子供の頃から 今でも、
山並みや林のシルエットから ゆっくり月が昇り始める情景を目にすると
条件反射的に 浮かんでくるフレーズが有る。
「月がー、出た出たー、月が出たー、ヨイヨイ ♪」
民謡「炭坑節」の出だしだ。
「炭坑節」は 物心付き始めた幼少の頃に、大人が歌っていたのを聞いて覚えたものか、ラジオ等から流れていたのを覚えたものか、盆踊り等で覚えたものか、子供達の中で面白がって流行らせたものか、記憶はまるで無いが 全国各地の数多の民謡の中で 多分、一番最初に覚えた民謡ではないかと思っている。
今更になってネットで調べてみると
「炭坑節」は、福岡県田川市が発祥の民謡。元々は 炭鉱労働の中で生まれた仕事唄だったものが 宴席に持ち込まれ、やがて花柳界で洗練されながら歌われるようになり、戦後 流行唄として 赤坂小梅、美ちやっこ、音丸等がレコーディングし、さらに 久保幸江、霧島昇、鈴木正夫、三橋美智也等が 続々歌うようになり 「戦後の復興は石炭から」という国策にも沿って 全国に広まり 次第に盆踊りの定番曲になったようだ。
「炭坑節」が広まり、有名になるにつれ 「炭坑節」の本家争いが生じた時期があったが 現在では 福岡県田川市が「炭坑節」の発祥地と確定しているという。
(参照・引用)
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(公社)福岡県観光連盟ホームページ(炭坑節)
子供の頃 覚えた歌詞は
月が出た出た 月が出た ヨイヨイ
三池炭坑の 上に出た
あんまり 煙突が高いので
さぞやお月さん 煙たかろ サノヨイヨイ
で
今日の今日まで、「炭坑節」は、「三井三池炭鉱」が有った福岡県大牟田市の民謡かと思い込んでいたものだが、
「へー!、そうだったんだ」
目から鱗である。
「炭鉱節」・ 唄 鈴木正夫 (YouTubeから共有)
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、今年は、全国各地の盆踊りや夏祭り等のイベントも中止、寂しい夏になりそうだが、なんとか収束し 来年の夏には 楽しめるようになって欲しいものだ。