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オーディオと音楽について

「スチーム・ボーイ」観ました

2005年06月14日 21時46分57秒 | 映画
「イノセンス」に感心したので同じようにアニメ系の大作を観てみることにしました。(詳しくはこちら)。
「イノセンス」と同様、日本アニメのレベルの高さが強く感じ取れる作品だと思います。時代設定にしては荒唐無稽とも言える内容ですが、こういうのはやはりアニメだから気にならないというか許せるというか。画も音も優秀ではないでしょうか。鈴木杏と小西真奈美は本人を全く意識させることなく優秀かつ味があったと思います。

お気に入り度:★★★★

「半落ち」観ました

2005年05月16日 23時43分02秒 | 映画


この映画の原作者といえば横山秀雄さんです。私は中編集「動機」で軽くはまってしまい、以来この「半落ち」、「影踏み」「クライマーズハイ」「出口のない海」と続けて読んでしまいました。どれも硬派で男臭く、それでいて悲哀や優しさが漂う絶妙な面白さです。

「半落ち」(詳しくはここ)は推理ものではないにしても、謎解きの要素が大きいため、それを知って観る私にとっては少し辛かったかもしれません。

しかしそれを差し引いたとしても、柴田恭平さんの刑事役というのが私にはどうにもひっかかりました。というのはですね…

彼は”あぶない”刑事でもあるし、”はみだし”刑事でもあるんですよ。今更、生真面目な刑事演じても、先入観が強すぎて。柴田さん、どうもすいません。

あと、寺尾さんもイイ、樹木さんもイイ、伊原さんもイイ。けれど、原作を読んだときに感じた犯人への共感が、映画を観た限りではちっとも湧いてこないのです。犯行の動機も、隠している半分に対するこだわりも、自殺しない理由もあまり伝わってこない。
これが一番残念でした。

お気に入り度:★★★

「茶の味」観ました

2005年05月06日 09時10分03秒 | 映画
明日は母の日。30を過ぎてからは田舎に住む母に毎年何か送ることにしています。ただ今年はちょっとネタ切れ気味で途方に暮れてしまい、親しい知人に相談したところ、”お茶”を薦めてもらいました。先日帰省したとき、両親が毎食後ちゃんとお茶を飲んでいたことを思い出し、即採用に。
新宿京王デパートにある伊藤園のお茶ショップで、お茶4種を選択して箱詰めにしてもらいました。正直、お茶といえばパックものとかペットボトルのお茶しか買ったことがないのでこの手のお店は新鮮でした。同じ80gのお茶っ葉でもほうじ茶だと300円、玉露だと2000円以上もして価格差にもびっくり。ちなみにこのお店は店内のセンスが良く、店員さんの対応も丁寧。もちろん試飲もさせてくれるのでお勧めです。



さて、映画「茶の味」です。
ジャンル的には”家族もの”になるでしょうか(くわしくはここ)。あらすじの説明は非常に難しくてどう書いてもつまらない映画にしか表現できませんが、祖父・父・母・兄・妹の5人家族の個性が非常に面白く、また演出にも絶妙な間やそれこそ”味”があって結構笑えます。特に、浅野忠信(居候の叔父)の演技は最高です。

同じ家族ものでも「グッバイ・レーニン」よりは共感しやすいかな。
大画面も高音質も全く必要ない映画と思いますけれど。

お気に入り度:★★

「イノセンス」観ました

2005年05月03日 00時54分39秒 | 映画
なんだか力を抜いて映画を観たいと思い、「エイリアンVSプレデター」を待ち焦がれているのですが、最寄のTSUTAYAではいつも全てレンタル中。こんな「ゴジラVSキングギドラ」みたいな企画がいまだに人気あるんだと少し微笑ましく感じてしまいました。
ゴールデンウィークだからでしょうか。その他メジャーどころは全てレンタル中です。



で、借りたのが「イノセンス」(詳しくはここ)。私はアニメに思い入れはありませんから”攻殻機動隊”なんて一回も観てなくて、予備知識ゼロでした。
でも、DTSのデモディスク(これ最近どこのショップでも置いてあります)に入っているシーンがなんとなく気になっちゃってですね。ただものではない雰囲気を感じたし。このディスクに収録されている他の映画は全て観ていたという理由もあります。

