ワープロやパソコン、さらにスマホ等が 日常生活に入り込んだ頃からは 国語辞典、漢和辞典等を滅多に使わなくなってしまっている。便利な漢字変換ソフトのお陰で いつでも、どこでも、サクッと調べたり、確認出来るからであるが、かっては 自分で書くことで記憶したと思う漢字も 今では 視覚で理解するだけになり 記憶力減退老脳は ますます記憶しようとしなくなっているような気がしている。
別に 漢字でなくても ひらがな、カタカナで 通用するし・・・、
今更 漢字を知っても・・・、
漢字知らなくても まるで支障ないし・・・、
とも思う。
小説、特に時代小説等を読んでいると、当然ながら、普段聞き慣れない言葉や、難漢字が次々と出てくる。毎度、作家の語彙力の凄さに感じ入ってしまっているが、とても読めそうもない難漢字には たいがいふりがなが付されており、読み進める分には なんの支障も無い。ただ 普段 良く使っている言葉なのに、見たこともないような漢字で書かれていると 「へー!、そうなの!」、目から鱗になってしまうことが 良く有る。
(ネットから拝借無料イラスト)
先日 読み終えた時代小説の中でも ふっと目に止まった漢字がある。
「顳顬」
漢字に強い方であれば お茶の子さいさい、読めるのであろうが
不勉強な爺さん、
とっさに 読んでみろ!、書いてみろ!、と言われても
読めそうに無く、書けそうに無い。
忘れない内に 書き留め置くことにした。
読み
「こめかみ」
意味
「頭の両側、目尻の横、目と耳の付け根の中間に有る。
皮膚の直ぐ下に側頭骨が有り、顎の動きに連動して動く部位」
用例
「顳顬(こめかに)に青筋立てて、怒りまくっている年寄りがいた」
「頭痛で顳顬(こめかみ)を抑えている女性に声を掛けた」
「顳顬(こめかみ)が痛くなるほど 眩しい」