横山秀夫『クライマーズ・ハイ』(文春文庫)
日本航空のジャンボジェット機が群馬山中に、
500人以上を乗せて墜落した。
その群馬県の地元新聞北関東新聞、通称北関の記者
悠木は、日航機墜落事故の全権デスクになり、事故
の無惨さをすこしづつ仕事を通じながら理解する。
同時に家族関係、社内の政治圧力などの話が混じり
ながら展開される。
タイトルは、内容中に出てくるもので、登山中に、
脳が興奮状態になるというもの。エンドルフィンだか、
アドレナリンだかが分泌されている状態か。
実際に起こったことなのでなんとも言いようがない。
読み進むスピードは速かった。
本の内容のような
親子関係の状況の人には、感慨深いだろうし、
登山が好きな人には読みやすいだろう。
だが、遺族にはリアルなので読みづらいだろう。