狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

沖縄タイムスの国防論とは 奴隷の平和?

2009-09-11 07:39:09 | 普天間移設

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人間は約束を基に人間社会を作る。

その約束事を具体化したのが法律であり、これを破ると罰を受ける。

国と国との約束を決めるのが外交であり、条約である。

条約はしばしば戦時には一方的に破棄されるが、勝者が条約破棄を咎められることは寡聞にして知らない。

勝てば官軍の例えである。

卑近な例では、ソ連の対日参戦がある。

日ソ不可侵条約を弊履の如く破棄したソ連は、条約破棄の咎で裁かれるどころか、日本軍捕虜をシベリヤに抑留するという重大な条約違反を重ねた。 

シベリヤ抑留という曖昧な述語で真相がぼかされているが、これは捕虜を奴隷にした捕虜虐待であり、明らかな国際条約に違反することは論を待たない。

数々の条約違反重ねながら、ソ連は東京裁判では被告席に建つことはなく、裁く側に立った。

「勝てば官軍」、これは国際的には条約を超越した世界が認める慣習法である。

 
「韓国を侵略した」ということで、韓国への贖罪意識を引きずって謝罪を続ける勢力がいる。
 
歴史的事実はこうだ。
 
「日韓合併」は合法的な合併条約に基づいて行われたのであり、侵略でもなければ違法に韓国を占拠した訳でもない。
 
両国の代表の合意の下に行われたのだ。
 
勿論、当時の列強といわれる大国でこの合併条約に異議を唱えるものはなく、当時のルーズベルト米国大統領などは「朝鮮には独立国の資格はない」と公認したくらいだ。
 
ところが、軍事力を背景にして締結された日韓合併条約などは違法であり、「日韓合併」は侵略と同じだ、と反論する勢力もある。
 
だが、軍事力による無言の圧力なしに締結された重要条約を歴史から拾い出すことは困難である
 
結局、国と国との約束事である条約に違反しても、強力な軍事力をもった国が行えばこれを咎めることは困難である。
 
これが歴史の教訓である。

沖縄タイムス 社説 2009年9月10日

[政権交代 3党連立合意]

再編見直しを恐れるな


 沖縄米軍基地の扱いをめぐり難航した民主、社民、国民新の3党連立協議が決着した。議論はどれほど本質に迫れたのだろうか。

 なかなか決着しなかったのは、基地問題に取り組む姿勢を明確化するか、それとも9月下旬に予定される日米首脳会談を前に波風を立たせないよう穏便にまとめるか、という二者選択だったからだ。社民が前者、民主が後者の立場でこの間の折衝は折り合わなかった。

 「沖縄の負担軽減の観点から、日米地位協定の改定を提起し、米軍再編や在日米軍基地のあり方についても見直しの方向で臨む」

 最終的な3党合意は結局、民主が衆院選の政権公約(マニフェスト)に立ち返ったことで決着した。これで米軍普天間飛行場の「辺野古移設」見直しも射程に入った。

 1996年に日米両政府が返還合意した同飛行場の移転作業は振り出しに戻ることになる。13年を費やした合意をご破算にすることに米政府の反発は避けられないだろう。

 このため国内の一部のマスコミや外交・安保専門家には、対米関係をこじれさせないよう現行合意の踏襲を求める論調がある。これは基地問題の本質を見誤っている。

 「辺野古」以外はだめだという道理はない。基地を提供するのは日本であり、米軍の所要を満たしていれば米側からとやかく言われる筋合いはない。民主が主張する「緊密で対等な日米関係」の具現化には諸法あるだろうが、軍隊派遣国と受け入れ国の立場を明確にすることが大事だ。

 地理的優位性を理由に沖縄から動かせない、との言い方がある。戦後60年もの長期間、米軍基地を沖縄に缶詰めにしてきた唯一の根拠であるが、時代は21世紀である。

 在日米軍兵力の約半数を占める海兵隊が司令部のグアム移転を決めた合理性をどう説明するのか。米太平洋軍は米西海岸からアフリカ東海岸までをカバーしており、海兵隊基地が沖縄あるいは本土にあろうと前方展開する上ではさほど違わない。

