ユニット構成は3WAY。
2.5cm、16cm、20cmです。インチで言うなら1"、6.5"、8"ですね。ユニットは全てSEAS製。ダイヤフラムはアルミニウム。
DIY好きな方なら即座にわかると思いますがこのユニット達の原型は驚くほど安く、しかも簡単に手に入ります。
ただし、ウーハーとスコーカーについては同じものを入手するのは不可能(TWに関しては不明)です。カタログにない仕様になっています。
ウーハーはバスレフ型で、ユニットは片方の側面に実装されています。
ウーハーの取り付け位置は通常のこのタイプより遥か上方で、開発者はMIDおよびTWと距離をとりたくなかったのかもしれません。少し落とし込んであるのはデザインのせいだけではなく指向性のコントロールがあるかも。
センターキャップがフェイズプラグを採用していないのはウーハーに特化することが前提で中高域の放射を嫌ったせいと思われます。
このダイアフラム形状だけでもカタログにはない仕様なのですが、マグネットも(SEASにしては)大きめのものが使われていて、26cmウーハー用と同等のものです。
このウーハー、異常なくらい感度が低いです。大体82dB程度です。かのSL700と遜色ないですね。余程moが大きいのでしょうか。
このウーハーの放射する低音の音圧は、ダクトに付属のスポンジを突っ込むことで1.5dB低減できます。また、ON/OFF式のスイッチがついていて、電気的にも1.5dB低減できます。
ただし、ダクトのスポンジの有無についてはレベルだけではなく、特性そのものが変わるので音質の調整は結構難しいかもしれません。私は概ねスポンジを外した方がふわっとした心地よい感触があって好きです。
2.5cm、16cm、20cmです。インチで言うなら1"、6.5"、8"ですね。ユニットは全てSEAS製。ダイヤフラムはアルミニウム。
DIY好きな方なら即座にわかると思いますがこのユニット達の原型は驚くほど安く、しかも簡単に手に入ります。
ただし、ウーハーとスコーカーについては同じものを入手するのは不可能(TWに関しては不明)です。カタログにない仕様になっています。
ウーハーはバスレフ型で、ユニットは片方の側面に実装されています。
ウーハーの取り付け位置は通常のこのタイプより遥か上方で、開発者はMIDおよびTWと距離をとりたくなかったのかもしれません。少し落とし込んであるのはデザインのせいだけではなく指向性のコントロールがあるかも。
センターキャップがフェイズプラグを採用していないのはウーハーに特化することが前提で中高域の放射を嫌ったせいと思われます。
このダイアフラム形状だけでもカタログにはない仕様なのですが、マグネットも(SEASにしては)大きめのものが使われていて、26cmウーハー用と同等のものです。
このウーハー、異常なくらい感度が低いです。大体82dB程度です。かのSL700と遜色ないですね。余程moが大きいのでしょうか。
このウーハーの放射する低音の音圧は、ダクトに付属のスポンジを突っ込むことで1.5dB低減できます。また、ON/OFF式のスイッチがついていて、電気的にも1.5dB低減できます。
ただし、ダクトのスポンジの有無についてはレベルだけではなく、特性そのものが変わるので音質の調整は結構難しいかもしれません。私は概ねスポンジを外した方がふわっとした心地よい感触があって好きです。
何か映画を観にいこうと思い立ち、「感染/予言」と迷った末に、まぁこちらの方が無難ということで、「アイ、ロボット」を観にいきました。
第一条 ロボットは人間に危害を加えてはならない、またその危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない
第二条 ロボットは人間に与えられた命令に服従しなければならない、ただし与えられた命令が、第一条に反する場合は、この限りではない
第三条 ロボットは第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己を守らなければならない
上記のロボット工学3原則がとり入れられたということですが、映画を見る限りにおいては「ロボットは人間の命令に従い、かつ人間に危害を加ることはない。」程度の描写しかされていません。
