趣味の園芸

庭で育てている季節の草花や庭木、蘭など

初夏の展示会に出展する富貴蘭20点

2014-06-01 | ふうらん、富貴蘭





 

1<御城覆輪> ごじょうふくりん
           伊勢松坂城の石垣で、文久年間(1861~1864)に発見された
           古い品種である。天冴えの白覆輪。
           本種が黄覆輪に変化すると、<天恵覆輪>となる。



2<富嶽> ふがく
          葉幅広く、よい木姿をしている。
          実生散り斑縞品種の総称。



       
         3<満月> まんげつ
              がっしりとよくできた株は<富貴殿>とそっくりで
              天葉が後冴えか天冴え科の違いと、下葉が黄色か
              乳白色かの違いがあるだけで、葉姿はよく似ている。


 
        
            4<大波青海>おおなみせいかい
                 まさに、その銘のとおり大型の湾曲葉が重なった姿は、
                 大型の青海波を連想させる。
                 播州の産で、性質も強健で、子吹きもよいので、
                 入門品種として最適といえる。
 

  
       
            5<金光錦> きんこうにしき
                 葉幅広く、雄大な木である。
                 備前国の産で、その雄大な葉姿から
                 <大錦> <日本錦>などと呼ばれた時代がある。
                 本種が覆輪に変化すれば<国輝殿>となる。
     

      
          6<金甲覆輪> きんかぶとふくりん
                 母種の<金兜>は直刀型の平葉気味であるが、
                 覆輪が完成すると姫葉系の葉姿となる。
                 記録では伊勢国で変化したものとされている。



       
          7<轡虫> くつわむし
              豆葉の小型種で、鈴虫剣が特徴である。
              同じ芸の<鈴虫>よりも大きくなるので、
              <鈴虫>に対しての命名。
 


        
             9<駿河覆輪>  するがふくりん
                    葉幅広く肉厚で、見応えのある大型種である。
                    その銘のとおり、駿河国の産。
                    地の紺性がよく、
                    天冴えの白覆輪とのコントラストもよい。
                    入門品種として最適である。



        
           10<鶺鴒> せきれい
               奄美フウランの大型豆葉<海王丸>の実生で、
               白の糸覆輪が入ったものである。
                 



        
           11<富貴殿> ふうきでん
                葉幅広く、ゆったりとした葉姿で風格がある。
                富貴蘭を代表する人気品種で、常に銘鑑の
                上位中央にその座を保っている。
                万延年間(1860~1861)に豊後国で発見された。
              、        

       
           12<御簾影> みすかげ
                 葉肉厚く葉幅藻あり、やや立ち葉の雄大な葉姿である。
                 讃岐国の産との記述が残されている。
                 しかし、葉姿からは南九州から奄美にかけて自生する
                 南国タイプのフウランの感じを強く感じる。



        
              13<緑宝>  りょくほう
                   襟合わせがよく、整然とした端正な葉姿で
                   人気が高い。


            =以下追って掲載=
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6 コメント

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意外な蘭の分類 (rokuemon)
2014-06-02 17:35:46
すっかり良くなられて安心しました。
今後も再発しないように気を付けてください。

久々のブログの記事を見せていただきました。
今度の富貴欄展出品作品ですね。
蘭はあまり強い光は向かないイメージを持っていたので
採光で4グループに分かれるのは意外でした。

見た目ではグループの違いは分からないようですね。

当日、興味深い解説を期待しています。
返信する
Unknown (たが)
2014-06-03 00:11:17
rokuemon さん
 長年続けてきたブログを中断するのは
 忍びないので、月が替わったことを契機に
 再出発しました。
 6月1日付のこのブログが復活第一号です。
 24日からスタートする<初夏の展示会>
 に出展する予定の富貴蘭です。
 富貴蘭の採光について、
 強い採光が望ましい品種グループと
 蔭作りがよいグループとは明確に区分する
 ことが栽培上重要です。
 自然界ではたとえば海岸寄りの岸壁に自生
 するフウランは直射日光を浴びて
 葉姿も締まって小さく、
 沖縄や奄美の森林のなかに育つフウランは
 葉の長さが20cmにもなる大型のものが
 ほとんどです。
 私の栽培するフウランー富貴蘭約200鉢を
 表記の4グループに分類して、蘭舎のなか
 で分別栽培していますが、
 おおむね成績は 良いほうです。




返信する
田賀さんへ (祇園寿司畠田)
2014-06-03 12:03:03
元気になりましたか?安心しました。時期展示会の蘭ですね?ガンバつていいランを展示してください。当日伺います。
返信する
Unknown (たが)
2014-06-03 18:23:49
  祇園寿司畠田さん
  まだ足元がふらつきますが、
  余り気にしないで、朝の喫茶店行きや、
  スーパー西友くらいは散歩のつもりで
  歩いています。
  展示会の初日(24日)にはアテンドする
  予定です。会場でお待ちしています。 
返信する
元気な富貴蘭 (yukomama)
2014-06-04 08:38:18
ご無沙汰でございます。懐かしくグログを拝見し
お元気になられた様子に嬉しく思います。
無理をすることなく、趣味を楽しんでください。

富貴蘭の採光の種類にびっくりです。
立派に育っている写真に、愛情のかけ方が
ひしひしと伝わって来ます。
24日の展示会、お会い出来るのを楽しみに
しております。
どうぞお身体ご自愛くださいませ。
返信する
Unknown (たが)
2014-06-04 20:36:37
 yukomama さん
 一日のスケジュールのなかで。
 楽しいけれど緊張し疲れるのはブログの編集です。
 まず写真の選別、ついで説明記事の漢字と
 仮名文字のバランス、文章を箱に見立てて
 行の終わりがすべて揃うように工夫するなど、
 かなりの時間を要しています。
 最後に誤字の有無の点検です。

 富貴蘭の採光については、rokuemonさんの
 コメントに回答した記事で説明したとおりです。

 ところで、 富貴蘭を出展するため、鉢数の
 制約のほか、化粧鉢に入れ替えなど手入れをした結果を、
 今日付けのブログで紹介しましたので、
 ぜひ見てください。
返信する

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