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日本人ほどお役人の接待に、奇妙なアイディアを次々と絞り出す人種は少ないのではないか。
ノーパン喫茶というだけでも奇天烈だが、これに「しゃぶしゃぶ屋が」がドッキングするとなると、もはや凡人の思いつかぬこと。
初めてこれを考えた人は天才なのだろう。
10年ほど前、当時の大蔵省役人の接待に「ノーパンしゃぶしゃぶ」が頻繁に利用されたことがあった。
ノーパン喫茶やしゃぶしゃぶ屋を、各々別に理解はしても、何ゆえこの二つの職種が一つにドッキングしなければならないのか。
はたまた何ゆえ大蔵省職員はこの「ノーパンしゃぶしゃぶ」の接待を好んだのか。
凡人の考えることは、先ずしゃぶしゃぶ屋で腹ごしらえをして、それからノーパン喫茶なり何なり行けばよいではないか。
色気と食い気は別のもので、これを同時進行する真意が凡人の理解を超えることだった。
これは友人たちとの居酒屋談義にも絶好の話題を提供してくれた。
ノーパンになるのは従業員なのか、それとも接待する側(たしか日銀職員?)なのか。
ついには「ノーパンになるのは接待される役人で、ノーパンで食べるしゃぶしゃぶに快感を覚えて病みつきになった役人の接待」というチン説まで飛び出す始末。
結局、真相は暗い闇の中に封印されたまま、いつしか記憶からも削除されてしまった。
で、結局真相はなんだったのか?
「しゃぶしゃぶ屋の名目で領収書がもらえる」・・・これが謎の「ノーパンしゃぶしゃぶ」の真相だったという。
時が変われば、変わった接待を考える者がいるもの。
最初は「車内接待」の意味がよく飲み込めず、タクシノーの運転手がノーパンで接待・・・・いや、考えるだけでも気持悪い。(想像力がお粗末で失礼)
それに、こんなノーパンタクシーに「その時」の平松アナウンサーが乗り合わせたりしたら、得意のキックが出る前に吐き散らかして、キックよりもっと大変なことになっていただろう。
車内接待とは、「居酒屋タクシー」による車内接待のことらしい。
酒の好みリスト化、長距離客を共有…“車内接待”タクシー (6月7日 03:15)
「居酒屋タクシー」「スナックタクシー」。中央省庁の職員ら520人をビールやつまみで“車内接待”していた個人タクシーは、業界内でこう呼ばれていた。
グループを作り、なじみ客の呼び出しにいつでも応じられるようにしたり、好みの酒類を記したリストを共有したり。「民間企業が経費節減する中、ふんだんにチケットを使ってくれる霞が関は一番のお得意様」(運転手)といい、識者からは「公費の使い方に無頓着すぎるのでは」との声も上がっている。
「居酒屋タクシー」は、個人タクシーの運転手が10~20人でグループを作り、自宅までの運賃が1万円以上かかるような長距離客を仲間内で共有することが多いという。携帯電話で呼び出しがかかっても、すぐ駆け付けられない場合は仲間に代わってもらうためだ。グループ内では「○○課長補佐はビール好き」「△△さんはチューハイ党」などと客の好みをメモしたリストを用意しているという。
初めてグループに参加した運転手(66)は、仲間の運転手から500ミリ・リットル入りの缶ビール1本と、つまみの入った袋を「客に渡して」と託された。客は慣れた様子でビールを受け取り、飲み干したという。運転手は「1000円程度の出費で『上客』を捕まえられるなら安いもの」と言う。
防衛省に顧客をもつグループに所属していた男性運転手(58)は「地方に異動し、再び東京に戻ってきた人もちゃんと追跡して顧客リストに載せてある」と証言。なじみの客にはスタンプカードを渡し、いっぱいになると盆暮れにコメを送っていた。「客待ちはせず、すべて携帯電話での呼び出しだった」と語る。
車のバンパー部分に目印の小さなランプを付けて、客に「居酒屋タクシー」であることを知らせる運転手もいるという。
こうした営業方法は20年以上前から行われていたようだ。当時の主な顧客は航空会社や大手電機メーカーなどの社員ら。しかしバブル経済崩壊などによる経費削減で、タクシーチケットの利用が減少。「景気とは無関係にチケットを使ってくれる役人相手に切り替えた」(運転手)という。
