たけじいの気まぐれブログ

記憶力減退爺さんの日記風備忘雑記録&フォト

学生寮の記憶・その10

2022年04月08日 18時50分39秒 | M男のあの日あの頃(the good old days)

◯「四季の新潟」
昭和30年代中頃、M男が、北陸の山村の親元を離れ、地方都市の学生寮に入寮し、生まれて初めて外で集団生活を始めた頃の話である。

3月8日の「学生寮の記憶・その2」の中の「◯寮歌の練習」で、「歌詞をもらったようなもらわなかったような・・・」と書き込んでいたが、その後、その気になって、押入れのダンボール箱に詰まっている、ガラクタ、雑物を漁ったところ、寮歌や当時の愛唱歌等の歌詞を手書きした小型のノートのような、手帳のようなものが見つかった。多分、歌集等の印刷物等はもらえず、何かから書き写したものなのだろう。すでに紙は劣化しており、うっかり触るとボロボロ破れ落ちてしまいそうな代物だが、なんとか読める。その中には、「四季の新潟」も有る。
「昨日の夕食、何食べた」も思い出せなくなっている後期高齢者であるが、なんと、「四季の新潟」、1番から4番までソラで歌える程に覚えているから不思議なことだと思う。
念のため、今更になってネットで調べてみると、3番の最後の1節、「旅まわり」と書かれている部分が、正しくは、「岳(たけ)まわり」であることが分かり、もしかしたら、間違って教えられ、ずっと「旅まわり」が正しいと思い込んでいたようだ。
当時から詳しく知っていた分けではないが、実は、「四季の新潟」は、元々の寮歌ではなく、1934年(昭和9年)に、作詞 西條八十作詞 中山晋平で作られた、新潟情緒たっぷりの、いわばご当地ソングで、花柳界で歌われたり踊られていた歌だったのだ。では、何故、そんな歌が、学生寮で、寮歌の番外として歌い継がれてきたのかについては、旧制高校のバンカラ時代、芸者遊び等をするような剛気な学生も大勢いたはずで、その歌を寮に持ち帰り、コンパ等で歌っている内、定番になってしまったものと推定されている。

「四季の新潟」
作詞 西條八十、作曲 中山晋平

1、春はうらうら日和山(ひよりやま)
  雪の弥彦も霞に溶けて
  枝垂れ(しだれ)青柳 (あおやぎ)風吹きゃなーびく 
  あだな西堀東堀(にしぼりひがしぼり)

2、夏はすずかぜ天の川 
  うちわ片手に万代橋(ばんだいばし)を
  おけさ踊りについ夜も更ーけて
  別れ涙の寺泊(てらどまり)

3、秋は稲穂(いなほ)の信濃川 
  早も帰るか港のつばめ
  便りまちまち今年も暮―れりゃ 
  やるせないぞえ旅まわり岳(たけ)まわり

5、冬は雁木(がんぎ)に積もる雪 
  口説(くぜつ)半ば(なかば)に窓の戸開けりゃ
  佐渡は寝たかよもう灯(ひ)は見―えぬ 
  夜の出船に鳴く千鳥

島村武男の「四季の新潟」 (YouTubeから共有)
1934年(昭和9年)に発売されたSPレコード盤のB面に収録された「四季の新潟」だが、ほとんど一般庶民には歌われず、「幻の名曲」?とも言われているようだ。

小林幸子の「四季の新潟」 (YouTubeから共有)
2005年(平成17年)には、地元新潟出身の歌手小林幸子も、カヴァーしている。

新潟古町芸妓・日本舞踊 「四季の新潟」 (YouTubeから共有)



(つづく)

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ユキワリソウ(雪割草)

2022年04月08日 13時42分09秒 | 爺さんの備忘録的花図鑑

花にも疎い爺さん、ブログを始めた頃までは、我が家の庭に咲く花であろうが、道端、空き地、畑、川原等で蔓延っている野草であろうが、公園や植物園等で鑑賞出来る草木であろうが、山歩き中に撮った高山植物であろうが、見掛けても、花名も知らず、分からず、覚えられずで、ほとんど珍紛漢紛だった気がする。数多のブログを拝見するようになってから、その無知ぶりを痛感、初めて、花名等を知ろうという気になったものだったが、教えてもらっても、ネットや図鑑で自分で調べても そのそばから忘れてしまう老脳、出来る限り、ブログ・カテゴリー「爺さんの備忘録的花図鑑」に書き込むことで、少しづつだが、分かる草花が増えてきたように実感している。草花に詳しい人からは、「なーんだ、そんな花も知らなかったの?」と笑われそうだが、爺さんにとっては、新情報、新知識、「爺さんの備忘録的花図鑑」は、後日、また忘れてしまった時等に、確認したりするのに役に立つ存在になっている。


春一番、雪を割って春の訪れを告げる花、妖精のように可憐な姿の山野草
「ユキワリソウ」

以前から、なんとなく、花名は聞いていたような気がするが、恥ずかしながら、実際に花を見たのも、写真を撮ったのも、花名を同定出来たのもつい最近のことで、「ブログ内検索」してみたら、4年前だった。

4年前、2018年3月15日、東京薬科大学薬用植物園で撮っていた「ユキワリソウ」
初めて見て、知り、感激したものだった。

続いて、2018年3月27日に、神奈川県相模原市の城山カタクリの里を訪れ、
撮っていた、「ユキワリソウ」


翌年、2019年3月14日にも、神奈川県相模原市の城山カタクリの里を訪れ、
撮っていた、「ユキワリソウ」

以後、新型コロナ感染拡大が始まり、不要不急の外出を自粛していたが、
今年の3月30日、3年振りに、神奈川県相模原市の城山カタクリの里を訪れ、
「ユキワリソウ」と、再会。


ユキワリソウ(雪割草)

キンポウゲ科、ミスミソウ属、多年草、山野草
   別名 「ミスミソウ(三角草)」「オオミスミソウ(大三角草)」
      「スハマソウ(州浜草)」「ケスハマソウ(毛州浜草)」
   和名「雪割草」は、ミスミソウ、オオミスミソウ、スハマソウ、
   ケスハマソウの4種類を総称して呼ぶ時に使われる花名。
   和名「三角草」は、葉の形が三角形であることに由来している、
   単にカタカナで、「ミスミソウ」と表す場合は、標高の高い岩場等で
   自生する、サクラソウ科の高山植物のことになり、
   「雪割草」とは、別の植物になる。
原産地・分布 日本、
       主に東北地方や北陸の日本海側等雪の多い地域の里山や雑木林の
       斜面、山地の林床等に自生している
       新潟県では、「県の花」に指定されているようだ。
草丈 10Cm~20Cm
花色 白色、ピンク色、赤色、青色、紫色、複色 等 多種多様、
   一重咲き、八重咲き、二段咲き 等 多種多様、
   花弁に見える部分は、萼片で、萼に見えるのは、茎葉。
開花時期 2月下旬頃~5月上旬頃
花言葉 「自信」「信頼」


(蛇足)
同じ早春に花を咲かせる、カタクリ、フクジュソウ、イチリンソウ、
ユキワリイチゲ、セツブンソウ等々は、スプリングエフェメラルと呼ばれ、

花後、夏までには、葉を枯らしてしまい、地中で過ごすが、
ユキワリソウ(雪割草)の葉は常緑で、春先、新葉が出来るまで残るのだそうで、
どうも、スプリングエフェメラルの仲間には、入らないようだ。
ユキワリソウも、すっかり、スプリングエフェメラルのひとつと
思い込んでいた爺さん、
「へー、そうなの」・・・である。