狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

集団的自衛権、目的と手段のはき違え

2014-07-15 06:30:45 | 県知事選

 

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 本日午後7時よりチャンネル桜「沖縄の声」に出演します。

ご視聴頂ければ幸いです。

チャンネル桜「沖縄の声」

集団的自衛権の行使容認について、閣議決定後初の国会論議が昨日から始まった。

安倍首相としては、「平和の党」を自称する公明党や自民党内の左派との意見調整のため、そして選挙対策を視野に入れると、自ずと言いたいことにもバリアが掛かり、必ずしもし国民に分かりやすい議論ではなかった。

滋賀県知事選挙は自民党推薦候補と民主党推薦候補の代理戦争といわれたが、争点の一つの「集団的自衛権」については、賛成か反対かは措いて、「わかり難い」という点が僅差ながら自民党系候補の敗北に繋がった原因と考える。

昨日の衆議院予算委員会でも、野党側は「国民が理解していない」という点をことさら強調していたが、むしろこの問題をわかりにくくしているのは、「戦争に巻き込まれる」「自衛隊員の血を流す」など、問題をよりわかりにくくするような情緒的議論に終始した野党側や反対派識者ではないか。

いやむしろ意図的にわかりにくくするのが野党側の選挙戦術なのかもしれない。

問題は単純である。

野党側や反対派の識者の面々は「葦の髄から天井を覗く」のたとえ通り、国が本来具備している自衛権を視野狭窄の憲法論議に終始しているが、これがそもそもの間違いである。

ひと言で言えば目的と手段の履き違いである。

行政の最高責任者たる安倍首相は国民の生命と安全を守る責任がある。これが国家の究極の目的のはず。

その目的達成のため行政が「暴走しないように」歯止めをかけるのが憲法だといわれるが、これは上記目的達成のための手段に過ぎない。

「国滅びて憲法残る」の愚を妄信しているのが護憲派の主張。

これでは本末転倒もはなはだしい愚者の議論である。

もっと具体的に例をしめせば、集団的自衛権の行使がなぜ必要か、行使容認で自衛隊はどんな行動をとるのか。安倍首相はこの辺を率直に説明すべきだ。

「戦争に巻き込まれる」と国民の不安をあおるのは、野党側の議論を混乱させるための戦略ととられても仕方がない不毛の議論だ。

安倍首相はホルムズ海峡に機雷が敷設されれば日本にとって「相当の経済危機」が発生すると指摘した。

さらに安倍首相は、「日本に向かう原油の8割はそこを通る。誰かがやらなければ危険はなくならない」と語ったが、正論である。

日米戦争の直接のキッカケはABCD包囲網による石油の輸出禁止だったことは歴史の教訓のはずだ。

野党側の質問で、国の究極の責任である国民の生命・財産を侵略者からどう守るかという観点が欠落し、専ら憲法論議委に終始したのは残念だ。

民主党の海江田万里代表などは、目的と手段をはき違え、九条教信者そのままに、行使容認はかえって危険を招くとして、抑止力強化への疑問も呈した。

この男、日本に敵意を剥き出しの中韓に対しても、「集団的自衛権の行使」について説明不足と述べていた。

自国の国民の生命と安全を守る国防案件を「仮想敵国」に相談し、理解を得るなど百年河清を待つに等しい。

勿論中国は面会自体を拒否しているし、韓国は、日本側の説明の申し出を断っている。

TBSニュース

集団的自衛権、日本政府側の説明を韓国断る

 集団的自衛権の行使を容認した閣議決定について、日本政府側が韓国政府側に直接説明することを検討していましたが、『中韓首脳会談の直後で適切な時期ではない』と断られていたことが明らかになりました。

 複数の日韓外交筋によると、集団的自衛権の行使を容認した閣議決定に関し、NSC=国家安全保障会議の幹部が今週初めに韓国を訪れ、韓国大統領府側に説明することで調整していました。

 しかし、韓国側は『中韓首脳会談の直後で適切な時期ではない』として、これを断ってきたということです。

 先週の会談で中韓両首脳は閣議決定に共に憂慮を示していました。韓国国内の世論の反応とともに、中国側にも配慮した可能性もあります。(11日13:19)

 

