狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

辺野古作業1カ月中断 菅・翁長両氏の会見の全文

2015-08-05 05:33:22 | 普天間移設
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辺野古作業1カ月中断 菅義偉官房長官会見の全文

 

 菅義偉官房長官は4日の記者会見で、名護市辺野古の新基地建設を一時中断すると発表した。沖縄関連のやりとりは次の通り。

 

【冒頭発表】

 沖縄問題でありますけども、普天間飛行場の辺野古移設に関して、沖縄県では第三者委員会の報告書が翁長知事に提出をされ、埋め立て承認の取り消し等が検討をされております。そこで政府としては、8月10日月曜日から9月9日水曜日までの間、工事を一時中断し、改めて辺野古移設に関する政府の考え方を沖縄県に説明するとともに、問題の解決に向けて集中的に協議を行うことといたしました。また、沖縄県が在日米軍に申請していた辺野古沖の臨時制限区域における立入調査について、沖縄県がこの期間中に調査できるように決定をする予定であります。

 

【一問一答】

 

記者 移設作業の中断について、政府は今まで、県の姿勢にかかわらず作業は進めていくと、法令に従って進めていくという方針だったと思うんですが、今回、県の求めている中断に踏み切った理由をお願いします。

 

長官 辺野古移設について、沖縄県で第三者委員会の報告書が知事に提出されたと、そういう中で、埋め立て承認の取り消し等が今、沖縄で検討されてる。そういう中で、一時中断して、1カ月間ですけど、集中的に協議を行いたい、そういう申し入れをしました。協議において、政府からは、普天間の危険除去と辺野古移設に関する政府の考え方や沖縄県の負担軽減を目に見える形で実現したいという政府の取り組み、こうしたことを改めて丁寧に説明をしたいと思ってます。また、当然、沖縄県からはですね、第三者委員会の報告書を受け検討中の事項も含めて、お考えを伺える、そういう機会にしたいというふうに思います。

 

記者 これまでの翁長知事の発言等からしても、移設問題に対するスタンスを大きく変えることは考えづらいと思うんですが、政府としては、この1カ月間で知事に方針転換を迫っていくというお考えでしょうか。

 

長官 方針転換というよりもですね、政府の普天間の危険除去と辺野古移設に関する考え方、そして、全体の負担軽減策、こういうものも、もう一度しっかり説明をしたい、そういうふうに思いますし、また、沖縄県側の考え方も伺ってみたいと、そういうことで、期限を区切ってですね、集中的に協議を行うと、こういうことにしたということです。

 

記者 そうなりますと、政府が目指していた夏中の本体工事着工は事実上困難になるという……。

 

長官 いずれにしろ、この1カ月間は全てのことを中止します。

 

記者 集中的な協議なんですけれども、どういった枠組みで行われるのか、教えてください。

 

長官 私と翁長知事との会談のほかにですね、事務的協議も含めて、集中的に行っていきたいというふうに思います。

 

記者 長官と知事との会談はもうセットされてるんでしょうか。

 

長官 まだ具体的になっておりませんけれども、国会の状況を見ながらと思ってます。

 

記者 この件に関してですが、今回、この一時中断することで、工事の完成が遅れることがあると思うんですが……。

 

長官 この問題について、沖縄県でも第三者委員会が報告書も提出をされて、知事も取り消しというものをいろんな会合で言明をされております。そうした中にあって、やはり政府の考え方をもう一度、説明をしたいというふうに思ってます。また、当然、沖縄県からの考え方もあるでしょうから、そういうことにも、耳を傾けながらこの協議をしていきたいと思います。

 

記者 そのためには多少の遅れはやむを得ないと。

 

長官 1カ月間は全て中止します。

 

記者 今回の1カ月の間で、政府方針を変えるというような判断も場合によってはあり得ると。

 

長官 政府の考え方を、沖縄県に説明させていただいて、問題の解決に向けて、集中的に協議を行っていきたい、そういうことであります。

 

記者 この集中期間は置くとしても、あくまで政府が辺野古に新しい基地をつくるという方針は堅持するという……。

 

長官 政府の考え方を、沖縄県に説明し、それと、問題解決に向けて集中的に協議していきたいというふうに思ってます。

 

記者 長官がおっしゃる問題解決というものは、どういう解決策が考えられる……。

 

