我が国がついにIWC脱退を表明 商業捕鯨再開することになった。良し悪しを安易に言えるほど知識はないが、思うことを記す。
昔々公営アパートに住んでいた頃の話。団地はペット飼育が禁止されている。ペットの定義は難しいが、ケージ内で飼うのは良かろうとの判断で、小鳥や金魚は良かった。だが大型のオームやヨウムの鳴き声に悩む人や、水槽から蛇が逃げ出し大騒ぎしたことが後々のニュースで知ることになった。私自身も下階のヨウムの、断末魔のような何かの鳴き真似に、悩みはしなかったが驚いたことがあった。
ペット飼育が禁止されたのは、低い家賃で設定されている公営住宅は、ペット飼育は贅沢と思われていたからである。
私の経験で、空き家だった木造住宅の賃料が1万/月の時代に、築10年の鉄筋公営住宅の2間(6帖、4.5帖)キッチン(8帖)45㎡が2,800円/月の超格安だった。それであっても、既に抽選は無かったほど人気薄だった。古いのを気にしなければ貯金できた。
人気が無かったのは狭いからで、その頃から次々と70㎡級のアパートが作られた。家賃は傾斜家賃で民間に近づけられたが、ペット禁止は続いた。
ペット禁止ならば野鳥を手懐けようと、スズメを呼び寄せる人がいた。現に我が家の婆さまがベランダに立つと、鳩やらスズメが餌をねだりに近づいた。それを見た人が「ハトが増える」「鳩の糞は病原菌が多い」「鳩が布団に糞をした」等など、鳩に餌をやらない運動が起きてしまった。
その頃から捕鯨問題が発生した記憶がある。我が国は愛鳥週間はあるし、野生動物を殺すことは良いこととはされていない。特に宗教上の教えから、四足の殺生を嫌っている。ならば鳥を、ずいぶん昔から鳥は食べていたようだ。だから『愛鳥週間』を定めたのだと私は、個人的に思っている。
大昔から魚は野放し、取って獲っても無尽蔵だ、海に囲まれる民は思ったのだろう。それでも決して感謝する気持ちを失ってはいない私達だ。鯨を愛する諸外国の人達も、ぜひ鯨に限らず、諸動物を大切にした古い習慣を教えて欲しいと思う私なのだ。