こんなバカ丸出しの男が民主党の代表でいる限り、民主党の行く末は闇であろう。

本日のチャンネル桜「沖縄の声」でも、沖縄2紙が大発狂している集団的自衛権の行使について言及の予定である

団的自衛権、憲法で制約=停戦前の掃海可能-安倍首相

衆院予算委員会で自民党の高村正彦副総裁の質問に答える安倍晋三首相=14日午前、国会内

 衆院予算委員会は14日、集団的自衛権の行使容認をめぐり、安三首相と関係閣僚が出席して集中審議を行った。首相は行使の範囲に関し「憲法9条の解釈に関する従来の政府見解の基本的な論理を超えて、武力の行使が認められるとする解釈を現憲法の下で採用することは困難だ」と述べ、憲法の制約がかかるとの認識を表明。世界各国と同様の行使を認めるには「憲法改正が必要になる」と指摘した。


〔写真特集〕国内初の離島上陸訓練~奪還へ陸海空3自衛隊が集結~


 首相は、集団的自衛権関連のほか、武力攻撃に至らない「グレーゾーン」事態などの法整備に関し「一括で国会、国民に示した方がいいだろうと考えている」と重ねて表明。関連法案提出は「膨大な作業になるため時間がかかる可能性はある」と述べ、来年の通常国会に提出して成立を図る方針を示した。
 首相は、中東を含むシーレーン(海上交通路)での紛争停戦前の機雷掃海活動について、「世界的な石油の供給不足が生じ、わが国の存立が脅かされ、国民の生命、自由および幸福追求の権利が根底から覆される事態が生じ得る」と述べ、自衛権発動の新3要件を満たせば可能と指摘。国連決議による集団安全保障措置に移行した場合でも活動は続行できると述べた。自民党の副総裁、民主党の前副総理への答弁。 
 新3要件に該当する事態については「わが国に戦禍が及ぶ蓋然(がいぜん)性、国民が被ることとなる犠牲の深刻性、重大性などから判断することになる」との見解を示した。民主党の代表への答弁。
 また、海江田氏は、13日投開票された滋賀県知事選で与党推薦候補が敗れたことを取り上げ、集団的自衛権行使を容認した閣議決定への批判が響いたのではないかと指摘。首相は「集団的自衛権の議論が影響しなかったと言うつもりはない」と一定の影響を認めた。
 海江田氏は、閣議決定に際し「国会での議論をほとんどしていない」と追及したが、首相は「今年3月の予算委から議論は繰り返した。閣議決定が拙速だったという指摘は全く当たらない」と反論した。
 集団的自衛権に関する国会論戦は、憲法解釈を変更した1日の閣議決定後では初めて。(2014/07/14-13:08)

          ☆

集団的自衛権の論議は立憲主義に拘るあまりに、行政の責任である「国民の生命と財産を守る」という目的と、それを達成するための手段の一つの「憲法を守る」を履き違えている。

イギリスの法哲学者ジョン・ロック先生も言うとおり、天賦の自然法たる国の自衛権は、成文法たる憲法の上位に位置する。

「国滅びて憲法残る」は、愚者の戯言である。

 


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9 コメント

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Unknown (東子)
2014-07-15 07:36:55
>天賦の自然法たる国の自衛権は、成文法たる憲法の上位に位置する。

集団的自衛権行使容認を「閣議決定」したことを、憲法違反と訴えるといったアレは、どうなったのでしょう?
狼魔人日記「パフォーマンス訴訟続出か、「解釈改憲は違憲」 確認求め提訴へ」 http://blog.goo.ne.jp/taezaki160925/e/d6a104c51d0e0493b443eb992dc67f34 へのコメントにも書いたが、自衛権は自然権である。
自然権を「違憲」と訴えられる論理が組み立てられるのか、甚だ疑問。

その前に、松坂市長に訴える資格があるかどうかも、疑問だが。


私の一番の疑問は、
 集団的自衛権を認めたら戦争ができる国になる
というフレーズ。
個別的自衛権でも、侵略されたら防衛のための戦争がおきる。

個別的自衛権だけだった今まで、戦争に巻き込まれなかったから、個別自衛権は戦争に巻き込まれない。
が、「集団的自衛権を認めたら戦争ができる国になる」と言うフレーズを使う人々の根拠。
個別的自衛権が抑止力になっていた???


