はあどぼいるど・えっぐ

世の事どもをはあどぼいるどに綴る日記

ソードアート・オンライン(1)

2010-01-23 07:57:46 | 小説
ソードアート・オンライン〈1〉アインクラッド (電撃文庫)
川原 礫
アスキーメディアワークス

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「わたし、ここで一つだけ覚えたことがある。諦めないで最後まで頑張ること。もし元の世界に戻れたら、わたしは絶対キリト君ともう一度会って……」

「ソードアート・オンライン(1)」川原礫

 大規模オンラインRPG「ソードアート・オンライン」通称SAO。その売りは、脳神経に直接干渉することで可能となるフルダイブ。文字通り没頭するようなリアルファンタジーワールドに送り込まれた1万人のプレイヤーが、しかし無事にログアウトすることはなかった。ゲーム制作者の陰謀により、彼らは強制的にログインさせられ続け、無理にログアウトしたりゲーム内で死を迎えた場合は脳死に至る罠にはめれる。現実世界へ戻るには、およそ100層からなる疑似世界・アインクラッドを踏破する他ない。
 どうしてこんな真似を?
 外の世界はどうなってるの?
 本当に、僕らは死ぬの?
 様々な疑問を胸に抱きながら、プレイヤーは命がけのサヴァイヴァルに挑んでいく。
 主人公・キリトは、多くのプレイヤーが共闘もしくは戦いからの離脱を選ぶ中、あえて危険なソロプレイで100層を目指す。かつて自分が犯した罪と、その罪の意識の重さから人と触れ合うことを恐れる彼の選択は、圧倒的なプレイヤースキルと効率的なレベルアップに支えられたものだが、精神的にはむしろ日々弱くなっていく。そんな彼を見守るプレイヤーの中に、アスナはいた。
 キリトの身を心配してやまないアスナと組んだひさしぶりのパーティは、キリトにかつて失われた大事なものを思い出させていく……。

「アクセル・ワールド」の川原礫がおくるオンライン型デスゲーム。どことなく「.hack」や土橋真二郎の一連の作品群(この人それしか書かないからな)を思わせるようなストーリーだが、丁寧な描写と設定に支えられた内容は、明らかにそれらを上回る。はっきりと上位互換であるといえる。
 なにより評価に値するのは、キリトを含めたキャラクターたちが、SAOの世界を楽しんでいること。戦闘だけでないオンラインRPGの楽しみをあますところなく……とまではさすがにいえないものの、合成に食事に釣りにネット婚など、ツボを押さえた構成が素晴らしい。マジックユーザー好きな僕としては、武器攻撃に頼ったゲームシステムにはひっかかりを感じるものの、それでもプレイしてみたいという気にさせられた。

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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ちょっとは木馬隠せw (乗らない騎手)
2010-01-24 11:21:01

あのー、三 角 木 馬が家にあるってどんだけっすか???
またがってクリこすりつけてアンアン言いながら勝手にイッたぞ(^^;
スゲーと思って見てただけなのに3万くれたしイミフすぎwwwwww

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