で、正直あまり期待はしてなかったのですが…

凄かったですよ、これ。日本のアニメーションはここまで進化していたのですね。映像そのものが非常に美しいのと、質感が素晴らしい。それと、スピード感や緊張感も十分で、何より描かれる未来社会が魅惑的。
とにかく最初から最後まで圧倒されて観てました。そう、効果音のクオリティーも十分高く、挿入曲も深みを感じさせて良かったですよ。
この映画を観てやはりアニメーションは日本の強力な武器だと感じた次第です。

お気に入り度:★★★★★

「ローレライ」観ました

2005年04月17日 20時36分48秒 | 映画

(映画の詳細はココ
小説を映画化するときに、アニメにするか実写にするか迷うという事例があると思います。この映画は、観る者がその選択をどう評価するかに尽きると思います。

私は、この映画を観ることで日本の特撮技術が3、40年前のウルトラマンから大して進歩していないと確信し、結構ショックをうけてしまいました。また、あのシステムのSF性があまりにも周囲の雰囲気(敗戦目前の絶望感のようなもの)と噛み合わず、シリアスな台詞もどこか軽いような気がして感情移入することもできませんでした。

そもそも私、この映画に対する情報を全然得ておらず、シリアスものだと思って観にいったので、映画の途中で自分の大きな間違いに気付き、頭を切り替えるのが大変でした。

特に、ラスト。かの「ダイハード2」のラストを髣髴させるあり得なさ。あれ、当たらないですよねぇ?普通。

多分、アニメで作ってもう少し大作にしたら、全編に漲る妙な違和感も消え、乗組員の内面の描き分けもできたろうに、と少し残念な気もします。多分原作は面白いでしょうから。

ただ、堤真一さんは良かったですよ。

お気に入り度:★

「オーシャンズ12」観ました

2005年02月23日 00時53分46秒 | 映画


迷った末「オーシャンズ12」を観てきました(詳しくは、こちら

前作「オーシャンズ11」の続編ではなく全く違った話ですが、「~11」を観ておかなければ何が何だか分からない造りになっています。
相変わらず犠牲者を全く出すことなく、軽快なテンポ・洒落た雰囲気ですすむ泥棒モノ。

難解の一二歩手前のレベルで適度にひねりのあるストーリーと、魅力的なライバルやヒロイン(?)の出現もあって、観終わったあとは結構満足しました。

スパイダーマン同様、2の方が面白い例だと思います。

ただし”ジュリア・ロバーツ”はやり過ぎです。シリアスものでもないので、笑って過ごすべきなのかな?

お気に入り度:★★★

「スパイダーマン2」観ました

2005年02月11日 22時31分23秒 | 映画


珍しく続篇の方が面白いと噂のこの映画、ようやく観ることができました(詳しくはここ)。

主人公は人間を超えた身体能力をもつ所謂”正義の味方”であるのですが、内面はどこでもいるごく普通の成年です。そんな内面の描き方が丁寧であるので観る者は彼の精神的な弱さと運命の重さに感情移入してしまいます。もし、自分だったら…と仮定して観てしまうのです。

それ故にヒーローとしては当然として、彼のプライベートに対してもついつい応援してしまう。
彼女(この女優さん、美貌についてはあまり良く評価されていませんが、私は十分美しいと思います)との成り行きについては誰もが納得の内容だったと思います。

あと、なんだか不思議な味付けのシーンが妙に可笑しくて。エレベーターの男2人のやりとりとか、「雨に唄えば」や「結婚行進曲」が流れるシーンとか。こういうの大好きです。

個人的にはこれでシリーズを終えたほうがまとまっているように思えたので”3”を仄めかすようなシーンは蛇足と思えたのですが…

ともあれ、面白かったことは確か。映画館で観るべき映画だったと思います。

お気に入り度:★★★★


「ハリーポッターとアスカバンの囚人」観ました。

2005年01月22日 01時18分35秒 | 映画
しばらく更新をサボっていたのでアクセスカウンターを見るのが恐ろしかったのですが、開けてみてビックリ。何もしていないのに一日あたりのアクセスが倍近くになってるし。何故こんなことが起こるのでしょうね。BLOGだからかな?

