1945年3月末、慶良間列島を軍艦で取り囲んだ米軍は抵抗力を持たづ逃げまどう民間人に雨あられと艦砲射撃で攻撃した。まさに『鉄の暴風』と呼ばれるジェノサイドであった。そのパニックの最中起きたのが悲惨な「集団自決」ということになる。

戦争にもルールがある。

国際法のひとつである戦時国際法は、戦争状態であってもあらゆる軍事組織が遵守すべき義務を明文化したものだ。

戦時国際法と呼ばれるものとしてハーグ陸戦法規やジュネーヴ条約などがあり、代表的なルールとして「軍事目標以外への攻撃禁止(降伏者、負傷者、民間人等の攻撃禁止)」がある。

米軍が1944年10月10日に那覇市を空爆したことは、紛れもなく「民間人への攻撃禁止」に相当する。