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瓦工事

孤雲院様の工事も屋根防水が完了し屋根瓦葺きの段階となりました。
来週から本格的に瓦葺き作業が行われます。

寺院建築の出来栄えは屋根瓦で決まるのではないかとさえ私は思っているので、担当する業者の責任は重大です。
和瓦は他の屋根材と比べて扱いが難しく、きちんと納めることが簡単なようで難しくそれゆえにきれいに納まった時の喜びも大きいと思います。
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屋根下地完了まであと少し



玄関屋根下地がようやく完了。
雨が多かった9月に上棟していたらと思うと怖くなります。
予算のこともありましたが、多目的ホール用玄関もあるので、初めて訪問した方が玄関がどこかすぐ分かるようにしました。

瓦業者のご厚意というか提案で風切り丸を玄関屋根に設置することになりました。
風切り丸があると見た目が豪華になりますし、強風対策にもなりますので、この提案はうれしかったです。



単純であることが利便性や機能性が持っている共通点、今回の設計では・・・

1.管理者であるご住職様の動線
2.檀家様方(利用者)の動線
3.上記以外、特にお葬儀等で参加する別のご住職様やお葬式後の払いの席に必要な料理を運ぶ業者の動線
4.今回建築される多目的ホールのみ利用する方の動線

などを配慮して動線計画やゾーニングを行っています。
それもなるべく単純に、ということを念頭に入れて、です。
一級建築士となるために必死に習得した点がこの仕事でいかんなく発揮できたと思います。

このあたりのことはもう少し工事が進んだら紹介することもあるかもしれません。



垂木ピッチは尺間(303)です。
通常1.5尺間(454)ですが、やはり尺間ですと見た感じも豪華ですし、構造的にも頑丈になります。
化粧垂木を使った建物も減少傾向かもしれませんが、品があっていいものだなと思います。



昨日の時点でほぼ屋根のルーフィング作業は完了しています。
今日の夕方には全て完了する予定なので雨が降っても大丈夫です。

来週以降、屋根瓦工事や筋かい設置、床下地作業となります。
土日月と3日間は大工工事はお休み。
シルバーウィークもありませんでしたから職人の皆さんにはゆっくり休んで頂きたいと思います。

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次回整理し書きますが、今回は父と親戚の大工さんの凄さというものをあらためて感じました。
この手の建築工事にはマニュアルがあるようでありません。

低炭素とか省エネ住宅のようにどこかが親切丁寧にマニュアルをつくったり講習会を開いてくれるわけではないのです。
つまり自分で必死に調べたり、人がやった仕事をみて覚えるしかないと私は思います。

だから経験値というものがとても重要になります。
父の経験量が桁違いで私がいくら必死に勉強しても現場で積み重ねた知識というものが簡単に得られるわけではありません。
私もひとつひとつの現場を大事にして経験を積み重ねていくしかありません。
焦っているわけではありませんが必死ではあります。

特に屋根の納まりは奥深いですね。
これは、瓦職人さんや父たちの仕事をみて覚えるしか今はありませんし、他の寺院など見学したら絶対にチェックしたいと思うようになりました。

ものづくりがきちんと分かる設計・設計監理者になるための道のりは険しいけれどやりがいもあります。
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孤雲院様客殿上棟後





上棟の翌日も引き続き屋根工事を行いました。
屋根瓦を担当する渡邊商店の職人さんが現場に来ました。
瓦割りを瓦職人と協議するためです。
和瓦は他の屋根材と違って瓦割りに注意が必要ですが、他の屋根材にはない美しさがあります。
写真は昨日作成したもの。



こちらは本堂玄関から本日撮影。
今週は雨が降らないようなので本当に助かります。
ただ化粧材ばかりなので日焼けが心配です。

この進捗状況であれば今週中には野地はまとめられると思います。
いろいろな方々に助けられてなんとか工事は進んでいますが、予想以上に手間と時間がかかるということが分かりました。

時間と手間がかかる建物ですが大工さんの仕事がはっきり形となって残る建物ということが現場にいるとよくわかります。
今回の現場は詳細な納まりも全部ノートに記録し、次の仕事でもきちんと活かせるようにしたいと思います。
この部分はどう納めるのかと職人の皆さんに聞かれたときにすぐに答えられるだけの力量を地道に身に着けたいです。

とにかく、今回の工事で私が得るものは沢山あり、それを無駄にしたくありません。
将来きっと役立つことばかり。

ありがたいことですし、毎日を大事にしたいです。
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孤雲院様客殿上棟













10月4日(日)は孤雲院様客殿増築部分の上棟日でした。
(写真最後は、関係者一同集まっての記念写真です。全員に掲載許可を頂いていないため、写真にぼかしをいれています。)

寺院建築物の上棟というのは予想以上の重圧でした。
これほどの重圧の中で仕事したのは初めてだと思います。

自分としては事前準備は念入りに行ったつもりでしたが、父の力なくしては上棟を迎えることは到底できなかったと思うことが多々ありました。
私はまだまだ親の力なくしては全てをきちんと行うことができない身であることを痛感しています。
いろいろ学ぶべきことは私には沢山あります。

父と一緒に仕事を続けてもうすぐ20年になります。
これまでいろいろありました。

父と一緒に孤雲院客殿のような大きな仕事を手がけることができて私は幸せです。

孤雲院ご住職様と檀家の皆様にとって利用しやすい建物となるよう引き続き完成まで一生懸命対応させて頂きます。
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結婚記念日

今日、10月1日は私と妻の結婚記念日。
しかも結婚10年目の節目でもある。
今日とは違って10年前の天気は晴れだった。

この10年があっという間だったとは決して思わない。
なぜなら私たち夫婦が得たものが10年間で沢山あったからだ。

はっきりって失ったものより新たに得たもののほうが圧倒的に多かったと思っている。

新婚早々私は一級建築士を目指し受験を開始した。
それから何度も不合格となり、新婚生活イコール受験生活となってしまったことについては今でも申し訳ないと思っている。
そして、苦労の末に勝ち取った合格を共に喜んだ日のことは一生忘れないと思う。
妻があっての一級建築士、伊藤貴広である。

私は一生懸命働くということでしか妻に対して誠意を示すことができない人間なのかもしれない。
ただ、だからといって感謝の気持ちを言葉にして相手に伝えることを怠る理由にはならない。

今日はきちんと感謝の言葉をあらためて伝えたいと思う。

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