インクルーシブな社会のために

障害の有無程度に関わらず支え合う社会へ ~ハマジョブネットワーク~

パン屋さん、アートに進出!

2006年03月08日 | 記事
今、横浜市役所では、毎週金曜日のお昼休みに、市内の障害者施設や作業所でパン屋さんを営んでいるところが来て、展示販売を行っている。

行政としては、普及啓発事業という位置付けで、とにかく、いろんな人たちに活動や障害のある人のことやその力を知ってもらいたいというもの。
http://www.city.yokohama.jp/me/fukushi/press/051124-1.pdf
↑記者発表資料。幼稚と思われるかもしれないけど、楽しんで作った^^

これが役所内では有名になり、BankART(バンカート)という芸術拠点の整備と振興を担当している部署から、今度、食と現代美術という名目で美術展をやる。パンを大量に使った芸術作品を出展するから、パンを提供してくれないか、ということになった。
http://www.h7.dion.ne.jp/~bankart/whatsnew/images/shoku23.jpg
↑チラシ。バンカートのサイトはこちら→http://www.h7.dion.ne.jp/~bankart/

せっかく作ったものを作品にしてはもったいない、儲からない、という声もあったが、この話を聞いて放送局が放送してくれ、波及効果をもたらしている。

僕はもともと福祉として関わっているわけではないので、こうしていろんな広がりができることが、ノーマライゼーションへの道だと信じている。

このつながりが縁となって、また新しい話も浮上している。
実現したらご紹介しますね。

日本社会の闇?

2006年03月08日 | 記事
2月18日、プライベートな時間を使って、職員有志で、寿地区の「さなぎ達」を訪ねる。

町の中を案内していただき、お話をうかがった。

僕は、市役所の職員として約8年、寿地区の目と鼻の先で仕事をしていたが、
その問題にまったく気がついていなかった。

もちろん、その地区の名前は、学生のころから聞いていたが、
ホームレスが多い、生活保護の町、炊き出し、といったイメージしかなかった。

しかし、現実はとんでもなかった。
日本の、闇の部分が、凝縮されて押し込められているといってもいい。
これに対して、行政は、保護行政というアプローチしかしてこなかった。
そしてその関係はしばしば険悪だった。

それも当然かもしれないと思った。
なぜなら、保護行政で対処できる町では到底ないからである。
行政の怠慢が、保護行政だけに押し付けてきたとも言えるだろう。

最近、この町が注目を集め始めたのは、
若いアグレッシブな人たちが来て、福祉の町ではないことを
強烈にしかも夢をもってアピールしているからだ。

そうして、僕たちは、ようやくこの町に気づくことができた。
やっと、ここから、本当のまちづくりがはじまるのかもしれない。

決して、かっこよさ、ムーブメントで終わらせてはいけない。
なぜならここは、日本社会の問題が現存しているからである。