極私的デンデケデケデケ

音楽との出会いからバンド活動を辞め、社会人になるまでをつづっております

西武ライオンズと松島茂 4

2020-03-01 16:11:35 | Weblog
プロ野球のオーナー企業というのはその時の勝ち組企業がなる。

現在のソフトバンクホークスが強いのはソフトバンクが圧倒的な勝ち組だからだ。

1980年代の西武グループも勝ち組だった。金と勢いがあるチームに金も選手も
集まるのである。

ベイスターズが身売りされた時、住生活グループ(LIXIL)が買収か、という話があった。
その時LIXILが「球団運営のコストは宣伝費と捉えれば、なんでもない」と言っていたのを
よく思い出す。でかい企業は違う。

DeNA、楽天、ソフトバンク、が近年球団を買収した企業だが、現代的なIT関連の
勝ち組企業である。プロ野球が発足した時から、その時代時代で勢いのある企業が
プロ野球チームのオーナー企業となるのである。

2006年に西武ライオンズの担当となったが、ファンクラブ入会記念品の受注もなく、
会社が製作したライオンズオリジナル文具もパッとしたものがなかった。

また、タイミングも悪かった。それまで球団はレプリカユニホームをはじめとしてグッズ製作を
メーカーと直接やりとりをしていたのだが、そのようなグッズ製作はもとより、すべての
プロデュースを大手広告代理店に任せる方針に変えた。

大手代理店が入ることによって、グッズラインナップも大幅に見直すこととなり、取引条件も
厳しくなっていった。文具について言えば、小規模で小回りの利くメーカーでなければ
対応ができないような状況になっていった。

と、書くと言い訳のように聞こえるが、代理店介入によってそれまで取引のあった
大手スポーツメーカーも同じように撤退したので、私の営業能力不足ばかりが原因でもない。
(と、しておく)

2006年に比べ、現在のパリーグは入場者数、全体の売り上げについても盛り上がっている、
と言える。代理店に任せる判断は正解だった。

西武ライオンズ担当となり、私がした仕事は、これまで作成したオリジナル文具の処分や
取引を終息させる手続きや作業が多くなった。そのような、「後ろ向きの仕事」が多かったが
仕事をする中で球団職員の方から貴重な話を聞けたり、酒席を共にすることは楽しかった。

つづく




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