田神六兎の明るい日記帳

田神六兎の過去、現在、そして起こるであろう出来事を楽しく明るくお伝えします。

性奴隷ってその2

2014年09月08日 | 日記
 『sexual slavery』は性奴隷と訳されています。

 
 外国の言葉が日本語に置き換えられた仕組みを私なりに考えました。私達の先祖の日本人が開国に備え、外国語を日本語に置き換えました。名詞の多くは置き換えられたと思いますが、日本には無かった習慣や所作は置き換えられず造語したと思いす。このような例は諸外国にも当てはまり、『切腹』を『seppukuまたはharakiri 』としています。諸外国では切腹という所作を単に刑死、自殺ではなく、自身や臣下の責任をとり、自身の身を以て家の存続を保とうとする行為(wiki切腹)であるので、the self death penaltyとしないで造語したと思うのです。

 私は奴隷という言葉を聞いて、アメリカの奴隷解放戦争、奴隷運搬船、奴隷海岸が頭に浮かびます。『奴隷』と聞いてわが国の事例を思い起こすことができません。わが国においても奴隷なる人種もしくは奴隷制度が昔から存在し、諸外国の語源slaveと同じだったでしょうか。それとも似たような言葉を当てはめたのでしょうか。日本語に詳しくないので考えてみました。

 
 日本国語大辞典によれば、奴隷①しもべ。下僕。奴僕。ぬれい。②(英slaveの訳語)人間として基本的な権利や自由が認められず、他人の支配の下に労働を強制され、また、売買、譲渡される人。古代ギリシャ・ローマ、ペルシァ、近代アメリカの例を典型とするが、わが国上代の(ぬひ)もこれに近い。③権利・自由などを制限され、他の者の支配を受けるもの。④ある物事だけに心を奪われ、そのためにしか行動しないもの。以上四つの意味が記されています。取り上げるべきは①②です。わが国においては身分制度の最下位であって、奴隷であるとは思えません。奴僕 ぬれい は初めて見た言葉で、使い方が解りません。しもべや下僕は公務員が己をへりくだって言う言葉と誤解していましたが、召使や下男の意味だそうですが、大家族の下男下女は、己の頭脳で考えることすら教えられなかった最過酷な人達であった、との記述を読んだことがありますが、奴隷ではありませんでした。

 
誤解されていた日本人 たった一人の感想ですが
 私の友人がアメリカ男性と結婚しました。彼はアメリカで生まれ、青春を香港で過ごしたバリバリのアメリカ人。彼は日本男性は亭主関白で、妻を絶対的に支配、保護していると思っていたそうです。ゆえに日本女性はとてもおとなしいと思っていたそうですが、結婚した彼女はアメリカ女性以上に男性の支配を受けないのに驚いたそうです。日本へ来て、多くの夫が妻を怖がり、かかあ天下(嬶天下)の言葉は真っ先に知ったそうです。でも、田神夫婦みたいに日本人夫婦の仲が良いのには驚かされたそうです。残念ながら、十数年後この夫婦は離婚しました。理由は、彼は妻を支配下に置きたかったのですが、異国の日本では収入が彼の思いに追いつかなかったそうです。彼女にとっては不足のない金額でも、彼はもっともっとお金を渡したい・・・だったと彼女は言っていました。

 
誤解していたレディーファースト たった一人の感想ですが
 あるダンスパーティーに誘われました。在日のアメリカ人達が主催したのですが、アメリカ夫君を持つ日本人妻も多数参加していました。男性の多くは語学教師をしていたアメリカ人達でした。その中に中学校補助英語教師(ALT)をしていた黒人女性がいました。強烈なロックミュージックで踊る彼女は、ダンスで目立っていましたが、日本人が多いテーブルで飲み、決して白人男性の近くへは行きませんでした。私がトイレに立つと「おネガイします。まっててください」とエスコートを頼まれました。お酒を飲みながら彼女は「彼らは女性を大切にしない。いまだに人種差別を感ずる」と同胞を辛辣に批判していました。嘘と感じられない彼女の口調に、私のレディーファーストの国家は一晩で崩れました。彼女の日本人評は「きれい好きで無口。女性ばかりではなく奥様も子供も外国人を差別なしに大切にする」だそうでした。お世辞でも嬉しかったです。

 
 長々と書きましたが、一つの国に育つと、先入観と言うか幻想のようなもので理想が裏打ちされます。私達多くの日本人は、欧米のレディーファーストが国の常識であるかと過大に受け、足らぬのではないかと自責の念で恋人や妻に接してきたのではないでしょうか。だからこそ外国人が驚くような仲のよい夫婦が多く、それに気づかない日本人かもしれません。


 このように考えますと、私達日本人は本当に奴隷を持つことができたでしょうか?。戦争と言う過酷条件下で性奴隷組織を考えたり、持つことができるのは、長らくそのような組織があった環境下で育った人たちではないでしょうか。日本人の多くは、ストックホルム症候群とは逆の、監禁者が被監禁者に親近感を持って攻撃的態度が和らぐ、リマ症候群を引き起こしそうで、奴隷制度の上に成り立つ日本人を想像できない私なのです。諸外国のみなさんはどのように考えられるのでしょうねぇ~。