極私的デンデケデケデケ

音楽との出会いからバンド活動を辞め、社会人になるまでをつづっております

ボクシング

2020-11-01 08:42:43 | Weblog
これも松山時代の思い出話です。

2020年の今年、20歳になる私の息子の体重は50キロ台である。
体脂肪率は7%台だという。高校までバスケット部だったが、とくにスポーツマンと
いうわけでもない。現在は何のスポーツもしていない。

体格的にはオートレーサーやジョッキー、ボートレーサーに向いているし、私は
「オートレーサーになる気はないか?」と聞いたこともあるが、まったく耳をかさなかった。

驚異の体脂肪率を知ったのは最近の話で、
「マラソン選手のようだ」と私が言うと、息子は「体脂肪率だけならボクサー並みなんだ」と、
とくに自慢する風でもなく答えた。


松山で勤務していた頃、配送を担当していた方がボクシングが好きだった。

松山には帝人の大きな工場があり、定年までそこに勤め、定年後のアルバイト的な仕事で
私の会社に雇用されていた。年齢は60歳を超えていた。小柄で贅肉のない体をしていた。

帝人に就職した理由は「定時に退社できるから」だった。毎日同じ時間に退社し、
毎日ボクシングジムに通ったそうだ。若い頃は本人もボクシングをしていたそうだが、
現役を引退してからはトレーナーとなり、「トレーナー人生の方がはるかに長い」と
言っていた。

ボクシングジムには多くの若者が入ってくる。まったくの無経験者も多くいる。

「すぐわかるんですよ」とその人は言った。

いろいろな入門希望者がいる。
筋骨隆々の人、ガリガリのひ弱そうな人、けんかが強そうな人、贅肉が有り余っている人、
身体の大きい人小さい人、身長の高い人低い人、多種多様である。

多種多様だけど、ボクシングの経験はないので、基本の基本をちょっと指導する。

「この人はボクシングに向いている、センスがある、伸びるなというのはすぐにわかる。
 同様にセンスがないな、多分伸びないな、というのもわかる。本人には言いませんけど。
 それは、スポーツの経験の有無や、体格に関係ないんですよ」



「佐藤さんの身長ならば、ライト級だ。やってみる?」と言われたが、他人から
殴られるのはまっぴらごめんだし、体重はミドル、下手すりゃライトヘビー級の
贅肉が有り余っている私なので、丁重にお断りしたのでした。





コメント
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