長官 いや、ですから、今日までの経緯がありますから、経緯を含めて、この普天間の危険除去、そうしたものについて、率直に意見交換していきたいと思います。

 

記者 この1カ月間で協議を行うという方針について、沖縄側とはこれはもう合意されたものなんでしょうか。

 

長官 政府の考え方は伝えております。

 

記者 今月中にも、下旬にもですね、翁長知事はこの例の承認取り消しをするんじゃないかという憶測も流れておりますけれども、こういったものとはリンクするんでしょうか。

 

長官 それは沖縄県の判断だろうと思います。

 

記者 今、辺野古の海の海中にですね、アンカーを沈めていると思うんですけれども、この工事期間中というのは、このアンカーっていうのは一時撤去されるご予定なんでしょうか。

 

長官 この辺野古沖で実施しているこのボーリング作業、これを中断するとともに、車両による資材の搬入、実施設計、協議等、これについて提示する予定です。さらに、臨時制限区域に示しておるブイについて、これは米軍の許可がなければ立ち入りすることができない区域でありますから、それを示すために必要であります。で、この期間中に、沖縄県がここの立入調査、行いたいという要望がありますので、そこについて、米軍と政府として交渉し、この期間中にここに、立入調査できるようにしたい、そういうことを考えたときに、そこまで撤去はすることは考えておりません。制限区域を示すものでありますから。

 

記者 かねてから、この辺野古移設が唯一の解決策であると繰り返し強調されてきましたけれども、この考えに変化というのはあるんでしょうか。

 

長官 政府の考え方についてご説明する、したいということです。

 

記者 一方で、沖縄の考え方についても耳を傾けたい、話を聞きたいということだったんですけど、そうすると、何らかの妥協策というのを探っていくということになるのか、それとも、政府方針を維持した上で、ほかにプラスアルファで負担軽減とか、そういったもので折り合いをつけるという……。

 

長官 先ほど申し上げましたけれども、政府の考え方ですね、これ、負担軽減も含めて、そこはしっかり説明をさせていただきたい、こういうふうに思ってます。

 

記者 この集中期間中に説明したいということですが、説明して話し合った結果ですね、政府側のほうとして辺野古以外の案を考えるということはあり得るんでしょうか。

 

長官 これからですね、協議を始めるところであります。そういう中で、政府としては、改めて辺野古移設に関する政府の考え方、そして負担軽減策、こうしたものを説明をさせていただきたいということです。

 

記者 県との主張は対立してると思うんですけども、この集中期間中にですね、折り合える可能性はあると長官自身はお考えでしょうか。

 

長官 いずれにしろ、話し合うということはですね、ここはいいことじゃないかなというふうに思っています。いずれにしろ、政府の考え方についてですね、そこは丁寧に説明する機会をぜひ設けて……、たいと思いますし、またですね、普天間の危険除去、どういう形でしていくのかという、こういうことも、これは極めて大事、現実問題として、私は大事だというふうに思っていますので、そうしたことも含めて、ここは協議していきたいというふうに思っています。

 

記者 沖縄県は、防衛省が提出した事前協議書に関して、取り下げを求めていますが、その事前協議書の取り下げに関しては、どう……。

 

長官 これについては、もともと沖縄県のほうから提出するようにということで書いてた部分ですから、それで提出をしているということであります。

 

記者 取り下げはしない……。

 

長官 しないということを行ってます。

 

記者 集中協議の期間を1カ月に区切った理由というのは……。

 

長官 沖縄県から出てます、臨時制限区域に立入調査というのも、これもありました。それと同時に、やはり沖縄県で第三者委員会の報告書も提出されたものですから、そういう意味で、話し合う機会として、ちょうどいいだろうという形の中で、1カ月間、その間は全てを中止する、そういうことで話し合いをさせていただく、協議をさせていただく、そういうことです。

 

記者 入れる調査の期間ですね。それは米側とは合意はいつごろなさって、どれぐらいまで入れるのか。

 

長官 沖縄県の準備もあるでしょうから、そういうことも含めて、米側に強く、政府として、それができるように申し入れをしております。

 

記者 これまでも翁長知事が就任して以降ですね、作業を進めながら並行して政府交渉や説明してきていると思うんですが、今回、作業を中止して話し合いの場を設けるというのは、これはやはり両者が落ちついて話し合うには作業中止が必要と判断したということですか。

 

