スコットランドが独立できるかそろそろ結果がわかるころだな。住民投票のニュースは少し前に知っただけだが、大きな論点として社会保障の恩恵が、北海油田の利益の割りに少ないと聞いたが、それだけではあるまい。両地域のナショナリズムの対立だろうと思う。
スコットランドのニュースが報道されてから沖縄の独立が取り沙汰されていた。一笑に付すところだが、根拠が皆無ではなかろうと少しだけ考えてみた。沖縄は、江戸以前は独立王国であった。いま話題の仲間由紀恵さんのTVドラマを思い出す。
と龍谷大学の先生が、現沖縄である琉球の独立に必要なのは、住民の意志と国際社会の承認であって、日本の承認はいらないと週刊誌のインタビューで答えている。あえて先生がいう『日本の承認はいらない』と発言することに何らかの意味合いを感じた。先生は沖縄のご出身だから、痛めつけられた故郷を思う気持ちがあるのかも知れぬ。だからと言ってこの手の発言はフェアじゃないと思う。日本の承認はいらないことは主題ではない。
この件に関しては、1997年国会の発言で「純粋に法律上の一般論」と断ったうえで「独立という言葉は法律的に申し上げますと、我が国の憲法をはじめとする法体系が排除され、現在の憲法秩序とは相いれない事態になる。言葉を換えますと、現行憲法下では適法にそのような行為はできないのではなかろうか」とある。誰もが常識的には無理と思うことだが、大学教育において「日本の承認はいらない」と言えてしまうことが不思議な我が国だ。連邦国家からの離脱、併合からの独立、植民地からの離脱とは少しばかり違う気がする。
琉球王国が薩摩藩の支配を受けたくなかったのは、琉球王と幕府との関係であったと思う。王たるもの誰の支配も受けぬのか、我が王を宿敵の支配から守るべく民衆の力がそうさせたのかは沖縄の歴史を学ばねばわからないだろうなぁ。日本においてはそれが皇室ってことかなぁ・・・。
テレビの速報が独立反対派が多かったと告げていた。ひとまず良かった。