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オーディオと音楽について

「オーシャンズ11」観ました

2004年11月25日 00時12分05秒 | 映画
本編を観てようやくこのタイトルの意味がわかりました。”オーシャンさんが束ねる11人”という意味だったんですね。私は俳優の名前を覚えるのが得意ではないので俳優陣の豪華さには今ひとつピントきませんでしたけれど、それがこの映画の一つの売りみたいです。

ラスベガスのカジノの金庫破りを各方面のスペシャリスト11人が力を合わせて仕掛けていくというストーリーです。しかし、切迫感とか命がけとかいう雰囲気は全くなく、小洒落た雰囲気で流れていきます。彼らが誰も殺さず、かつ誰にも殺されずといった部分が大きいのかもしれません。
結構楽しく観れたのですが、私は泥棒ものなら「ソード・フィッシュ」のようにもう少し泥臭い方が好きです。もうすぐ公開の「オーシャンズ12」は上記カジノのオーナーが再度登場したりして純粋な続編である様子。少しだけ楽しみです。映画館で観るかは微妙ですけれど。

お気に入り度:★★★

「殺人の追憶」観ました

2004年11月18日 02時18分44秒 | 映画
1986年から1991年の5年間。韓国のとある農村で起こった10人の連続殺人。
3000人の容疑者と180万人の捜査官を挙げてなお捕まらぬただ一人の犯人。

この映画を観ていて、これが実話だということに驚きを隠せませんでした。

犯人を追う肉体派と頭脳派ともいうべきの二人の刑事の個性が非常に魅力的です。

この二人と同じように、農村の美しい風景と残虐な犯行、公と私、集団と個人、現在と過去、などなど印象的な対比が散りばめられていて、これがまた作品に深みを与えている気がします。

ネタばれになるので詳しくは書けませんが、観客を引きずりこむテクニックが周到かつ綿密に計算されていて、これもまた一級品でしょう。

またしても韓国映画に脱帽です。

お気に入り度:★★★★★

「デイ・アフター・トゥモロー」観ました

2004年11月14日 00時54分55秒 | 映画
突如訪れる氷河期とそれに抗って生き延びようとする人々を描いた物語です。

地球温暖化により南極の氷が解ける→海流の温度バランスが崩れる→巨大台風が起きる→強力な低気圧で宇宙空間の低温が地表に降りてくる
というのが氷河期の仕組みだったと記憶しています。

マンモスの氷漬けなんかは本当にあった話ですから、実際に極めて短時間で気温が下がる現象が過去にあったいうのは確かなことで、決してありえないと笑っては済まされない話のような気がします。

とにかく津波や竜巻のリアル感が凄くて、これは大画面必須の映画だと思いました。

狼に襲われるシーンが余計とか、主人公が危ない時だけ自然現象のスピードが落ちるとか細かいツッコミ所はありますが、まぁ観て損する映画ではないと思います。

お気に入り度:★★★

「キル・ビル Vol.1&2」観ました

2004年10月27日 23時55分23秒 | 映画
単純といえば単純な復讐劇を全く退屈しない完成度に作り上げた、一言で言えばタランティーノでしか成し得ない傑作エンターテイメントです。「1」は少々表面的でマンガチック(実際アニメが入っていたりしますが)。アクション満載で迫力があってという感じなのですが、「2」は逆に内省的でキャラクターの描きこみが見事。悪役が単に主人公にとっての敵としてだけでなく、死ぬのが惜しいほど非常に魅力的なキャラクターになっています。
小道具等の細かい演出も非常に楽しく、おすすめです。

お気に入り度:★★★★★

「ブラザーフッド」観ました

2004年10月24日 06時05分16秒 | 映画
ハリウッドを超えた、というキャッチフレーズもあるこの映画、正直あまり期待せずに観にいったのですが、いやぁー凄かった(詳しくはここ)。
戦争の空しさ、恐ろしさ、家族愛の深さがよく描かれていて、私にとっては2004年度ナンバーワン映画候補です(ライバルは”セカチュー”かな)。
心配していた特撮技術も全く問題なし。戦闘シーンにおいても、優秀なホームシアターシステムを使用すれば、かの「プライベートライアン」冒頭並の緊張感と迫力を味わえることでしょう。
あと、凡百の戦争映画と比べると、これ泣けるんですよね。
四天王のふたり、チャン・ドンゴンとウォンビンも格好良いですしね。
今の日本ではこのレベルの作品はまず無理かな。

あと、鑑賞前に朝鮮戦争の大体の概要を学習しておいた方が良いです。プラモデルのTAMIYAのHPなんかいいかも。

とにかく絶対オススメですよ。

お気に入り度:★★★★★

「GOOD BYE LENIN!」観ました

2004年10月19日 20時24分14秒 | 映画

店頭の絶賛に負けてサウンドトラックを先に購入したこの映画、先日DVDを借りました。

※ちなみに私は映画については90%がレンタル、10パーセントが映画館です。その90%に関しては再生装置が貧弱であるため画質も音質も全く語れません。

社会主義を信奉する病弱な母にベルリンの壁の崩壊を伝えまいと周りの人間関係をも巻き込んで懸命な努力をする息子の物語です(詳しい内容は。ここ)。

家族愛がテーマの映画はすすんで観る方ではないのですが、評判が良いのでつい借りてしまいました。
「自分だったら正直に言うなぁ。」と思いながら観てました。面白いかどうかは難しいところです。

ただ、音楽は素晴らしい。うまくいえませんがバッハの平均律クラヴィーアみたいな幾何学的で美しい旋律です。音質はイマイチですけれど。

お気に入り度:(映画)★★(サントラ)★★★

「アイ、ロボット」観ました

2004年10月17日 21時33分05秒 | 映画
何か映画を観にいこうと思い立ち、「感染/予言」と迷った末に、まぁこちらの方が無難ということで、「アイ、ロボット」を観にいきました。


第一条 ロボットは人間に危害を加えてはならない、またその危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない
第二条 ロボットは人間に与えられた命令に服従しなければならない、ただし与えられた命令が、第一条に反する場合は、この限りではない
第三条 ロボットは第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己を守らなければならない

上記のロボット工学3原則がとり入れられたということですが、映画を見る限りにおいては「ロボットは人間の命令に従い、かつ人間に危害を加ることはない。」程度の描写しかされていません。

謎解きの深さもなく、ロボット化社会へ警鐘を鳴らすわけでもなく、ただ”近未来のテクノロジーをリアルに描く”ということに重点を置いた内容に思います。

何かB級映画にやたらお金をかけて観れるようにした、例えば「インディペンデンス・デイ」を観た後に感じる様な、仄かに空しい感覚がありました。

30年前に発表された、小松左京の短編「ヴォミーサ(この言葉をググッたら沢山HITして驚きました)」なんかはそれこそ、ロボット工学3原則をテーマにした傑作。この作品の中では”3原則が反転したロボット”が登場します。

さて、このロボットを破壊するために、主人公が放った命令とは…

映画よりこちらの方がおすすめかも。

お気に入り度:★★