長官 そこはやはりですね、1回、きっちり落ちついた中で協議をする必要があるだろうという判断をしたということです。

 

記者 潜水調査の関係で確認なんですが、臨時制限区域を管理する在日米軍が決定して、日本政府に通知したという形になるんでしょうか。

 

長官 政府としても、沖縄の要請を受けて、米側に対して強く要請をしておりましたんで、そういう見通しが立ってきたということです。

 

記者 もう1点。かねて普天間の危険除去について、現職の知事として翁長知事がどう考えているのか聞いてみたいと、こうおっしゃってましたが、協議の中では、そうしたことも直接……。

 

長官 そういうふうに思ってます。

 

記者 確認ですが、今回の協議は、そもそも沖縄の依頼を受けてというか、沖縄からの要望を受けた形で、今回、そういう協議会に入るのか、もしくは能動的に政府が判断ということに……。

 

長官 政府から申し入れをしました。

 

記者 沖縄の問題に戻ってしまうんですけれども。これまでの経緯でいくと、特に民主党政権の時代に、沖縄の基地をめぐっていろいろ錯綜したことが、沖縄県民を傷つけて問題の解決を遅くしたとおっしゃっていますが、今回のこの方針の変更というか、一時中断させることが、沖縄県民にとって過度の期待を持たせる。例えば、県外移設の可能性だったり、そういった懸念というのはないでしょうか。沖縄県民の感情、気持ちというのは、どのように考えていらっしゃいますか。

 

長官 いずれにしろ、やっぱり国と沖縄はもう少し話し合ってほしいというのが、多くの皆さんの思いじゃないでしょうか。そこの中で、政府としての基本的な考え方を説明をさせていただくと、そういうことの集中的に期間を設けるということです。

 

記者 関連しまして、沖縄に、今の集団……、集中的な協議というのを伝えたのはいつ……。

 

長官 今までそういう沖縄の考え方という、聞く機会が何回かありましたので、そういう中で、政府としては判断をしたということです。

 

記者 確認します。ということは、先週、翁長知事と長官はお話し合いする機会がありましたが、そこでも、このことについて……。

 

長官 いや、それは、まだ判断をしてませんでしたから、いろんな情報収集、考え方は……、については意見交換はしてましたけど、判断をしたのは、まさにきょうということです。

 

記者 ということは、きょう伝えられたという……。

 

官房 はい?

 

記者 きょう伝えられたと。

 

長官 はい。昨日も含めて、政府の考え方はわかるようにしてます。

 

記者 沖縄の件についてお伺いします。集中的な協議の枠組みなんですが、確認ですが、知事と長官の打ち合わせに並行して、事務レベルでも並行して行っていくと……。

 

長官 事務レベルについてもですね、そこは考えています。これから打ち合わせをしていきたいと、具体的なことについて。

 

記者 1カ月間、集中的に協議されるということですけれども、頻度とですね、あと現時点で初会合等はいつごろのイメージをされているんでしょうか。

 

長官 もう1度、最後の。

 

記者 初会合の時期とですね、これからの頻度ですね。話し合いの頻度はどうイメージされてますか。

 

長官 お互い日程調整しながら、できれば早い機会というふうに思っています。

 

 

 政府が辺野古新基地建設作業を一時中断すると発表したことを受け、翁長雄志知事は4日午前、臨時会見を開いた。会見とマスコミ各社との一問一答の全文を公開する。

辺野古作業1カ月中断 菅義偉官房長官会見の全文

【冒頭発言】

 先ほど閣議の前に菅官房長官からも東京の方で発表があったと思うが、私の方からも、みなさま方にご報告をしたいと思う。

 昨年当選をして以来、いろんなことがあったが、特に3月、4月ごろから、とにかく工事を中断して、そして話し合いをしてもらいたいというようなことをいろんな講演とかシンポジウムで話をしていた。そういう中で約1カ月ほど前に、そういったことも受けながら、菅官房長官から中断についての話があったので、早速いわゆるそういったことに向けて、そういう水面下で調整をしながら、これから発表する内容等を詰めていって、そして、7月31日に官邸に私の方で菅官房長官を訪ねた時に、最終的な詰めをして、今日発表する次第だ。

 その間、私と浦崎副知事、安慶田副知事と3名で協議をしながらやってきた。窓口としては安慶田副知事にお願いしながら、ずっとやりながら7月31日に、ある意味で最終的に私と官房長官で決着というか、結論を得たことの内容を、改めてこちらから発表したい。