謎解きの深さもなく、ロボット化社会へ警鐘を鳴らすわけでもなく、ただ”近未来のテクノロジーをリアルに描く”ということに重点を置いた内容に思います。
何かB級映画にやたらお金をかけて観れるようにした、例えば「インディペンデンス・デイ」を観た後に感じる様な、仄かに空しい感覚がありました。
30年前に発表された、小松左京の短編「ヴォミーサ(この言葉をググッたら沢山HITして驚きました)」なんかはそれこそ、ロボット工学3原則をテーマにした傑作。この作品の中では”3原則が反転したロボット”が登場します。
さて、このロボットを破壊するために、主人公が放った命令とは…
映画よりこちらの方がおすすめかも。
お気に入り度:★★
第一条 ロボットは人間に危害を加えてはならない、またその危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない
第二条 ロボットは人間に与えられた命令に服従しなければならない、ただし与えられた命令が、第一条に反する場合は、この限りではない
第三条 ロボットは第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己を守らなければならない
上記のロボット工学3原則がとり入れられたということですが、映画を見る限りにおいては「ロボットは人間の命令に従い、かつ人間に危害を加ることはない。」程度の描写しかされていません。
謎解きの深さもなく、ロボット化社会へ警鐘を鳴らすわけでもなく、ただ”近未来のテクノロジーをリアルに描く”ということに重点を置いた内容に思います。
何かB級映画にやたらお金をかけて観れるようにした、例えば「インディペンデンス・デイ」を観た後に感じる様な、仄かに空しい感覚がありました。
30年前に発表された、小松左京の短編「ヴォミーサ(この言葉をググッたら沢山HITして驚きました)」なんかはそれこそ、ロボット工学3原則をテーマにした傑作。この作品の中では”3原則が反転したロボット”が登場します。
さて、このロボットを破壊するために、主人公が放った命令とは…
映画よりこちらの方がおすすめかも。
お気に入り度:★★
さて、今回の画像が私のメインスピーカーの現物です。
メーカー名はAmphion(アンフィオンと呼びます)。北欧のフィンランドのメーカーです。契約が切れていなければ、今も日本に輸入されていて、我が国においてはオーディオリファレンスインクという商社が扱っています。
スピーカーの名は、XENON(キセノン)です。ちなみにアンフィオンは全てのスピーカーに元素記号をつけています。
当Blogのタイトルは勿論このスピーカー名から拝借しています。
”XENON”というのはちょっと変わり者とか異邦人とかなじめないとかいう意味を表すXENOSからの派生語です。
XENOS…ひねくれ者の私にぴったりだなぁと感じた次第。
ちなみにスピーカーこのネタであと10回は引っ張りたいつもりですので、ご了承下さい。
メーカー名はAmphion(アンフィオンと呼びます)。北欧のフィンランドのメーカーです。契約が切れていなければ、今も日本に輸入されていて、我が国においてはオーディオリファレンスインクという商社が扱っています。
スピーカーの名は、XENON(キセノン)です。ちなみにアンフィオンは全てのスピーカーに元素記号をつけています。
当Blogのタイトルは勿論このスピーカー名から拝借しています。
”XENON”というのはちょっと変わり者とか異邦人とかなじめないとかいう意味を表すXENOSからの派生語です。
XENOS…ひねくれ者の私にぴったりだなぁと感じた次第。
ちなみにスピーカーこのネタであと10回は引っ張りたいつもりですので、ご了承下さい。
今年度のオーディオショウ巡りで一番驚いたのはクボテックのHANIWA。ハイエンドショーのようにシステム間の仕切りが何もないところでは音を判断するのはなかなか難しいものがあります。なので音は聞くには聞いたけれどよくわからず。ですから尚のことデザインの強烈さに目が行きました。