東京都内の個人タクシー約1万台が加入する都個人タクシー協同組合では、賞罰規約で客へのアルコール類提供を禁じている。違反すると一定期間、チケットの換金を停止するほか、悪質な場合は脱退勧告や除名に踏み切るケースもあるというが、担当者は「車内での行為で、実態把握が難しい」と苦慮している。
長距離割引を法律が認めていない以上、「大口客」のお得意様にビールぐらい出すのは、商売の原則からいえば当たり前なのだろう。
2万円以上の客は、2000円の金券をもらっていたらしいが、タクシー券の割戻しをポケットに入れれば横領だが、これは「長距離割引」を認めていない法律が「薄利多売」の商売の原則に逆行しているのが問題なのだ。
居酒屋接待は、タクシー料金を距離に応じて割引自由にすれば容易に解決する。
今朝の琉球新報はこれを社説に取り上げ、
タクシー接待 あしき慣行は即刻やめよ(2008.6.7)
と、当たり前すぎる論旨を大上段にかまえているが、
その小学生なみの、あまりにも当たり前の論旨は、
朝日・社説もほぼ同じ。
⇒朝日社説:居酒屋タクシー―これで負担増を言えるか
同じテーマの毎日新聞が僅かに問題の本質に切り込んでいる。
<第三は、中央省庁の職員の残業問題である。深夜のタクシー利用が多いのは国会への対応などで、勤務が深夜まで及ぶからだ。役人は日付が変わるまで仕事をするのが常識といった悪弊は変えなければならない。
公務員制度改革と言う以上、こうした問題にも踏み込む必要がある。これは国会改革でもあるのだ。>
なるほど、朝日や新報に言われるまでもなく、
「居酒屋タクシー」はよくない。
だが、マスコミは枝葉のみをおもしろおかしく批判するが、枝葉に隠れた木の幹の腐食にはあえて触れようとしない。
「居酒屋タクシー」の本質的な問題は役人の国会待機だ。
つまり出来の悪い大臣のために模範解答を書くため、
頭のよい役人が遅くまで国会待機するというのが「居酒屋タクシー」の本質なのだ。
国会開会中は、キャリア官僚は残業が月間200時間を超すというが、ほとんどはただ待機しているだけ。
これこそ膨大な国家的無駄ではないか。
「深夜12時、1時に質問が出る」ので役人の国会待機も止むを得ないとい弁解もあるが、そんな非常識な質問に徹夜で答弁書を作る必要はない。
毎日社説が指摘するように、「居酒屋タクシー」は公務員改革、ひいては国会改革の問題である。
タクシーを全面禁止にし、午後5時までにすべての答弁書をつくるよう法律で規制すれば問題は解決する。
そもそも、国会質問に自分では答えられず、役人の答弁書に丸投げする大臣を認めている国民にも問題がある。
国会直前の質問は次回に延期させれば済むし、それでも答弁書が間に合わなければ、大臣が自分で考えて答えれば済むこと。
テレビの討論番組で役人の答弁書を読む大臣はいないだろう。
台本無しの議論に耐えられない政治家は自然淘汰して、自分の言葉で答弁できる有能な政治家が生まれてくる機会にもなる。
「居酒屋タクシー」は、安倍前内閣が意図してなし得なかった、公務員改革、そして国会改革を象徴的する問題である、
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それにしても、「しゃぶしゃぶ屋」の領収書を発行すするために、
「ノーパン喫茶」と「しゃぶしゃぶ屋」をドッキングさせた日本人の知恵はすごい!
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小沢党首との選挙前討論をテレビで見ましたが、スラスラと数字を挙げて説明し、小沢氏の矛盾を指摘していました。小沢氏は最後には、何も言えなくなっていました。
其れなのに選挙では民主党が大勝しました。アメリカなら、こうはならなかったでしょう。
日本の民主主義のレベルは、未だ国民に任せられるレベルでないと言う事です。
マスコミはマッチポンプが仕事なので、無責任だが、今騒いでいる問題は全て安倍さんがやり残した「戦後レジーム解体」の残滓です。
安倍さんの、気力、体力を整えての、再挑戦を捲土重来期待したいですね。