 

 

【発表文読み上げ】

 

 普天間飛行場移設問題について、政府との間で以下の内容で合意いたしましたので発表いたします。

 一点目に、政府と沖縄県は、本年8月10日から9月9日までの間を集中協議期間として、断続的に普天間飛行場移設問題について協議することとする。

 当該期間中、政府は、辺野古移設作業を全面的に停止することとし、具体的には、ボーリング作業の停止、スパット台船の撤去、資材等運搬車両の運行停止を行うとともに、7月24日に沖縄防衛局から提出された辺野古埋め立てにかかる事前協議書にかかる対応を期間中停止することとする。

 また、沖縄県は、当該期間中、第三者委員会の検証結果報告書を受けての対応を中止するとともに、辺野古埋め立て作業に関する新たな法的・行政的手続き等を一切行わないこととする。

 二点目に、当該期間中に、県による岩礁破砕立ち入り調査を実施することとする。

 私からの発表は以上です。

 

【一問一答】

 

記者 当該期間中は検証結果を受けての対応を中止するというが、この間は取り消し撤回を含めて判断を見送る、保留するのか。集中協議期間にこの問題がどういう風に動くと期待するか。

 

知事 今発表した通り、8月10日から9月9日までの間を集中協議期間として断続的に協議をするということになった。私としても第三者委員会の報告を含め、いろんな作業の状況を見ながら、それを横目でにらみながら、私の判断をしていきたいと申し上げてきた。そういう中で約1カ月間停止になるので、その意味では、この1カ月は両方とも動かないとなっているから、私たちから第三者委員会の検証結果報告書を受けての対応は行わないということになる。それは当然、停止がしっかり守られて、横目である意味でにらむ必要がないという状況の中で、これはそうなると思っているので、その間は見送っていきたい。それから、これからどう動いていくかということだが、いずれにしても今、入り口に立って2、3回お話をしたところだが、私たちからすると、やはり普天間飛行場を辺野古に移設することは不可能と、改めて申し上げたいが、その中では、やはり今日までは結論めいた話ばかりをお互い言い合っていたが、例えば海兵隊の抑止力の問題とか、あるいは国際情勢、あるいは歴史的な経緯も、裏づけの話をしながら、理解し合えるようなものがあるかないか、これがこれから話し合われると思う。話し合いで解決の糸口が探れる可能性があるのであれば、そのための努力は惜しまないという意味で、この1カ月間の集中的な協議になると思う。

 

記者 1カ月の猶予が生まれたことの受け止めは。1カ月ではなく恒久的な中断、中止にしていきたいか。 

 

知事 法的行政的な作業を中止するということです。その意味では政府の方で、1カ月だが中断に応じたことは、唯一辺野古だということには、そうこだわらないようになってもらいたいと思っている。ですから、私たちも主張し、その背景等を話しながら、1カ月の中断というものが、今日までの状況をいい形で一歩前進させるのであれば、これは重要な期間になる。

 そういう中で、この1カ月が延びるかは、今の時点では1カ月ということで区切っているので、まだスタートしていないので、そういった中で先々の事を話をすると、相手がいることなので、言葉遣いを間違ってはいけないから、いずれにしても交渉を決裂しないということを念頭に置きながら、前向きに物事を進めるが、沖縄県の主張はしっかりしたいと思っている。

 

記者 解決というのは政府が辺野古を断念するということか

 

知事 一番ベースはそれになると思いますので、そのベースの中から何かあるのかないのかも含めいろいろ議論すると思うが、それについてはまったく今日まで話をしたことがないので、どういう風になるか分からない、県側からすると、辺野古への建設は不可能というような中からいろんな議論をしていきたい。

 

記者 政府と県の協議の場は、移設協議会や沖縄政策協議会の下の作業部会などあったが、今後はどういった話し合いの枠組みを想定しているか。

 

知事 話し合いという意味からすると、今おっしゃるような今日まで設けているものの中でという話は出てきていないので、これから菅官房長官と、私をはじめとする両副知事、そういったような、今までの経緯から言うと安慶田副知事の方で交渉してきたわけだけが、三役を中心として事務方からは知事公室長が今回の最後の詰めはまとめてもらったので、そういった形でやるようになると思うので、ただ、決めたことではないのでどうなるか分からないが、イメージ的には新しいやり方でやるのかなーと思っているが、そういうやり方でやりましょうという話で決着ついたわけじゃないので、これから連絡を取り合ってその窓口の中で早めに第1回目も開始していきたいと思っている。

