75坪余りの狭い住まいの庭にサクラとハクモクレンの巨木がある。
サクラはソメイヨシノで、1973年(=昭和48年=39年前)この家を建てたとき、
友人が記念樹にくれた木で、樹高約150センチ、株元の太さは親指大だった。
それがいまでは 私の胴回りよりも太く、枝も四方八方に張るため、
西の境界のブロック塀を超える枝は日曜大工用の鋸で毎年剪定していた。
最近ある園芸の本で、「一般住宅の庭にサクラを植えるのは大馬鹿者」という
記事を読んでナルホドと腑に落ちた感がしたものだ。
庭木として一応見られる木にしたいなら、お屋敷といわれる300坪はある庭で
なければもてあましてしまう。 お花見というのは、山や公園に出かけていって
行うもので、我が家でやるものとは違う。 一本や二本植えて眺める木ではない。
花七日で、あとは花びらの掃除、秋には落ち葉の掃除と休む間もない。
病虫害も多い。とくにシロアリがサクラの太い枝の切り口から侵入する。
家の近くに植えると、シロアリが繁殖して、ついには家を朽ちさせることにもなる。
「サクラ切る馬鹿」の言い伝えはここからきているそうだ。 全くいやになる。
一方ハクモクレンは庭の桜に次ぐ巨木だ。
この木は1979年(昭和54年)3月4日富田林農協の植木市で買ったもの。
記憶では樹高2メートル、株元の太さは2.5センチくらいだったか。
この夏、枝葉が伸びると葉先まで6メートルを超える。
放置すると、樹高が10~15㍍にもなるそうで、このことを知るまでは、
剪定もしなかったため大きくなり過ぎた。花後すぐ翌年の花芽が着く
と聞いたため、ここ数年花が開いて4~5日目には花ごと剪定している。
花が散り落ちるまで木に止めおくと見苦しいからだ。
しかし、この木は一日中陽の当たる庭の真南にあって、花後よく葉が茂り
木陰をつくってくれるため、夏はたいへん貴重な存在である。
冬に向かうこの時期に蕾の少ない徒長枝を剪定している。
今年は2㍍前後の徒長した枝を30本、50㌢~1㍍余りの枝を約80本剪定
したので、庭が明るくなった感じだ。
11月30日、枯葉一枚もないサクラの木。となりの駐車場からブロック塀越しに撮影。
2010年4月2日の記事。サクラ満開。西となりの駐車場から撮影。
11月30日、表通りの向かいの歩道から撮影。
2012年4月9日朝、表通りの向かいの歩道から撮影。
11月30日撮影。今年の秋、強剪定したため、枝葉もなし。
2012年4月5日の記事から。
2011年4月3日の記事から。強剪定後の<ハクモクレン>
2009年3月26日の記事から
約460輪の<ハクモクレン>は今が満開。3月20日撮影。曇天。
2008年3月22日快晴の午後撮影。
剪定前のハクモクレン樹高約6メートル。2006年10月14日撮影。
太い枝を3本剪定し、いっそのこと根元から
バッサリ切ろうと思い、ご近所に伝えたところ、
「毎年こんな近くで花見をさせてもらってる。
伐らないでください」といって5軒連名の署名を
届られた。このサクラが生き延びているのは、
こんな事情によるところです。