チラシ完成 30万枚配布
「教科書検定意見撤回を求める県民大会」のチラシ=写真=が19日、完成した。30万枚を各地域の実行委や公立の小中高校を通じて配布し、地域や各家庭に参加を呼び掛ける。
(9/20 10:44)全文 >>>
■ヌーの群れの連想■
「県民大会」まで10日を切った。
人口の3割に、も及ぶ膨大な量のアジビラも出来たも出来た。
土俵に駆け上がってビラを撒こうとした女性の抱えたビラとは規模が違う。(そんなの関係ない、・・・か)
新聞は毎日「○○が参加」とアジビラをバックアップしているが、まるで開戦前夜の様相。
どこからか「軍靴の響き」とともに、「撃ちてし止まむ」 「鬼畜検定」といった戦意高揚の標語も聞こえてきそうな勢いだ。
標語といえば、「一億一心」 「進め一億火の玉だ」の他に 「一億玉砕」 もあったようだ。
新聞の旗振りに従って「県民大会に」集まる県民の姿を想像し、唐突だが、動物ドキュメンタリーでよく見る「リーダーに追尾し雪崩をうって崖を落ちていくヌーの群れ」を連想してしまった。
■ヒトラーも「民意」の結果だった資格
同じ日の琉球新報は上記以外にも「声」欄で渡嘉敷在住の源哲彦氏(61歳)が「検定撤回の潮流」というタイトルで投稿している。
≪(前略)来る9月29日に開催される「教科書検定意見撤回を求める県民大会」は、今や全国的な“潮流”(世論の流れ)となっている。 もはや、政府(文科省)の力では、とてもじゃないが止めようがない状況になってきている。 「世論」こそが、国を動かすのである。≫(タイムス「声」欄)
ここでもう一つの連想。
熱狂する国民の前で拳を振り上げて叫ぶチョビ髭の男の姿。
そう、ヒトラーは国民投票の熱気の中で総統という最高権力を手にしていた。
「教科書記述変更」は群集の熱狂で行うものではない。
この源氏は9月1日の沖縄タイムス、と9月8日の琉球新報の「論壇」にも「集団自決」関連の投稿をしている。
20日間で地元紙に三回も同じテーマで投稿しているのでいわば投稿のプロともいえる方だろう。
9月1日のタイムスの「論壇」で、源氏は、
軍命存在の唯一の“物的証拠”とされる手りゅう弾の配布の証言者富山氏の証言を、「富山氏は生前「真実は今や私だけが知っている。 その真実は墓場まで私が持っていく」といったのを直接聞いた事がある。」(沖縄タイムス)と記述している。
源氏が富山氏の生前「その真実は墓場まで私が持っていく」という言葉を直接聞いたとすると、
富山氏が今まで話してきた証言は嘘だということになる。
富山氏は(何らかの目的の為に)嘘を「村史」に残して、
真実は墓場の中まで持っていったことになる。
計らずも源氏は富山氏の生前漏らし言葉を直接聞くことにより富山氏の嘘を自ら証言する形になった。
「真実」は墓の中まで 「虚偽」と「真実」の戦い 「集団自決」訴訟
【追記】今日のエントリーは連想が多すぎた。 女人禁制の土俵にチン入しようとした奇妙な女からお笑い小島、そしてヌーの群れにヒトラー。 ここまではよしとしよう。 だが連想は更に「結いマール」から「ねずみ講」まで飛びそうだったので途中でやめた。 反省。 |
学校や教職員はたしか政治活動が制限されていたはず。児童生徒に配布ってことは、すなわち勤務時間中の活動って事ですか。
大体、つくる会の歴史教科書には「ちゃんと検定しろ」と文句をつけおきながら、きちんと検定されたら非難する。見事なダブルスタンダード。
思想の自由が認められているので教員がどのような意見を持っていてもかまわないが、学校では「事実」を教えて欲しいものです。
(もう来週は県内の放送を聴くのも嫌になりそうです・・・)の
この常軌を逸した県民大会キャンペーン、結果は逆効果になるような気もするんですが・・・。作ったチラシ30万枚ですって!??
作った人たちは普段は「資源の無駄遣いになるからやめよう」って声高に言っている人たちですよねぇ(恐らく)・・・。このチラシがどれだけゴミ箱に行くのか考えた事はないんでしょうか・・・?