熱意も発想も技術も凄いですが、正直このデザインだけは何とかして欲しいものです。好き嫌いではなくて、最低レベルすら確保していない気がします。
音的にはMBLのシステムを初めてまともに聴いて、結構衝撃をうけました。一言で言うなら「いつまでも聴いていたい音」。水平方向の360度指向性システムと言えば、ジャーマンフィジックスなどが有名で私はここの音も好きなのです。が、MBLはDDDユニットで感じるような”自然すぎて何となく物足りない感じ”がなくて、オーディオ的にも音楽的にも不満のない素晴らしい音に聴こえました。
名盤「カンターテ・ドミノ」なんかは方々で聴いているし、私も持っているのですが、臨場感と透明度、解像度などかなりのハイレベルだったと思います。
正直欲しくなってしまって、値段を調べてみたら予想の3倍くらいの価格でした。絶対買えません。
熱意も発想も技術も凄いですが、正直このデザインだけは何とかして欲しいものです。好き嫌いではなくて、最低レベルすら確保していない気がします。
音的にはMBLのシステムを初めてまともに聴いて、結構衝撃をうけました。一言で言うなら「いつまでも聴いていたい音」。水平方向の360度指向性システムと言えば、ジャーマンフィジックスなどが有名で私はここの音も好きなのです。が、MBLはDDDユニットで感じるような”自然すぎて何となく物足りない感じ”がなくて、オーディオ的にも音楽的にも不満のない素晴らしい音に聴こえました。
名盤「カンターテ・ドミノ」なんかは方々で聴いているし、私も持っているのですが、臨場感と透明度、解像度などかなりのハイレベルだったと思います。
正直欲しくなってしまって、値段を調べてみたら予想の3倍くらいの価格でした。絶対買えません。
CDがソースの主流になってからアルバムの最初から最後まで通して聴くことなんて滅多になくなりました。お気に入りの曲を数曲聴いて、すぐ別のCDにという具合に次々と渡り歩くものですから、ちょっと集中して聴こうとしたら、プレイヤーの周辺にすぐにケースの山ができてしまいます。
そんな聴き方ですから、CDを購入するときは「このディスクにただ1曲だけでも、お気に入りがあればいい。」と私は切に願います。
女性ボーカル好き限定ですが、「DESPERADO」サウンドトラックの12曲目「Quedate Aqui」は素晴らしいです。このアルバム、曲ごとに演奏者が異なり、この12曲目はSALMA HAYEKさんという非常に美しい方が唄っています。
ボーカル一本、心地よいエコーを載せて、唇の音が聞こえる位のオンマイクでHAYEKさんが甘く甘く唄います。スピーカー上方に声が定位するので非常に気持ちいいです。
他のトラックもオーディオ的に面白い音が入っていて楽しめると思います。思いっきり”ラテン”してますが。
お気に入り度:★★★★
そんな聴き方ですから、CDを購入するときは「このディスクにただ1曲だけでも、お気に入りがあればいい。」と私は切に願います。
女性ボーカル好き限定ですが、「DESPERADO」サウンドトラックの12曲目「Quedate Aqui」は素晴らしいです。このアルバム、曲ごとに演奏者が異なり、この12曲目はSALMA HAYEKさんという非常に美しい方が唄っています。
ボーカル一本、心地よいエコーを載せて、唇の音が聞こえる位のオンマイクでHAYEKさんが甘く甘く唄います。スピーカー上方に声が定位するので非常に気持ちいいです。
他のトラックもオーディオ的に面白い音が入っていて楽しめると思います。思いっきり”ラテン”してますが。
お気に入り度:★★★★
今回からシリーズ企画、「メインスピーカーについて」を書きたいと思います。スピーカーですから、もちろん使用機器カテゴリーの主役です。
私、このスピーカーのデザインが好きで、傑作とすら思います。一言で表すのなら
北欧!
これに尽きます。
フィンランド製だし、ユニットはノルウェイseasだし、色白で細身で品があって…
例えば強引に擬人化すると、姫って感じなんですよね。
あ、ちなみにこの画像は私の部屋ではありません。あしからず。
私、このスピーカーのデザインが好きで、傑作とすら思います。一言で表すのなら
北欧!
