「バタリアン5」監督:エロリー・エルカイェム
うわー懐かしい、ひさしぶり! と思ってパッケージを手にとったらすでに「5」だったバタリアン(いつの間に……)。とくに愛着があるシリーズではないけれど、「Brain(脳みそ~)」というフレーズとともに人を襲うゾンビの姿が見たくなったのでそのままレジに向かった。
前作バタリアン4(見てない)で、ハイブラテック社からゾンビ化の薬、トライオキシン5のドラム缶をこっそり家に持ち帰ったチャールズ(ピーター・コヨーテ)。怪しげな黒服の連中(実はインターポールの内偵者)に売りつけようとしたところ、隙をつかれてゾンビに後頭部をがぶりとやられて死んでしまう。
チャールズの甥にして前作の生き残り組みの一人ジュリアン(ジョン・キーフ)は大学生活を満喫するおバカな学生に成り下がっていたが、叔父の遺品の整理中に見つけた隠し部屋でトライオキシン5を発見する。友人でこれまた生き残り組みの科学オタク・コーディー(コリー・ハドリクト)に分析を依頼するが、トライオキシン5のドラッグに似た薬効に気づいたコーディーは、ジュリアンに内緒で一儲けを企み、密売人のスキートと組んで新ドラッグZとして学内にばら撒いてしまう。折しもハロウィンのシーズンに差し掛かった学内はパーティー気分に浮かれていて、レイブパーティーの会場にもZが出回り、大混雑の中でゾンビ化が始まり、そして惨劇の幕が開くのだった……。
彼氏のあそこに噛み付いたり、チアガールの尻にかぶりついたりとげらげら笑えるシーンが豊富にある。ゾンビ化したネズミというのは恐ろしい素材だし、復活したタールマン(ドラム缶の中に入っていた)などシリーズ通してのファンへの訴求も忘れない。B級とはこうあるべしという見本のような映画だ。
一番面白かったのはインターポールの二人組。車1台分のゾンビを殺すのにいきなりバズーカ取り出してみたり、混乱の極みにある会場で流れ弾を気にすることなく銃を乱射してみたりとやりたい放題。最後は手に負えなくなったゾンビを始末するのに呼んだ軍のヘリにいいところをさらわれたけど(躊躇なく銃を掃射したあげくミサイル落とした)、非常に良いインパクトを残してくれてた。
逆にがっかりだったのはタールマン。復活してまもなく二人組に銃撃され、そのまま逃亡。ヒッチハイクするも誰にも乗せてもらえず、そのままいずこへともなく歩いていった。ゾンビ化ネズミとともに大暴れを期待していただけに、肩透かしの寂しさは拭いがたい。
ともあれよい映画だ。ストーリーは破綻してるし、ツッコミどころも満載だけど、B級らしい脱力感に満ちている。
うわー懐かしい、ひさしぶり! と思ってパッケージを手にとったらすでに「5」だったバタリアン(いつの間に……)。とくに愛着があるシリーズではないけれど、「Brain(脳みそ~)」というフレーズとともに人を襲うゾンビの姿が見たくなったのでそのままレジに向かった。
前作バタリアン4(見てない)で、ハイブラテック社からゾンビ化の薬、トライオキシン5のドラム缶をこっそり家に持ち帰ったチャールズ(ピーター・コヨーテ)。怪しげな黒服の連中(実はインターポールの内偵者)に売りつけようとしたところ、隙をつかれてゾンビに後頭部をがぶりとやられて死んでしまう。
チャールズの甥にして前作の生き残り組みの一人ジュリアン(ジョン・キーフ)は大学生活を満喫するおバカな学生に成り下がっていたが、叔父の遺品の整理中に見つけた隠し部屋でトライオキシン5を発見する。友人でこれまた生き残り組みの科学オタク・コーディー(コリー・ハドリクト)に分析を依頼するが、トライオキシン5のドラッグに似た薬効に気づいたコーディーは、ジュリアンに内緒で一儲けを企み、密売人のスキートと組んで新ドラッグZとして学内にばら撒いてしまう。折しもハロウィンのシーズンに差し掛かった学内はパーティー気分に浮かれていて、レイブパーティーの会場にもZが出回り、大混雑の中でゾンビ化が始まり、そして惨劇の幕が開くのだった……。
彼氏のあそこに噛み付いたり、チアガールの尻にかぶりついたりとげらげら笑えるシーンが豊富にある。ゾンビ化したネズミというのは恐ろしい素材だし、復活したタールマン(ドラム缶の中に入っていた)などシリーズ通してのファンへの訴求も忘れない。B級とはこうあるべしという見本のような映画だ。
一番面白かったのはインターポールの二人組。車1台分のゾンビを殺すのにいきなりバズーカ取り出してみたり、混乱の極みにある会場で流れ弾を気にすることなく銃を乱射してみたりとやりたい放題。最後は手に負えなくなったゾンビを始末するのに呼んだ軍のヘリにいいところをさらわれたけど(躊躇なく銃を掃射したあげくミサイル落とした)、非常に良いインパクトを残してくれてた。
逆にがっかりだったのはタールマン。復活してまもなく二人組に銃撃され、そのまま逃亡。ヒッチハイクするも誰にも乗せてもらえず、そのままいずこへともなく歩いていった。ゾンビ化ネズミとともに大暴れを期待していただけに、肩透かしの寂しさは拭いがたい。
ともあれよい映画だ。ストーリーは破綻してるし、ツッコミどころも満載だけど、B級らしい脱力感に満ちている。