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オーディオと音楽について

大滝詠一とJBL

2010年01月17日 23時01分46秒 | オーディオ
私がオーディオにのめりこんだ原体験は、14歳のときに、あるオーディオショップで聴いた大滝詠一の「A LONG VACATION」です。
友人が持っていた10万円のラジカセさえ憧れていた当時の私には、あまりにも衝撃的な経験でした。あらゆる音が美しく、力強く、実在感があり、楽しかったのです。

システムはソニーのCDPとセパレートアンプ、それから忘れもしないJBLの46cmウーハー搭載4345でした。
高校2年の春、初めてCDプレイヤーを購入したとき、「A LONG VACATION」は真っ先に購入しました。稚拙な技術で初めて作った長岡鉄男氏設計のD-7mk3から出てきたその音は、期待をあまりに大きく裏切りました。

オーディオの趣味を続けてもうすぐ28年を迎えようとしていますが、JBL 4345による原体験以上の衝撃をうけたことはありません。まぁ、当然かもしれませんけれど。

で、ことあるごとに「あのときの音を今聴いたらどう感じるだろう?」と思い返したりします。もしかして、本当に良い音だったのではないかと。

去年、ある音楽雑誌に若かりし日の、それこそ「A LONG VACATION」製作当時の大滝氏の写真が掲載されていました。
彼の後ろにはJBL 4344がまるで彼をサポートするかのように設置されていました。

「そういうことか…」
大滝氏は「A LONG VACATION」を4344をモニターにして作っていたのです。そりゃ聴いてて楽しいわけだ。
 
”オーディオから出てくる音と、ソフトの製作された背景とを切り離すことはできない”ということを改めて感じました。

先日、山下達郎氏と大滝詠一氏の漫談?をFMで聴きました。大滝氏は現在、JBL 4331を使っているそうです(3WAYはイマイチだそうで)。30年近く、徹底してJBLなのですね。なんだか嬉しかったです。

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2 コメント

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Unknown (ボビー2号)
2010-02-08 15:20:12
はじめまして。
大滝さん、山下さんのJBL好きは有名みたいですね。

自分の原体験の音、大切にしたいです♪
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Unknown (taket)
2010-02-09 00:22:10
ボビー2号さん、はじめまして。書き込み有り難うございます。アーティストのオーディオ好きを見つけると嬉しくなります。最新のサンレコ誌ではドリカムの中村正人がProAcのSTUDIO100とトランスペアレントなんて使っていて驚きました。
私の原体験はJBLなのですが、JBLの音を素晴らしいと思ったのはこのときが最初で最後でもあります。不思議です~。
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