真・異種格闘大戦 7 (アクションコミックス)相原 コージ双葉社このアイテムの詳細を見る |
「真・異種格闘大戦(7)」相原コージ
最強は誰だ?
空手なのか柔道なのかプロレスなのかボクシングなのか。数多ある格闘技の中で本当に強いものは何か。格闘技よりも喧嘩のほうが強くはないか。リングの上ではルールに守られすぎではないか。急所を狙ったっていいだろう。武器を使ったっていいだろう。夜道を背後から襲ってもいいだろう。真実「何でもあり」を追求していけばいくほどに、最強という言葉の意味の理解は難しくなる。
でも、わかっていても問いたくなるのが男の子というものだ。そんな男の子の妄想の結晶が本書。いっそ人間というくくりを外してみよう、そして百獣の王を決めちまおうという大胆極まりない発想が、この奇書を生み出した。
今賀はいじめを克服して世界最強の座に登りつめた柔術家。しかし挑戦者マーク・ケラーの圧倒的パワーの前に敗北を喫してしまう。
技では力を打倒できないのか? 屈辱に塗れた今賀は、発想の転換でゴリラのコンガのもとを訪れる。
訪れるといってもゴリラが人間の言葉を解するわけもない。体と体のぶつかり合いの中で、しかし一人と一匹の間には熱い友情が育まれていったのだった……。
何言ってんだ。といわれるかもしれないけど、いやほんとに、そんなお話なのだ。動物薀蓄と格闘薀蓄のハイブリッドが楽しめる熱い漫画。知名度はいまいちだけど、好きモノにはたまらない物件のはず。
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