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家具固定 ワンポイントアドバイス

家具固定は、安くて高い効果が期待できる事前防災です。
ですが、なかなか実行していない方が多いようですね。
そこで私なりに家具固定について書いてみたいと思います。

まず、どうして家具の固定が重要がについて書いてみます。
すぐに頭に浮かぶのは、家具の下敷きになってケガをしたり、下手をすると死亡する可能性があるというものです。
これは、確かにそうですね。でもこれ以外でもあります。
家具が倒れていると逃げ道まで塞がれてしまう可能性があるというのがそうです。
これは津波でもいえることだと思います。
窓から逃げようと思ったら家具が邪魔で逃げられなかったなんてこともありえるからです。

では次に家具と一言にいっても重量が違いますので代表的なもので紹介したいと思います。

アップライトピアノ 200~250キロ
冷蔵庫        80~100キロ
本棚         150~200キロ
洋タンス      100~150キロ

こう数値に表すとかなり重いことがあらためて分かります。

では、そんな重い家具を固定する場合ですが、壁ならどこでも固定できるわけではないというのが実際、一番の問題点だと思います。
素人の方ですと分からないことが多いです。それに失敗したら大事な壁を傷めてしまうというリスクも家具固定に消極的になる一因かもしれません。

家具が固定できる部分はどこにあるのかについては、文章での説明は難しいですね。図で説明するのが一番いいと思います。最近は、探知機みたいなものもあるようですが、そこまでして探さなければ見つからないというものでもありません。
最終的に専門家に依頼して固定してもらうことになるのかもしれませんが、自分でやってみようと思って行動することは決して悪いことではないので挑戦してほしいなと私は実は思っています。役場に行って相談してみるのも手です。

あと、固定だけすればもう安全だと思う人もいますが、配置も大切です。ピアノのすぐ近くで寝たりするのは、やはり危険です。寝る前に周りをみわたして、どうも危険だなと思える場合は、その家具を移動させたりして、危険を回避させることも重要といえるでしょう。
もちろん、出入口をふさいでしまう可能性があるところに家具がある場合も同様です。実は、これが忘れがちな点でもあります。

他にもいろいろと注意すべき点があるので、簡単にまとめてみます。

①美術品はパテなどで固定(大事なものなので自己管理を徹底)
②ストーブの片付けは必ず電池を外してから
③倒れにくくする原則は重心を下げること
④ゴムシートなどで食器類の滑り止めに
⑤吊り戸棚の扉にはロック機能の付いたものがお勧め
⑥食器棚のガラスには飛散防止フィルムを

特に③は見落としがちですが、大切です。
例えば本棚の一番上に重い本を置いて、下に何も置かない。
これは危険です。倒れやすいですし、落下物による負傷が考えられます。重い物は下段に軽いものは上段にといったような配慮は大切です。

今日、私が書いた内容は、家具固定に関する資料ではよく書いてあるので、別に目新しいものではありません。役場でも資料を配布しています。
問題なのは、そういう資料というか情報が広く伝わっているかどうかです。
よい資料、情報も伝わっていなければ意味がないのですから。

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