見なくなったＴＶ番組

　鳥人間コンテストが放送されていた。チャンネルを間違え偶然見たのだが、昔のように見続けられなかった。明らかに面白くなくなっていた。大昔、人力において空中を飛ぶことなど絶対不可能とまで言われていたが飛んだ。次に、人力で浮かぶことなど不可能と言われていたが、室内ではあるが浮かんだ。人力パワー恐るべしではなく、材料の進歩であろう。極限まで軽い材料が夢を可能にしたのだ。

　素人集団や、大学が多く参加する鳥人間コンテストも、記録が伸びるうちは面白かった。競い合って、材料や技術を磨いたから面白かった。記録が伸びれば、当然テレビで追える記録には限度がある。結果として、安易にカメラが追えるルールに変更されて面白くなくなった。テレビ映りが良くなければ番組が成り立たないとばかりに、コンテストがおまけのお笑いコンテスト化してしまった。

　ツイッターに『たとえ過去10回以上出場していて好成績を出したとしても全てカットされる番組「鳥人間コンテスト」』と書かれていた。私は技術屋だから、技術の結果をたたえたいのだが、それでは番組が成り立たないのであろう。華々しさだけを追い求めて残るものは何だろう。それを考える番組があっても良いと思う今日この頃、六兎グッチがお知らせしました。おしまい。