 

記者 ここに至る経緯をもう少し詳しく、いつ頃どういう場でこういう話が始まって今日に至ったかを補足で説明いただきたい。

 

知事 これは決してその中で今日という日が決まったわけではないが、安慶田副知事がカナダに行っていて、今日、晩に帰ってくると思うが、補足できるものがあれば後で補足したいが、私と浦崎副知事、安慶田副知事3名で相談しながら、約1カ月ほど前から官房長官に基本的なことを申し上げ、政府が応じるという中に今日発表したようなものをどうやって盛り込んでいくかというようなことで詰めてきたので、今日こういう話ができるようになった。

もう一回繰り返すが、7月31日に官邸を訪ねた時に、微調整があったのでそれを調整して今日という日が迎えられたわけで、その間のやりとりは普通に言えば今回出てきているようなものを、これはどうでしょうか、あれはどうでしょうかみたいなものをそれぞれ言い合いしながら、こういう風にまとまってきたと思っていただきたい。

 

記者 約1カ月ほど前に官房長官から中断の話があったということだが、そういった理解でよいか。

 

知事 あくまでも約、ということでやってください。例えば25日前とか、31日前とかってことでははっきり申し上げられないので、約1カ月という意味では間違いない。

 

記者 辺野古の作業を中止して話し合いの場を設ける、一方で県が求めていた立ち入り調査を実施することになったことについて、知事としては普天間基地の移設問題の解決に向けて前進したと評価しているか。

 

知事 去年の12月に当選して約3カ月間お会いできず、4月5月で官房長官、総理、防衛大臣という形でお話をする中で、こういった内容で合意に達したというのは、沖縄県側の思いも伝わったのかなという感じはしている。1カ月間、集中的に協議をするということで、お互いこれからが今まで主張してきたことの裏付けの話をし、それぞれが理解しきれるかどうかというようなですね、私2、3週間前にシビアなものがこれから行われるでしょう、というような話もしたが、まさしくそういう意味からしたら、そういうことになると思うので、こういう風に対話の道が開けて、私たちからすると工事がストップしたということは前進だと思っている。

 

記者 集中協議期間中に政府が従来の「辺野古が唯一」という方針を説明するだけでは前進にならないが、知事としては県外移設など辺野古移設に代わる新しい案が提案されることを期待しているか。

 

知事 可能性は別として、私たちが主張しているのは県外移設であるので、そうあってほしいという願いはあるが、それを可能性として捉えることを事前に話をするわけにいかない。いずれにしろ辺野古には造ってもらいたくないということにつながるような話であれば、話し合いをさせていただきたい。ベースは当然のことながら県外移設であるということ等をいろいろ議論をしたいと思っている。

 

記者 水面下という言葉使ったが、これまで見えないところで協議が行われてきたという印象は拭えない。今後概算要求など県側から要請控えた中、そういう見方がされる部分もあると思うがどう説明するか。

 

知事 私とすれば、この間、私の方で対応しなかったのは今おっしゃったような、密室であったり不透明であったりしてはいかんという部分も、トップはしっかり守っておかなきゃいかんという部分もあったので、両副知事と相談しながら窓口をつくって、いずれにしろ議論はしなきゃいけないので、そういった中で進めてきたと思っているので。最後の詰めの方で、私の方で出て行って官房長官と合意に達したということで、こうした形で発表できることも含めて、今日までの流れはそういう形でやった方が物事が前に進むのではないかということでは、よかったのかなと思っている。

 

記者 菅官房長官は「辺野古は唯一」という政府方針を元に政府の考えを伝えたいと。他の負担軽減策についても話していきたいと(記者会見で)話した。知事はどういった条件が出てきても、辺野古移設反対と県外移設を求めるベースに変わりはないという決意を。

 

知事 私どもはそういうことを主張してきた。辺野古唯一という以外にも、政府側が考えている日米安保体制というものについても変わりはあろうかと思う。辺野古の場合には、埋め立ててしまったらすべてがダメになると私たちは思っているから、いずれにしろそういったことをお互い主張しながら集中的に議論して打開策が出てくるかどうかってのはやってみなきゃ分からない話だが、せっかく糸口がつかめたので、いい形で物事が進めばいいと(思っている)。こちらも全力あげて議論していきたいと思っている。

