まれ役の上司も出ず、
「残酷」でもないが(特攻隊だから残酷ではあるが)、これは監督の反戦的思考からの
演出だったとのことです。

次の「旗本退屈男」は観ないで帰ることにした。
追加の1100円が惜しかったからだ。



おわり



「武士道残酷物語」(公開年月日 1963年04月28日) 予告篇








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