田神六兎の明るい日記帳

田神六兎の過去、現在、そして起こるであろう出来事を楽しく明るくお伝えします。

虫の声

2014年09月11日 | 日記
 朝刊に『市にもまだクツワムシが』の記事がありました。♪『虫の声』に出てくる虫は、マツムシ、スズムシ、キリギリス(コオロギ)、クツワムシ、ウマオイです。なんとか1番は歌えそうです。余談ですがwikiでキリギリスがコオロギを指す古語であったと知りました。ウマオイはいまだに?です。

 これを書いている今現在、日差しが徐々に増している小さな我が屋の庭で、虫が鳴いています。たぶんコオロギだと思いますが、なかなかお目にかかれません。

 
 田舎で育った私は虫が好きな普通の少年でした。青虫から蝶、貴重なカイコをいただいて、カイコ蛾に育てたりしました。またアリ地獄を飼育し、カゲロウまでを夢見ましたが、あえなく失敗の連続でした。夏は、やはり鳴く虫が最高でした。私にとって、欲しい虫の一番はスズムシでした。リーン、リーンとの鳴き声は聞こえるのに、まったく見つつけることは出来ませんでした。軒下に仕掛けたワナで捕獲できるのはコオロギばかりでした。また、当時スズムシを飼育している人はいませんでした。毎夜聞こえるスズムシなどを飼おうなど、物好きな人はいなかったのでしょうね。

 伝説の貴重品種はクツワムシでした。身近にクツワムシの鳴き声を知っている人がいないうえに、図書館で見たクツワムシと似た虫を見つけ、掴もうとするのですが、凶暴そうな顔に腰が引け逃げられました。タモを持って駆けつけても、二度目はなかなか見つかりませんでした。鳴き姿を見るまではクツワムシであるとの確証が得られなかったのです。

 次に伝説の貴重品種はマツムシです。周りの大人たちが教えてくれたマツムシはちっとも鳴きませんでした。捕まえて虫かごに入れておいても鳴き声を聞くことはできませんでした。だからこれも確証が得られませんでした。

 結局私が一番熱中したのはキリギリスとコオロギでした。幸いキリギリスは昼間に鳴き、コウロギは夜間に鳴き、家族を悩ますことはありませんでした。羽をこすり合わせるだけでなぜあのような音が出せるか不思議でした。死んで落ちた羽をこすり合わせ、音を出そうと苦労した思い出が・・、結局私の興味はそこで終わりでした。

 さて近頃の疑問です。あのファーブルでさえ昆虫の鳴き声は雑音にしか聞こえなかったそうです。セミの大合唱をやめさせようと空砲まで鳴らしたそうです。なぜ西洋人は小鳥のさえずりを愛でるのに、虫の鳴き声を楽しむ風情が育たなかったのでしょうね。我が家の庭ではたくさんのセミが羽化します。多いときは数匹のセミが鳴きますがこれも夏の風情です。今は虫の声が秋の真っ盛りを感じさせてくれる今日この頃です。さて、私が子供の頃に『虫の音WORLD  tp://mushinone.sakura.ne.jp/』なんてのがあったら、私の人生は変わっていたかもしれません~。