Xenos Audio

オーディオと音楽について

2011東京インターナショナルオーディオショウ(その8)

2011年11月10日 23時58分41秒 | オーディオ
デザインなんてどうでも良いから30万円以内でとにかく音が良い小型スピーカーを教えてくれ。

と尋ねられたら、迷わずこのFOSTEX G1300MGを推す。先代からの傑作ぶりは相変わらず。とにかく異様に音離れが良い。

ただやはりデザインは酷い。ダイアフラムは艶消し、フランジは黒だと思う。キャビネットの2色もセンスを疑う。

2WAYフロントバスレフ反対派の自分としてはポートが後ろに行ったことを評価したい。

まぁ、CW250Aなんて追加したら音としてはほぼ文句無しだろう。個人的には台形の兄貴分よりそちらが良いと思う。


秋葉原でボリュームを買った話

2011年11月09日 15時58分13秒 | オーディオ
秋葉原で10kΩのボリュームを購入することにした。
あるショップに寄り、店主(おじいさん)に話しかけてみる。


「2連ボリュームの差が酷くて」
「40年やっててきいたことねぇよ」

何故か喧嘩腰。この返答でこの店から買う気が失せた。
このおじいさんは40年ボリュームを売り続けてギャングエラーの存在を否定してしまうのか。

次の店。感じの良いおばちゃん。
「2連ボリュームの差が酷くて」
「そうですか~。どうしてもある程度は出てくるんですよね。」

「そうですね。すいませんがテスター貸して頂けますか?差が小さいものが欲しいので。」

「わかりました。」と言ってテスターと、ボリュームを2つ渡してくれる。

(調査開始…)

「ではこちらの方を買います」
「違いはありましたか?」
「200Ω付近で調べて片方は15Ω、もう片方は5Ωの差がありました。」

「Aカーブ10kΩですね。」
「はい、そうです。テスターありがとうございました」


ありがとう、おばちゃん。ありがとう、三栄電波。

オリジナルは400Ωの誤差があったから、精度は80倍上がったことになる。
結局はオリジナルと同じ、コスモスの30mm径にした。

2011東京インターナショナルオーディオショウ(その6)

2011年11月08日 00時54分32秒 | オーディオ
昨年のショウで一番の衝撃はMAGICO Q5の音だった。今年はその弟機のQ3とQ1を聴いた。デモは正直、自分には退屈だったし、音量も不足していたが高度な実力は分かった。

両機ともQ5の血を引く極めてノイズの少ない、そこに音楽だけが存在するような鳴り方。しかも適度な温かみがあり退屈にはならない。

しかし、Q5とQ3は見かけ以上に差がある気がした。Q5の表現する凄みがQ3では和らいでいる気がする。見かけのユニット構成はほぼ同じであるが、Q3は3WAYでQ5は4WAYだ。そこから来る中低域の解像度の違いではないかと思う。

Q1もコンパクト2WAYとしては信じられないような空間とレンジの表現があるが、いかんせん280万円は高い。自分だったらThiel CS3.7が買えると考えてしまうし、例えば最高峰コンパクト2wayならSignatureDiamondの方が総合的にみて魅力的だと思う。

2011東京インターナショナルオーディオショウ(その5)

2011年11月06日 01時09分54秒 | オーディオ
ADAM AUDIOは輸入元が太陽インターナショナルに変更されたよう。
このメーカーは以前フラッグシップのTENSORシリーズを聴いたことがあり、中域のハイルドライバから
放たれる、ホーン型を超えるほどのトランジェントに驚いた記憶がある。
ただ、このTENSORシリーズはいかんせんETONのウーハーが相対的に重く、中高域のスピードについて
これない印象だった。

今回のColumn mk3は低域の重さを感じさせず、かつ一般的コーン型ドライバでは到底なし得ないような圧倒的解像度とスピード感を表現している。

多分、駆動系のDCSフルシステムとJEFFの新作プリ&パワーの力も大きいのだろう。ただ、このスピーカーが凄いと確信したのは直後にAVALONの新作、IDEAを全く同じ駆動系で聴いたから。

AVALONは好きなメーカーだけれど、ほぼ同価格のIDEAとColumn mk3を比較してみて、IDEAの完敗が一瞬でわかった。

ミッドのハイルドライバーは振動板質量が1gに満たないらしい。しかもインピーダンスやf特、位相特性もほぼ完全にフラット。喉から手が出るくらい、欲しいです。

2011東京インターナショナルオーディオショウ(その4)

2011年11月04日 23時32分21秒 | オーディオ
WilsonAudioの大型スピーカーを初めて聴いた(MAXX?)。System系が大好きなので上級機には期待を寄せた。しかし解像度と迫力が素晴らしいものの音離れが今一つ。音楽に入れない。
余談になるがSasha W/Pにも搭載された18W8545に代わる新ミッドレンジはSB ACOUSTICSのSATORIのような気がする。
真相をご存知の方、教えて下さい。


2011東京インターナショナルオーディオショウ(その2)

2011年11月04日 01時17分58秒 | オーディオ
ナスペックのブース。山之内さんの記事はあまり好きではないが、デモはテンポと選曲がよく面白かった。
PREMARE CD32とI32、MODERN SHORT Performance6の組み合わせである。
システムとしての合計価格は130万円程度であり、今回のIASにおいては最低価格に近いものだと思うが、
音は良かった。自分がCD31を使っているせいか、ベクトルが同じ方向で安心する。

驚いたのはMODERN SHORTのPerformance6。ユニット、キャビネットの作りこみを見るとペア68万円は大バーゲンだと思う。音も最低域を諦めているものの、音場が広く、音離れがよく、解像度が高く、音色も軽くて爽やか。いつまでも聴いていたくなる。
隣のJoseph Audio Pearl2が鳴っているのと間違える人がいて面白かった。個人的にはPearl2の音があまり好きではないため、値段が同じだったとしてもPerformance6を選ぶ。

この価格帯ではMONITOR AUDIO PL100が一押しだったが、これからはPerformance6を一押しにしようと思う。それ程気に入ってしまった。

2011東京インターナショナルオーディオショウ(その1)

2011年11月03日 23時50分52秒 | オーディオ
先日、交通会館のハイエンドショウに出かけた。全くときめくものがなかった。環境のせいなのか、機器のせいなのかわからないが、IASの方がやはり面白い。音のレベルもIASの方が平均値は遥かに上である。忙しい中、無理して訪れて良かった。

毎年同じことを書いているが、大切なことなのでまた書こうと思う。

「これから書くレビューについては、特定の機器と特定のソースと特定の部屋においてほぼ一瞬だけ聴いて判断した内容なので、あまり真に受けてしまわないようにお願い致します。」

TADが使っている部屋は毎年音の悪さに同情してしまう。潤いや音場が出にくいのだ。ネガティブキャンペーン的リスクが伴うとさえ思う。デモをやっていた外人さん(音決めの責任者?)はデモが非常に上手で、楽しく、飽きさせない内容だった。
ソースにMacを使ったTADのフルシステムで、スピーカーはCR1。実力はよくわからない。解像度やスピード感があり、レンジも十分だが、音場はほぼ感じないし、長い時間聴くと疲れてくる。
部屋のせいかもしれないけれど、交通会館での印象もほぼ同じだった。抽象的な比喩であるが、レクサスみたいな基本性能のよい高級な国産自動車という印象を受けた。同じ1500万円だったら自分は迷わずポルシェを買う。買えないけれど。