 冷戦型の地政学を現代の軍事に重ねようとする時代錯誤こそが日本の外交・安保政策をゆがめている。

 3党連立政権が確認すべきことは、基地提供は国内問題であり、日本政府が場所を決めるということだ。

 米政府は普天間を含む在日米軍再編の再協議に応じない、とかたくなだ。従来の基地問題への対応で日本がよっぽど信用されていないことの裏返しだろう。

 基地行政は日本に任せてもらいたい、と米政府に言えてこそ「対等な日米関係」を目指す一歩であるはずだ。集団的自衛権の問題はあろうが基地提供者と使用者の立場は対等であるべきだ。

 民主は基本政策のブレを印象付けてしまった。選挙中に普天間移設は「最低でも県外へ」と鳩山代表が公約しており、それを忘れては政権交代の意義が失われる。

 日米地位協定改定、在日米軍基地の見直しを明記した。覚悟を持って変革に臨んでほしい。

                     ◇

戦時における条約破棄は、勝てば官軍のたとえで、これを裁くことは困難と書いた。

日本とアメリカは同盟国ではあっても、戦争状態ではない。

だとしたら、条約に準じる「国と国の合意」はよっぽどのことがなければ遵守すべきだし、さもなくば両国の信頼関係にひびが入る懸念もある。

その点、すでに「反米的言動」で懸念されている鳩山次期首相に追い討ちをかけるように、沖縄タイムスは「日米合意」を破棄せよ、と迫っている。

日米合意とは、メア国務省部長(前米国総領事)の発言が明確でわかりやすい。 

メア部長は総領事時代、その率直な発言のため、沖縄マスコミには「嫌われメア」といわれていたくらいだ。

ア国務省日本部長の発言はこれ。

在日米軍再編は「国家間合意」 国務省部長が順守要求

■対米交渉ー新報は「凛として」、タイムスは「覚悟をもって」■

琉球新報は対米交渉にあたり「凛として」付き合えとけしかけたが、沖縄タイムスは「覚悟をもって」と社説を結んでいる。

ハゲ鷲に対する琉球新報の「核武装論」

一旦国家間で合意されたことが、政権が変わったといってこれを破棄するようだったら、日米戦争とは言わないまでも、日米同盟そのものを破棄するくらいの「覚悟をもて」望まなければならぬ。

これをタイムスは自覚しているのだろうか。

中国を祖国と仰ぐタイムスの論調からいえば日米同盟の破棄は大いに歓迎だろう。

アメリカが日米同盟にこだわるのは、日本に核を持たしたくないという理由からであり、日本は核の傘に入っていたいという共通の思惑があるからである。

日米同盟が破棄されたら当然日本の核武装が視野に入るわけだし、自衛隊を国軍にして防衛費、いや国防費も増やさねばならぬ。 

そうなると当然中国が騒ぎ出すので、連動してタイムスも猛反対するだろう。

結局沖縄タイムスの主張は、米国との同盟も破棄し、日本を非武装化して中国の自治国になれということである。

アメリカにへつらうのは是としないが、全ては比較の問題で、中国に屈するより次善の策として日米同盟を支持する。

では、最善の策は何か。

福沢諭吉いわく、独立自尊。

そう、自分の国は自分で護る。

自主防衛である。

沖縄タイムスと琉球新報を読んでいると、

気がつけば「反日、反米」、そして「媚中」。

戦わずして奴隷になれば平和が来る。

奴隷平和論へと洗脳されてしまう。

御用心!

御用心!

民社国、連立で合意/米軍再編見直し確認/「普天間」明記は見送り【政治】

県外移設に期待 3党連立合意/交渉長期化には懸念の声【社会】

早期解決なら県内 普天間移設/知事、地位協定改定「前進」【政治】

 

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コメント (7)    この記事についてブログを書く
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7 コメント

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Unknown (DUCE)
2009-09-11 17:40:08
考えようによれば、強姦酷や死那に対する贖罪意識を持つのは勝者に対する迎合と言う一種の卑怯行為だと思います。
それに引き換え、ソ連などは軍事的には少なからず無能振りを示しながらも、曲がりなりにも勝ち組につけた物だから、その能無し振りによって敵よりも自国民の犠牲を大きく招いたにもかかわらず、そうした事は無視、あるいは安易に敵の残虐ぶりだけを誇張しての責任付回しに徹してきています。
返信する
独立国 (ヒロシ)
2009-09-11 18:25:37
独立国として維持して行く事の大変さを知らないわけです。
スイスやスウェーデン等永世中立国と云われる国がどれだけ軍隊に力を入れているか。

