「ルパン三世~霧のエリューシブ~」
今年もやってきました、ルパン三世テレビスペシャル。恒例のこの行事も、ルパン生誕から40周年の節目ということで製作サイドのスタッフの気合いも違う。有名俳優や女優を声優に起用したり、大昔の適役・魔毛狂介をいまさら再登場させたり……あれ?
2007年夏。北海道は霧多布。ルパンと次元は海に沈んだシャイン家のお宝探しをしていた。船上ではトップレスの不二子、車中では腕組みしてじっと待つ五ェ衛門と、いつもの面子が集っていた。ということはもちろんあの方も来るわけで……。
「逮捕だ~!」の呼び声を振り切り振り切り逃走をはかるルパンたち。不二子とは離れ離れになったものの、五ェ衛門と合流し、車でチェイスを続ける。そんなルパンの周辺で、不可思議な現象が起こり出す。追い越した車の運転手が手品のように消えていくのだ。
大事故の連鎖を命からがらくぐり抜け、たどり着いたは霧に包まれた灯台。何者かに故意に誘導されたような居心地の悪さを感じる一同の目の前に、光に包まれた怪しげな男が現れた。男の名は魔毛狂介。2800年代の未来から、ルパンの子孫ルパン三十三世への個人的復讐を果たすためタイムマシン乗ってやってきたのだという。魔毛狂介の体を包む閃光が輝度を増すと、一同は遥かな過去に放り飛ばされた。500年前の霧多布。アイヌ同士の小競り合いの真っ只中へと……。
タイムマシンなんてそのものズバリのギミックを使ってくるとは思わなかったので正直面食らった。しかしルパン一味の小気味の良いやり取りは相変わらずだし、魔毛狂介の薄汚さや(タイムマシンで飛行しながらハンドロケットを撃ったりする)、不二子の先祖お不三の初々しさ(不二子ほどスレてない)、五ェ衛門とシャイン家の女王イセカとの仄かなロマンス(終わりはあっさり)など、見所も随所にあり見ていて飽きない。
メインのネタは冒頭からもろバレだし、お不三役の関根麻里の棒読みぶりにはダメージを受けたものの、タイムスリップものということでそこそこには見れる(ベタだけど)。テレビスペシャル故の尺の短さに泣かされた、踏み込みが足りない部分を補完できればなあと思いつつ夏の夜は過ぎていった。
今年もやってきました、ルパン三世テレビスペシャル。恒例のこの行事も、ルパン生誕から40周年の節目ということで製作サイドのスタッフの気合いも違う。有名俳優や女優を声優に起用したり、大昔の適役・魔毛狂介をいまさら再登場させたり……あれ?
2007年夏。北海道は霧多布。ルパンと次元は海に沈んだシャイン家のお宝探しをしていた。船上ではトップレスの不二子、車中では腕組みしてじっと待つ五ェ衛門と、いつもの面子が集っていた。ということはもちろんあの方も来るわけで……。
「逮捕だ~!」の呼び声を振り切り振り切り逃走をはかるルパンたち。不二子とは離れ離れになったものの、五ェ衛門と合流し、車でチェイスを続ける。そんなルパンの周辺で、不可思議な現象が起こり出す。追い越した車の運転手が手品のように消えていくのだ。
大事故の連鎖を命からがらくぐり抜け、たどり着いたは霧に包まれた灯台。何者かに故意に誘導されたような居心地の悪さを感じる一同の目の前に、光に包まれた怪しげな男が現れた。男の名は魔毛狂介。2800年代の未来から、ルパンの子孫ルパン三十三世への個人的復讐を果たすためタイムマシン乗ってやってきたのだという。魔毛狂介の体を包む閃光が輝度を増すと、一同は遥かな過去に放り飛ばされた。500年前の霧多布。アイヌ同士の小競り合いの真っ只中へと……。
タイムマシンなんてそのものズバリのギミックを使ってくるとは思わなかったので正直面食らった。しかしルパン一味の小気味の良いやり取りは相変わらずだし、魔毛狂介の薄汚さや(タイムマシンで飛行しながらハンドロケットを撃ったりする)、不二子の先祖お不三の初々しさ(不二子ほどスレてない)、五ェ衛門とシャイン家の女王イセカとの仄かなロマンス(終わりはあっさり)など、見所も随所にあり見ていて飽きない。
メインのネタは冒頭からもろバレだし、お不三役の関根麻里の棒読みぶりにはダメージを受けたものの、タイムスリップものということでそこそこには見れる(ベタだけど)。テレビスペシャル故の尺の短さに泣かされた、踏み込みが足りない部分を補完できればなあと思いつつ夏の夜は過ぎていった。