はあどぼいるど・えっぐ

世の事どもをはあどぼいるどに綴る日記

サイレント・ブラッド(4)

2010-05-10 18:54:41 | マンガ
サイレント・ブラッド 4 (少年チャンピオン・コミックス)
神先 史土
秋田書店

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「サイレント・ブラッド」原作:神先史土 漫画:太田正樹

 新型の寄生虫による局地的流行感染(エピデミック)により、島は崩壊した。江田園病院に立てこもり、度重なる放浪者(ロウマー)の襲撃をやり過ごしてきた島民たちも、巨大製薬会社ローゼンクロスの仕掛けにより、とうとう全滅してしまう。
 院長の娘・ハクレイは、真壁や鶴田、成田や田宮とともに、島の廃坑を目指す。坑道の底の底、海底洞窟を通じて楽園島へと渡り、事態の解決とローゼンクロスの陰謀を暴くのだ。
 しかしもちろん事は一筋縄ではいかない。坑道の闇の中には、さらなる変化を遂げた放浪者の群が巣くっていたのだった……。

 予想よりも早い島の崩壊に驚いた。生き残りの人々が積み重ねてきたドラマの蹂躙がこの手のお話の骨とはいえ、いやだからこそ、もっと慎重にじっくりと描くべきではなかったか。楽園島に渡っての新展開はたしかに楽しみだが、ここまで丁寧に描けてきただけに、唐突な展開に一抹の不安を感じる。

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