欧米諸国の植民地であった国が独立するのにどれだけの犠牲を払ったか。
自国を責めて自分だけいい子になることがどれだけ先人の苦労を踏みにじる事になるのか、、、
情けない。
返信する
国防とは (茨城県民)
2009-09-11 18:35:24
こんにちは狼魔人さん、茨城県民です

私はこの年にして政治学を今学んでいます。
政治を学ぶ上で絶対に必須なのが「国防」の
分野です。

国防とは自らの思想、信条を捨てて現実的な
目で判断しなければなりません。
しかしこれまでの日本の国防はどうも
「思想、信条、イデオロギー」による目でしてきた気がしてなりません。
民主党政権になってから余計「思想、信条」に
よる国防が進むでしょう。

今ある自衛隊の戦力だけでは日本を守るのは
非常に難しいのが実態です。
自衛隊の装備している兵器類は世界でも
トップクラスであり、実力もトップクラスです
しかし兵力が少なく、装備している兵器類も
少ない、あと致命的なのは軍隊であるにもかかわらず「敵基地攻撃能力」がまったくないという問題があります。
自衛隊は爆撃機やトマホーク巡航ミサイルといったものは保有していないため相手から撃たれ放題、撃たれるでしょう。

もっと致命的なのは、やはり政治家と国民の意識の無さです。
国民に意識があれば福島瑞穂や辻本清美みたいな馬鹿が当選するなんて絶対にありえません。

政治家もこれまでずっと国防の議論をしなかった罪は大きい、日本の政治家の国防意識の無さはおそらく世界で「ダントツ一位」です。

民主党の「生活が第一」とか言っていますが
生活とは、国家の安定と治安の安定という前提がなければ成立しません。それをわかっているのでしょうか。
民主党は核密約の文書を探すと言っていますが
いったい何の得になるんでしょう、私は密約は
あったと考えています。非核三原則を提唱した
佐藤栄作総理は、「戦争になった際、アメリカの核兵器を日本に持ち込む」と言っていたそうです、佐藤首相こそが「真の平和主義者」と考えています。

話がまとまらなくなってしまいました。すいません、最後に私は自衛隊の大幅な軍備増強と核武装による自主防衛はまったくの賛成です。
長文、失礼します。
返信する
本末転倒の愚策 (KOBA)
2009-09-11 20:08:26
 ミンスは「核密約の疑惑を解明する」と意気込んでいますが、まともな感覚の政治家なら国の安全保障に関わる事項については「ノーコメント」を貫き通すのが常識なのですが、この時点でミンスは正気を失っていると言っても過言ではないでしょう。もっともこれは日本の政治家の殆どに当てはまることですが。
 その「非核三原則」も艦船の核搭載が殆どなくなったことで空文化していると言われてますので、現在の価値観に照らし合わせるとミンスのやることはさほど意味がないと思いますが。
 それより「慰安婦強制連行」を何の根拠も無く認めた忌まわしい「河野談話」の方がよほど国益を損ねていますし、こっちにも日韓両政府間に「カネは要らないから日本政府のほうで強制連行を認めてくれ」という「密約」があったのですが、ミンスには、と言うより何処の政党もこっちの「密約」を追及する気はさらさらないようですね。
返信する
独立 (Surnivers)
2009-09-11 21:21:19
全く、これが一番です。

ワシは完全メタボですが徴兵制に成れば当然日本軍に参加いたします。
落とされたら・・・
あるいはラッキーと思う私のワシが居るかもです。

唯、やはり日本は独立して軍備を持つべきだし、軍隊もきちんと法的に整備されるべきです。
昔は多分戦闘機の問題等で沖縄にしか基地は駄目だったのかもしれません。
今なら、もうちょっと散らせるかもしれません。