 

記者 国政を見ると安倍政権は安保法案の審議、原発の再稼働など重要課題を抱える中で、沖縄との対立を回避したい狙いもあると思う。冷却期間を置く材料にされているという見方もあると思うが知事の受け止めを。

 

知事 いずれにしても政府が応じる、沖縄県が応じるというのは、私も今日まで対話がない時には大変頑なで、政治的にはどうだろうかという風にも言われたし、どこそこでお会いすると、密室で何か裏でやっているんじゃないかと言われるわけで、どっちにしてもプラスマイナスの両方から物を見ることができる。今おっしゃるようなものは、政府がどう考えているか分からないが、逆でいうと中断する重みは大きいと思うので、こういったこと踏まえて物事が推移していくのかな、と。この件は当然のことながらワシントンDCの方も無関心でいられないと思いますので、こういったことを踏まえた上で物事の議論が進んでいけばありがたいなと思っている。

 

記者 集中協議の第1回のメド。いつ頃になりそうか。

 

知事 官房長官の漏れ聞いていることなので確認はまだしていないが、知事をはじめとする両副知事含め交渉したいという話をされたと聞いている。今まで通り三役で官房長官とは対応するのかな、と。あるいは間に事務方が入るものがあるのかどうか、スタートしなければ分からないので、私としてもこういう風に公になっているので、これから以降の会談があるとすれば、率直に意見交わせると思って頂けるものだと思っているので、こういうことも含めて詰めていかないといけない作業だと思っている。

 

記者 今朝、知事公舎に県議会与党全員を集めた。理由と、どういった話をしたのか。

 

知事 与党の皆さん方には官房長官の会見が終わった後、しっかり私どもの合意内容と間違いがない中で私も記者会見するので、与党議員の皆さんも内容等で間違いなくやるであろうと。ただ、官房長官の記者会見の内容を確認してからということを話をした。

 

記者 政府との集中協議。明日以降、知事は上京予定だが、早ければ今週中に東京で開催があるか。

 

知事 この辺も、例えば7月31日に会うのも参院集中審議があるということでなかなか時間がはっきりしない中でのことだった。これから総理が7日にお会いできると聞いているが、その中でとりあえずの1回の時間が取れるか、これから恐らく相談になるんじゃないかなと思っている。

 

記者 立ち入り調査の流れはどうなるか。

 

知事 5カ月ほど前から立ち入り調査をさせてくれとシミュレーションはずっと描いてきているので、一定程度の期間が与えられたら、事務方に聞いたらできると言っているので、台風など来たら別だが、普通の状況であれば全部対応できると聞いている。それは可能かと思っている。

 

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1 コメント

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Unknown (東子)
2015-08-05 10:11:42
菅官房長官の話から。

>(記者)一時中断させることが、沖縄県民にとって過度の期待を持たせる。例えば、県外移設の可能性だったり、そういった懸念というのはないでしょうか。沖縄県民の感情、気持ちというのは、どのように考えていらっしゃいますか。
>(長官)いずれにしろ、やっぱり国と沖縄はもう少し話し合ってほしいというのが、多くの皆さんの思いじゃないでしょうか。そこの中で、政府としての基本的な考え方を説明をさせていただくと、そういうことの集中的に期間を設けるということです。


沖縄県民が期待する内容については一度も一言も言及してない、と。
マスコミよ、沖縄県民が期待したなら、それは、マスコミの誤誘導だよっ。


翁長知事の話から。

>(記者)辺野古移設反対と県外移設を求めるベースに変わりはないという決意を。

と、知事の転向に釘を刺したが、


>(知事)私どもはそういうことを主張してきた。辺野古唯一という以外にも、政府側が考えている日米安保体制というものについても変わりはあろうかと思う。辺野古の場合には、埋め立ててしまったらすべてがダメになると私たちは思っているから、いずれにしろそういったことをお互い主張しながら集中的に議論して打開策が出てくるかどうかってのはやってみなきゃ分からない話だが、せっかく糸口がつかめたので、いい形で物事が進めばいいと(思っている)。こちらも全力あげて議論していきたいと思っている。

知事は、言明を避ける。
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