「見仏」と「札所巡り」と「仏教少々」

仏像鑑賞と札所巡りと受け売りの仏教を少し

築地本願寺、法話2015.3お彼岸、午後の部

2015-03-22 21:19:30 | 仏教

お彼岸のこの時期、忙しい。
昨日は、住職も、自分も午前中は留守。
ほんとうは、得度した16歳の長男に留守を
お願いしたいところだったが、
東南アジアのほうに修学旅行に行っていない。
仕方なく、
中学卒業したばかりの次男に留守を頼んだ。
しかし両親が戻ってきたら、次男はいなかった。
・・・いろいろ次男の言い分もあったようだが、
次男をしかった。

(話は、住職の妻になった経緯に・・・)

元は、曹洞宗の家系だった。
以前は、スチュワーデスをしていた。
ハワイ上空の飛行機の中で、住職である主人と出会う。
ちょうどサリン事件があった年。
主人と出会って20年、サリン事件から
20年ということになる。

(そして病気の話に)

お寺は、定期的な健康診断はしない。
会社員なら、会社で受けるが、
そういうものはない。
夫である住職も大学卒業依頼、
健康診断をしていない。

自分の乳がん。
乳がん検査はしたことがなかった。
あるとき、お風呂で、自分で異変に気づいた。
病院で検査し、がんと言われた。
自分の病に向き合った。
命の終わりを感じた。

でも、今までの教えが役に立った。

左側の手術をした。・・・


がんになったことをお寺の新聞に載せたら、
そこから、新しいご縁が発生した。
門徒さんから、私もがんなんですと、
打ち明けられることが多くなった。

がんになって、病、死に
向き合えるようになったら
がんになった人から、話しかけられることが
多くなった。
日々の暮らしの中で、聴聞をしなくても
つながりを感じられるようになった。

病は、人事(ひとごと)だと思っていたけど、
人事ではない。


(午前中でも言われていたこと)
浄土真宗のご利益は、死ぬことが心配でなくなる。


この命を、仏様にまかせることにした。
がん手術間際、気が楽だった。

アミダさん、仏さんにまかせる心境。

余談:麻酔というものは、疑り深い人には
効きにくいという。

麻酔もよく聞いたし、麻酔が切れても
痛みはさほどなかった。


他人の苦しみを、自分のことのように思いにくい。
人間の慈悲は、小慈悲。

それに対して、アミダさんの慈悲は、大慈悲。

なもあみだぶつのご縁。・・・

住職のお嫁さんだった自分、
門徒さんから育てられた。
そして布教師になった。





最後に、聴聞する堂の前にある標語を紹介します。

「得たからといって、得ではない。
 なくしたからといって、損ではない。」



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