これに尽きます。
フィンランド製だし、ユニットはノルウェイseasだし、色白で細身で品があって…
例えば強引に擬人化すると、姫って感じなんですよね。
あ、ちなみにこの画像は私の部屋ではありません。あしからず。
横浜のAVフェスタはみなとみらい線ができたおかげでテクテク歩かずに済み、アクセスがとても楽になりました。
コンパニオンをビデオに撮るために来場するような情けない中年にはなりたくないと願いつつ、幾つかのブースを回りました。
さてタイトルの大型モニターRS2です。黒色HP振動板ユニットを採用したスピーカーは既にベルテックから発表されている為、それほど新鮮な感じはありません。トータルのデザインとしても3ウェイとしてかなりオーソドックスなタイプで、愚直なまでに物量を投入した極めて日本的なスピーカーだと思います。
音はそれを忠実に反映した、高解像度・高リニアリティ・ワイドレンジを絵に描いたようなもの。しかし、そんな凄い音が”スピーカーから聞こえてくる”のがはっきりわかります。私はスピーカーの存在感が消えるような音が好きなので、こういうのは気になってしまうのです。
ウーハーを小型化してスリムにしたり、側面につけたり、(例えば38cmウーハーを使用したN801では感じない現象なので)キャビネットの形状やら材質やらを工夫すれば、なんて思うんですけどね。
モニターシステムなので壁面埋め込みが可能である形状にする必要があるのでしょうか。
ともあれ、コンパクトモニターとして活躍しているNF-1の発表以来、FOSTEXはスピーカーメーカーとしての実力を着々と備えつつあると感じた次第です。
※ちなみに有名な80cmウーハーは私には蛇足と感じました。
コンパニオンをビデオに撮るために来場するような情けない中年にはなりたくないと願いつつ、幾つかのブースを回りました。
さてタイトルの大型モニターRS2です。黒色HP振動板ユニットを採用したスピーカーは既にベルテックから発表されている為、それほど新鮮な感じはありません。トータルのデザインとしても3ウェイとしてかなりオーソドックスなタイプで、愚直なまでに物量を投入した極めて日本的なスピーカーだと思います。
音はそれを忠実に反映した、高解像度・高リニアリティ・ワイドレンジを絵に描いたようなもの。しかし、そんな凄い音が”スピーカーから聞こえてくる”のがはっきりわかります。私はスピーカーの存在感が消えるような音が好きなので、こういうのは気になってしまうのです。
ウーハーを小型化してスリムにしたり、側面につけたり、(例えば38cmウーハーを使用したN801では感じない現象なので)キャビネットの形状やら材質やらを工夫すれば、なんて思うんですけどね。
モニターシステムなので壁面埋め込みが可能である形状にする必要があるのでしょうか。
ともあれ、コンパクトモニターとして活躍しているNF-1の発表以来、FOSTEXはスピーカーメーカーとしての実力を着々と備えつつあると感じた次第です。
※ちなみに有名な80cmウーハーは私には蛇足と感じました。
最近はオーディオ雑誌にCDが添付されることが増えて、これは非常に喜ばしいことですね。
中でも今回のオーディオベーシックの付録”ハルモニアムンディ 2004秋傑作選”は非常に良いです。
HMというのは私にとって長岡鉄男氏の影響か古楽の優秀録音のイメージが強いです(例のパニアグワとか)。でも、ごく普通のクラシックもあります。
このCDはバリエーション豊かで曲もきちんと収録されており、そのままCDショップに置いてもいいくらい。私のように普通のクラシックじゃ眠くなる方にもオススメです。
私としては、6の斬新さとか10の朗々とした響きとかがお気に入りですが、なんと言っても22のリュートの音色が最高で、即購入を決めました。
お気に入り度:★★★★
中でも今回のオーディオベーシックの付録”ハルモニアムンディ 2004秋傑作選”は非常に良いです。
HMというのは私にとって長岡鉄男氏の影響か古楽の優秀録音のイメージが強いです(例のパニアグワとか)。でも、ごく普通のクラシックもあります。
このCDはバリエーション豊かで曲もきちんと収録されており、そのままCDショップに置いてもいいくらい。私のように普通のクラシックじゃ眠くなる方にもオススメです。
