はあどぼいるど・えっぐ

世の事どもをはあどぼいるどに綴る日記

化物語(下)

2010-05-08 08:37:42 | 小説
化物語(下) (講談社BOX)
西尾 維新
講談社

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「化物語(下)」西尾維新

 戦場ヶ原ひたぎ、神原駿河、八九寺真宵、3人の、名前も性格も個性的な女の子にとりついた(呼び寄せた?)怪異を、謎のアロハシャツ・忍野の協力のもと祓うのに成功した阿良々木暦は、そのうちの1人、戦場ヶ原さんとつき合うことになった。
 ところがその戦場ヶ原さんがすごすぎる。恋人であるのにも関わらずデートは無し。あげく後輩の神原の面倒を見てくれなんていう始末。この神原もただ者ではない。エロ魔神で、暦をすさまじく慕っていて、暦としても神原といるのは楽しい。戦場ヶ原さんとつき合う前ならつき合っていたかも、とは本人の談。
 妹の元同級生で現役JC(でいいんだっけ)の、つまり女子中学生の仙石撫子。絵に描いたような優等生で堅物の委員長・羽川翼。本巻で怪異にとりつかれる(呼び寄せる?)2人の女子とも、なかなかいい雰囲気になるし、暦ハーレムの建築は今日も順調なのだった……。

 戯言シリーズの西尾維新。というと「クビキリサイクル」以降、まったく読む気にならないのだが、「化物語」の西尾維新というと、アマゾンで速攻購入してしまう。それくらい方向性の異なる作品。
 ネタ選びにも女の子の取捨選択にも、はっきりと作者の好みが表れていて良かった。面白かった。常在戦場なツッコミマシーン・暦が、女の子たちのはっちゃけたボケにつっこみまくる会話の流れが素敵すぎた。読みながらあまりの面白さに吹き出してしまったのをA君にうろんな目で見られたのは失態だった。反省している。 

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