はあどぼいるど・えっぐ

世の事どもをはあどぼいるどに綴る日記

「変態王子と笑わない猫(5 )」

2012-06-09 03:42:33 | 小説
変態王子と笑わない猫。5 (MF文庫J)
クリエーター情報なし
メディアファクトリー



「変態王子と笑わない猫(5)」さがら総

色々あって自分の気持ちを全力でもって投げつけていくことに決めた小豆あずさのフルパワー空回りから始まる第5巻は、しかし小豆あずさ回ではなく月子回だった。
いつものように猫神様が荒ぶられられ、10年前の過去に飛ばされた横寺と月子は、存命中の母ツカサと、なぜか彼女と共にあったチビ横寺と遭遇する。
それは、つくしの記憶と実際の情報の矛盾に関する驚愕の真実の姿だった……。

なんて大げさな話ではないんですけどね。このお話の特性を考えるならさもありなんという感じの。
でもいい話だった。過去5巻の中で一番筋が通っていた。美しく、ちょっと悲しいお話だった。タイムトラベルモノに外れなしだね。感動させられた。
結果、横寺への月子の気持ちも固まったようなので、次回はいよいよ泥沼回だ。横寺を巡る、月子、小豆あずさ、時々つくしの愛憎劇になる……はず。
個人的には小豆あずさ押しなのだけど、敗色濃厚……かな。当て馬が勝つ展開なら神なんだがなあ。

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