私としては、6の斬新さとか10の朗々とした響きとかがお気に入りですが、なんと言っても22のリュートの音色が最高で、即購入を決めました。
お気に入り度:★★★★
仕事上の都合で、といいつつ実は個人的な趣味もあって、初台は東京オペラシティーに行ってまいりました。
目的はクラシックコンサートです。
当日は〈アジアオーケストラウィーク〉とのことでマレーシアから国立交響楽団を招き、
・ルスラン・イマム編曲:サクティ・モフラム(2004)
・ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ハ短調op.18
・チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調op.64
の三曲が演奏されました。
タケミツメモリアルという名のホールで、形は珍しい長方形。天井は高く四角錐状です。天井、壁面、椅子全て木製でした。やわらかい響きかと思いきや結構爽やかな音響。特にグランカッサの量感が印象的で弱音でも鮮明に響き渡る感じでした。
演奏に関しては、実は私とっても疎いので深く語るのはやめます。ラフマニノフは難解でしたが、マレーシア産の交響曲は民族楽器の音色の面白さが印象的でしたし、チャイコフスキーは馴染みのある曲(アバドのCDを持っている)だけに非常に楽しく聴けました。
オーディオについては、”コンサートホールに通って音を詰めよう”的な考え方を散見しますが、生音と機械音を比べるのは現代の水準では全くの無意味と感じます。”映像を詰める時に本物を目にしよう”というのとあまり変わらないのではないでしょうか。
オーディオから再生された音が生に近いか否かを判断するのにわざわざコンサートに通う必要はないということです。そんなことを言い出したら聞いた事のない楽器が演奏された時に、それが生音か機械音か区別できないという意味になってしまいます。
ただ、録音というものが例えばエネルギーバランスや定位などについていかにデフォルメを行っているか、あるいは情報落ちの辻褄合わせをしているか知るための単純な経験として、たまにはコンサートも悪くないかと思います。
まぁ、音楽を楽しむためだけに行くのが一番健康的ですけどね。
目的はクラシックコンサートです。
当日は〈アジアオーケストラウィーク〉とのことでマレーシアから国立交響楽団を招き、
・ルスラン・イマム編曲:サクティ・モフラム(2004)
・ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ハ短調op.18
・チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調op.64
の三曲が演奏されました。
タケミツメモリアルという名のホールで、形は珍しい長方形。天井は高く四角錐状です。天井、壁面、椅子全て木製でした。やわらかい響きかと思いきや結構爽やかな音響。特にグランカッサの量感が印象的で弱音でも鮮明に響き渡る感じでした。
演奏に関しては、実は私とっても疎いので深く語るのはやめます。ラフマニノフは難解でしたが、マレーシア産の交響曲は民族楽器の音色の面白さが印象的でしたし、チャイコフスキーは馴染みのある曲(アバドのCDを持っている)だけに非常に楽しく聴けました。
オーディオについては、”コンサートホールに通って音を詰めよう”的な考え方を散見しますが、生音と機械音を比べるのは現代の水準では全くの無意味と感じます。”映像を詰める時に本物を目にしよう”というのとあまり変わらないのではないでしょうか。
オーディオから再生された音が生に近いか否かを判断するのにわざわざコンサートに通う必要はないということです。そんなことを言い出したら聞いた事のない楽器が演奏された時に、それが生音か機械音か区別できないという意味になってしまいます。
ただ、録音というものが例えばエネルギーバランスや定位などについていかにデフォルメを行っているか、あるいは情報落ちの辻褄合わせをしているか知るための単純な経験として、たまにはコンサートも悪くないかと思います。
まぁ、音楽を楽しむためだけに行くのが一番健康的ですけどね。