夏に沖縄をぐるりと巡ってきたのですが平和祈念資料館とかひめゆりの搭とか、南部戦跡以外ではいわゆる左翼プロパガンダ的なものって感じなかったのでとても不思議な感覚です。私は本土の者ですが実に戦争展示には非常に胡散臭いものを感じました。
どのへんが胡散臭いかといいますと、たとえば平和祈念資料館には蝋人形やミニチュアで場面を再現したコーナーがいくつもあるのですが、米軍兵士の姿が実はひとつも無いんですよ。「日本兵vs犠牲になった可哀想な住民」という展示になっていて "なんだこれは?" というのが正直な感想です。
反面、沖縄防衛のために1800機以上の特攻機が投入されたことや、連合艦隊最後の残存兵力(戦艦大和+駆逐艦の艦隊)も死力を尽くして戦ったことは、展示からは完全に削除されていました。これが沖縄県の公式な立場(→沖縄県が運営する施設なので)だというのですから、言うべき言葉もありません。
ある方のブログに「『大会に参加しろ、ついでに5人集めて来い』と普段お世話になっている人から言われた」という内容の日記がありました。
単に数を集めればいいのだという意図が見え見えですね。
数日前の新報には北海道大学の先生のインタビューが掲載されており、「検定は自由と民主主義に反する」といった内容でした。やはり検定反対派は、歴史は世論で自由に修正できると思ってるんでしょうね。
旧日本軍をどうこう言える立場じゃないな。
まるでカルト宗教のようです。
全首長の参加、、、おそろしいです。
毎日の新聞を見るのウンザリです。
>学校や教職員はたしか政治活動が制限されていたはず。児童生徒に配布ってことは、すなわち勤務時間中の活動って事ですか。
これに注意勧告する立場の県や各市町村の教育長も一緒に旗を振っているのだから、今の沖縄では何でも有りの「集団ヒステリー」状態でしょうね。
◆がじゃっちさん
>もう県内ののメディアに接するのも嫌になるほど
今朝の琉球新報朝刊の見出しに「集団・・・」とあったので、今度は何かと思ったら、高校生による
「集団飲酒」でした。(笑)。
>もう来週は県内の放送を聴くのも嫌になりそうです・・・
気持ちは分かりますが、しっかり見て聴いて「恥ずべき愚考」の歴史の生き証人になりましょう。
◆むにえるMAXさん
>和祈念資料館には蝋人形やミニチュアで場面を再現したコーナー
日本兵が銃剣を母子に向ける像は太田知事から稲嶺前知事に変ったとき撤去か、せめて銃剣の向け先を変えよと議論が沸騰しましたがマスコミが煽る「民意」でそのままにした経緯があります。
>北海道大学の先生のインタビューが掲載されており、「検定は自由と民主主義に反する」といった内容でした
教科書検定そのもの有無を論じるのなら別の土俵で議論すべきで、このお方、自分のインタビュー記事が(検定を前提として)「検定内容にいちゃもんを付けている勢力」に利用されているのに気がついていないのでしょうね。
◆鴨川さん
>ネズミ講とは言い得て妙、です。
お褒め頂いたのでスルーしていたネズミ講の記事を今朝エントリーして貴コメントを引用させていただきました。
>大会に参加しろ、ついでに5人集めて来い』と普段お世話になっている人から言われた
ある人間が今日(22日に)「毎日五人動員しろ」と言い、その5人がそれぞれ5人の知人に「毎日五人動員しろ」というと
22日⇒5人 23日⇒25人 ・・・・・・
29日⇒ 390625人
当日の29日には「目標五万人動員」どころか、一人で390625人の動員になる!(笑)
でも今の状況で職場の上司にこれを言われたら笑い話ではなくなりますね。
◆宗純さん
新聞の論調と異なる意見は「物言えば唇さむし」で目に見えない言論統制が張り巡らされている感がしますね。
教科書記述の歴史(ヒストリー)を議論するのに「集団ヒステリー」では議論も何もあったものじゃないね。
自己陶酔、カルト宗教、いずれも沖縄の最近の風潮を象徴しているようですね。
でも自分の意思で参加するならともかく、
「誰々さんへの義理で」参加は困ったものです。