田神六兎の明るい日記帳

田神六兎の過去、現在、そして起こるであろう出来事を楽しく明るくお伝えします。

NHKスペシャル老後破産を見ました

2014年09月29日 | 日記
 昨晩放映された『老後破産』を見て、身につまされる思いでした。番組が始まってまもなくは「我が家の婆ちゃんは幸せだったろうね」と二人で確認しあって見ていたのですが、見続けるうちに、自分達は良いのだろうかと思うのでした。

 私達も子供を頼ろうとは思ってはいませんでしたが、自分達の寿命と健康が分からぬ不安はぬぐえません。取り残された一方が悲しむのを考えることは、とても辛いです。そんなことを無理矢理考えさせる番組で、しばらく二人で落ち込んでいました。

 番組を見たからなのか、今朝、団地内の知り合いからメールが届いていました。メールの内容は、お互い共通の友人が亡くなったらしいとの知らせでした。亡くなられた方は旧帝大卒業後、某薬品会社に長く勤務し、我が市にある系列会社の社長まで勤めた人でした。飾らず謙虚で決して前に出ない人でした。退職後は好きになったこの市の団地でひっそりと暮らすのが、ご夫婦二人の希望だと語ってくださいました。

 十年前の団地ですと、居住者がお亡くなりになると一斉に死亡通知が貼られました。お葬式のお手伝いは、向こう三軒両隣の人達が葬儀屋さんのお手伝いをしたものでした。しかし近頃は死亡通知が貼られることも無く、よほどのことが無い限り、お葬式のお手伝いをすることも無くなりました。ですからお亡くなりなっても、年末の年賀状欠礼の挨拶で知るのです。悲しいです。

 高齢者がひっそりと暮らすのが本人達の望みかといえば、決してそうではなく、社会的地位を退職後まで引きずる、一部の人達が主催する団体には嫌気な人や、国民年金ではお付き合いに使えるほどのお金は無く、どうしても家に閉じこもります。これが私が知る団地の高齢者の現実です。こんな人が多くなってしまった限界団地に住むオイラなのです。なんとかしたくて、もどうしようもなく、私もひっそりと暮らさざるをえない将来をむかえるのが現実です。今日は明るい話じゃなくてごめんなさい。