それに、ワシは米軍より自衛隊の方が良い。
沖縄だけでは難しいでしょうから、基地をもうちょっと散らして、少なくても街中はなしにする。
こっちでは横田基地と厚木基地がありますが、ワシの所では聞こえません。
但し、近くに行くと凄い轟音です。
あれは何とかすべき、出来れば、と思いました。
返信する
Unknown (涼太)
2009-09-12 00:40:05
狼魔人様

前に、中国共産党の「日本開放第2期工作要綱」なる文書を読んだことがあります。
政治家、マスコミ、日本の世論、右翼対索と細かく指示しています。まさか今時そんなことが水面下で行なわれているなんて。と思うのは私が平和ボケしているのでしょうか。しかし今の日本の社会は「日本開放第2期工作要綱」に書いてある通りの道を歩んでいます。日本が平和を享受できたのも、日米同盟抜きには考えられません。
何故、民主党はわざわざ日米同盟にひびの入るような事をするのでしょう。喜ぶのは特亜だけです。
補正予算の執行停止なども、早速地方を混乱させています。当たり前の話です。
普天間基地問題も10年以上掛けて合意したものですし、世界的規模の米軍再編の一貫でもあります。アメリカも簡単には引かないでしょう。
民主党は、本当に日本をどの様にしたいのか、まったく分かりません。これが子供手当て26000円の付けでしょうか。

狼魔人様はすでにご存知と思いますが、例の工作要綱参考に貼ります。

>>http://homepage2.nifty.com/busidoo/kokusai/cyukyou.htm
返信する
Unknown (狼魔人)
2009-09-12 09:12:31
DUCEさん

ソ連は勝ち組に加わったおかげで、ヒットラー以上の大量虐殺者スターリンの罪状を永年隠し通せましたね。



ヒロシさん

社民と連立した民主党は反米的言動をしていますが、どうせ反米なら、安保改姓60周年の2010年をきして、安保解消でも主張したらどうかと思います。

そうなれば非核三原則の廃止どころか、核武装をして自衛隊を国軍にしなければなりません。

となれば早急に憲法改正でしょう。

民主党のお手並み拝見というところですね。




茨城県民さん
>私はこの年にして政治学を今学んでいます。

確か高校生でしたよね。

勉強に早すぎることはありません。 大学の科目に「平和論」はあっても「戦争論」「国防論」が無いのは日本のだいがくだけだと聞きます。

「戦争」を研究するのは平和の研究と表裏一体であり、医学が健康だけを研究するのではなく、細菌学など病気の原因を研究してこそ健康が得られるのと同じで、戦争の解明なくして「平和学」だけで平和が得られると思っているのは日本の大学くらいのものでしょう。

政治学を勉強して国防も極めてください。



KOBAさん

>ミンスは「核密約の疑惑を解明する」と意気込んでいますが

誰もがしっていることを「密約の解明」とさわいでいますが、これはもはや密約ではなく公然の事実でしょう。

当時は初版の事情で密約にしたのでしょうが、日本の官僚の悪臭で一度「密約」としたら最後まで密約で通すのでしょうかね。

仮に「密約で無い」と証言されても、「それが何か」ですむことで、これで佐藤元首相の評価にいささかも影響しません。

むしろ評価は上がりますよ。



Surniversさん

日本を守るのは自分で護るのがベストであり、日米安保はあくまでセカンドベストです。

自分の家族を護る家族の責任であり、それを友達のお父さんに護ってもらうのは、何かの都合で止むを得ない場合に限ります。

それが独立したかぞくであり、国の場合は真の独立国といえます。


涼太さん

>普天間基地問題も10年以上掛けて合意したものですし、世界的規模の米軍再編の一貫でもあります。アメリカも簡単には引かないでしょう。

民主党の主張を聞けば、10年かけて合意した国家間の約束をご破算にして一からやり直すこととおなじですね。

これでは1十年河清を松で、さらに十年かかるということでしょうか。

その間にジュゴンが絶滅したらどうするのでしょう。(笑)

ジュゴンを食ってしまった方が、普天間基地隣接の住民の生命を護ることになるのでしょう。

子供手当て26000円は政府主導の巨大ネズミ講だといえますね。

先に手に入れて者はよいが、将来は必ず破綻するスキームで国民を騙したわけですから。

政府あいてに「ネズミ講訴訟」でも起こしますか。

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