このアクセス数だとちょっとプレッシャーが…

HP貧乏(ホームページを持っているが故に散財してしまう人)にならないよう気をつけねばなりません。



さて、ハリーポッターの第三弾、「ハリーポッターとアスカバンの囚人」です。1,2作目は映画館で観たのですが、今回はDVD(もちろんレンタル)です。

専門用語のオンパレードでそれを覚えるのに必死だった1作目に比べ、非常に入りやすいストーリーです。今作も心の純粋な人にとっては多分のめり込むことのできるような楽しい世界が提示されます。主人公の置かれた境遇はむしろ暗く重いのですが、例の3人組(いやぁ、年取りましたなぁ)の美しい友情と主人公自身の成長がそれを救っている感じです。まぁこれもいつもながらですが。

とても残念なことに、原作を読んでない私にも”そこは端折りすぎでしょ”と突っ込みたくなるところがありました。それはストーリーの流れを大きく変える重要な場面(ネズミですよネズミ)であったので、多くの人が「えっ?今何が起こったの?」と思うことでしょう。

面白いことは面白いのですが、正直”観ても観なくてもいい”という印象が拭えません。

お気に入り度:★★★

「僕の彼女を紹介します」観ました

2004年12月15日 00時29分32秒 | 映画
詳細はこちら

有楽町でこの映画を観てきました。
私にとって「猟奇的な彼女」は大傑作であり、もし観ていない人がいたら薦めまくったりするくらいです。
よって、同じ主人公・監督の作りあげる新しい作品が悪い筈がないとかなり期待したわけです。CMでも褒めまくっていましたし(当たり前?)

ところが、あんまり良くなかったなぁ。キャラクターに新鮮味がないし、ありえないことが起こるし。もちろん、ありえないことが起こるのは映画だから良いのです。例えばホラーのように超自然的な現象が当然な映画は普通に見られるのですが、この映画では”当然なのかどうか判断を迷うタイミングで”起こってしまうので戸惑ってしまうんですよね。

ちなみに私は「ゴースト」に表れるような宗教観(天国か地獄かみたいな奴)が苦手であまり好きではないのですが、超常現象と恋愛をスムーズに結びつけるという意味では「ゴースト」の方がまともかなと思います。

X-japanの挿入歌もイマイチだし、ラストシーンもなんだか笑えない。観終わったときは「<猟奇的な彼女>の出来は一体何だったんだ。」と首を傾げたくなりました。

さて、この映画を観たシアターは比較的新しく、上映前の宣伝では



こんなスピーカーを使っているとやってました。

しかし、音がでかすぎ。やたら浸透力はあるけれど、ただ力だけで押すようなサウンドでこれも残念でした。


お気に入り度:★★

「ハウルの動く城」観ました

2004年11月28日 00時23分31秒 | 映画
宮崎作品は結構観ているのですが、映画館にまで赴いたのは「もののけ姫」以来まだこれで2度目です。

難解な部分が結構多いです。背景、言動等に解説は一切ないので「どうしてそうなるの?」「その目的は?」「何が起きているの?」等細かい疑問符があとからあとから浮かび上がってきます。

が、観終わってみるとその点については「まぁ、いっか。面白かったし。」と許してしまうタイプの映画でもあります。観る者の心の中で判断して良いということなのでしょう。

主役の女性がやはり魅力的。控えめな人なのですが、おばあちゃんになった途端に何故か前向きに、大胆に、活発になります。
その他、風景の美しさ、細部の描写の丁寧さ、不思議なキャラクターや機械の面白さ、音楽の良さ等はいつもながら。
キムタクや倍賞さん他、声優陣も味があって良かったです。。

「千と千尋~」との優劣は難しいところ。私は僅差で前作をとるかもしれません。
ともあれ観にいって損はないと思います。

※公式HP


お気に入り度:★★★★