福島瑞穂氏「柏崎刈羽原発の廃炉求める」http://www.nikkansports.com/general/f-gn-tp0-20070723-231262.html
社民党の福島瑞穂党首は23日、札幌市内で記者会見し、新潟県中越沖地震でトラブルを起こした東京電力柏崎刈羽原発に関し「予想外のことが起きて原子炉は使いものにならなくなっているのではないか。極めて危ない。再利用はやめるべきで、廃炉を求める」と述べ、再稼働させないよう政府に求める考えを示した。
同時に、政府が同原発の耐震基準見直しに否定的な姿勢を示していたと指摘し「基準がでたらめだったとはっきりした。全国の原発の耐震基準を見直し、活断層の有無を再調査すべきだ」と強調した。
[2007年7月23日16時47分]
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この福島瑞穂と言う極左女、原発廃炉を叫んでいるが、これから夏の電力需要の対策は考えての発言なのか。
もっとも、何も考えずに反対するのは、土井たか子以来この党の伝統だが。
原発の必要性は認めても、その安全性に関しては、誰しも重大な関心を持つ。
マスコミの記者が、原発について無知なのはさておいても、
テレビに登場する「専門家」は地震の専門家ではあっても原発には素人だったりする。
そのような「専門家」は当然「原発廃止」の意見を吐く。
原発廃止をしても逼迫する電力需要にどう対処するかは議論の外だ。
原発廃止をして石油のみに依存しても,
石油事情も逼迫しているし、CО2排出の問題も議論の外だ。
最近では原発反対派も地球温暖化により、考え方を変えだしているとも聞く。
とにかく、マスコミは原発を親の敵のように煽動記事を書き散らす。
そして散々批判した後は、次のような一文を付加して逃げをうつ。
<ただ、原発の運転が長期間止まり、二酸化炭素(CO2)を大量に排出する火力発電所がフル稼働するのを、歓迎するわけにはいかない。京都議定書の目標達成も先進国の責務だ。>(日本経済新聞・社説7/18)
この連中も批判一辺倒だが、批判だけならアホでもクズでも出来る。
↓(共同通信で全国の地方紙を煽っている)
◆政府の「無策」ぶり追及 共産、社民が原発批判http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/20070721/20070721_001
.shtml
メディアのいたずらな煽動報道に対して、メディア・リテラシー研究会会員の原発専門家が、次のようにこの問題を整理して下さった。
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平成19年7月21日
(問) 中越地方で再び大地震が起きて甚大な被害が生じています。あそこには刈羽原子力発電所があり、いくつも原子炉があるので心配したのですが、起こった事態についてどのような感想をお持ちですか。
(問) 意外ですね。メディアは安全性に問題があると大騒ぎしています。
(問) 原子炉は自動停止したと聞きましたが、それで安全ではないのですか。
てきてしまいます。
(問) ということは、原子炉の運転員や保安員は、原子炉自動停止後に緊急事態に直面したのですね。崩壊熱を除去するための冷却系が正常に働くように監視し、装置を操作することにひたすら専念していたということですね。私たちはそういうことが全然分かりませんでしたから、東京電力はモタモタして対応が遅い、何をしているのだと思っていました。設備の故障などについて発表が行われ始めたということは、原子炉は健全に維持されており、危機は過ぎたと理解してむしろ安心するべきだったのですね。
設備機器の耐震強度は原子炉本体の健全性維持のための重要度に応じて下がります。保安員はまず重要度の高い機器から点検を始めたはずです。重要度の低い機器は後回しになりますが、そういう機器ほど損傷しやすいですよね。そういうわけで、損傷の発見は遅れ、後になるほど増えてきます。それがトラブルの発表が遅れた理由だと思います。後から後から発表されるのは東京電力の隠蔽体質を示しているという非難は当たっているとは思いません。好意的に過ぎるでしょうか。
(問) 他にどんな心配をしておられましたか。
停電がなぜ怖いかというと、原子炉の安全対策がまったくできなくなるからです。
(問) 火事が起きて長く続き、黒煙が立ち昇っていましたが、あれは気にならなかったのですか。
か。
既に説明しましたように、問題の核心は原子炉本体の健全性の確保なのです。あの変圧器は位置からみても、さして重要な設備とは考えられません。手が回らないのならわざわざ消火する必要はありません。
(問) テレビは視覚に訴えますから強烈な印象を与えますが、一方で見えないところで起きていることは伝えようがありません。そして、見えないことは起きていないのだと錯覚させる怖さがあります。また、事の重大性についての判断を狂わせます。よく注意しないといけませんね。
その他に、非管理区域に水が漏れて、その水が放射性だったという報道もありました。そして、その水が建物の外に流れ出ました。東京電力は「水に含まれていた放射性物質は微量で、人にも環境にも影響がない」と言ったのですが、一部のメディアは「放射能が漏れた」と大騒ぎしました。これはタービン建屋で起きたことで、使用済み燃料貯蔵プールの水が地震で動揺して溢れたのですが、微量といえども放射性物質が漏れ出したことをどう思われますか。
この件に関して私が心配したのは、プールのことです。プールの水は使用済み燃料を冷却するためにあるのですから、流れ出てしまうと使用済み燃料が溶けることが危惧されます。私は環境へ漏れ出た水より、内部に水が残っているかを心配していました。
(問) どれをとっても、私たちとは見ているところが全然違うのですね。無知で論じることの怖さを改めて知りました。プールから漏れ出た例の水は結局日本海に流れ込んだのですが、これに対してロシアの気象庁がロシアに影響が及ぶ可能性はないとわざわざ発表したという笑い話のような報道があります。ロシアでも日本国内と同じようによほど誇大に報道されたのでしょう。日本のメディアは冷静を欠き、事実を正確に伝えなかったという点で責任を感じなければなりません
ね。私が言うのもおかしいですが‥‥。
未熟な技術と隠蔽体質のゆえに日本の原子力発電所は安全性に欠けると報道している外国のメディアがあるようですが、事態が重大であることは外国にとっても同じですから、今度の日本の経験に学ぶべきでしょう。
(問) お話を伺って思うのですが、地震発生後の2日間、地震学の専門家はテレビに登場しましたが、原子炉や放射線の知識がある人は出ていなかったように思います。そして、コメンテーターが事の軽重を弁えず感情的で的外れな発言をして、デマを振り撒く結果になってしまいました。最初から原子力の専門家がテレビに出ていれば、だいぶ違った展開になったと思われます。危機対応がいちばんできていなかったのがメディア、とくにテレビだったというのが私の結論です。
どうもありがとうございました。
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