是非、国会で
 なぜ、集団的自衛権を認めたら戦争ができる国になるのか?
 個別的自衛権では、戦争は起きないのか?
議論して欲しい。
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Unknown (東子)
2014-07-15 07:37:48
「集団的自衛権を認めたら戦争ができる国になる」と言う人々の巧妙さは、「集団的自衛権を認めたら侵略ができる国になる」と言わないことだ。
集団的自衛権は、軍事弱小国が束になって強い相手に立ち向かうための権利。
それを、軍事大国アメリカが集団的自衛権の行使と称して、侵略紛いのことをしてきた。
そういう点から言えば、集団的自衛権の肥大化は、侵略に繋がる。
だが、「集団的自衛権を認めたら侵略ができる国になる」と言わない。
なぜか?
それは、侵略と言えば、専守防衛を宗とする日本では、多くの人が侵略はあり得ないと言うだろうから、情弱を誘導することができないから。


公明党が個別自衛権の延長解釈で、集団的自衛権の行使容認を避けようとした。
集団的自衛権の発想の基は、個別的自衛権の延長だから、方向としては正しかったのだが、延長の動機が、単に集団的自衛権という言葉の回避のためだったので、歪んだ個別的自衛権の延長解釈になってしまった。
もし、真剣に日本の自衛を考えていて、その結果として個別的自衛権の延長解釈だったら、個別だの集団的だのという言葉が外れて、「自衛権」というすっきりした、しかも明快な言葉に落ち着いたと思う。
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Unknown (東子)
2014-07-15 07:39:08
永世中立国と言えば、スイス。
永世中立とは、「金輪際、他国の力を借りずに自国だけで防衛する」ということ。
集団的自衛権を否定している。
どことも同盟を結ばないと、宣言しているのだ。

その結果、侵略に備えて、兵役訓練と地下に食料品の備蓄が義務づけられていて、初歩的な武器の使用方法、怪我の応急手当を習っている。
どの家にも地下倉庫があり武器と食料、医薬品を備えている。
いつでも、国民は兵となれる、国民皆兵なのである。
徴兵どころでは、ない。

小さな国で、険しい山に囲まれた天然の要塞で、国境線が短い国だから、できるのである。
日本は、島が点在しているので、広い領海・領空を持つ。
一国で領海・領空を警備することは、できない。
もし、個別的自衛権だけで国を守るなら、どれほど軍事費が要ることやら。


集団的自衛権行使を否定する人々は、スイスのようになれ!と言う。
永世中立=戦争をしないと解釈しているようですが、とんでもない間違いですよ。
スイスのように、本当になりたいですか?
なってもいいですか?
自国だけで国民の生命と財産を守る覚悟は、ありますか?
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Unknown (東子)
2014-07-15 07:58:39
>民主党の海江田万里代表などは、目的と手段をはき違え

安倍総理批判の前に、海江田代表は、党内の意思統一が先だ。
野党団結して、集団的自衛権行使に反対しようと海江田代表が呼びかけたら、共産党に民主党は容認か反対か党しての見解がでていないから、そんなわけのからない党とは組めないと、拒否られたじゃん。
価値観を同じゅうせねば、集団的自衛は出来ないのよ~。
日本が同盟を組もうとしている国は皆、集団的自衛権行使容認なの。
だ、か、ら、価値観を同じゅうしようとしているわけ。
経験してわかったかなぁ、海江田代表。


海江田代表は、容認派と否定派が混在しているので、行使容認の是非ではなく、容認に至った経緯・手続きの批判に逃げている。
内閣は内閣の権限として閣議決定したので、手続きに瑕疵はないので法的に責められず、もっぱら感情論。
どこかの国のように、法治でなく情治で政治をするのですか?
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Unknown (越来のK本S子)
2014-07-15 15:30:31
集団的自衛権といえば、昨日の沖縄タイムスにこんな記事が。

・自衛官募集に戸惑う高3 行使閣議決定と解禁日重なる
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=76565


上の記事は早い話、例年通りの自衛官募集が、あたかも異常事態であるかのように書きたてる発狂記事でございます(笑)。


>ネット上では「すごいタイミング…」「赤紙がきた」などと戸惑うコメントが書き込まれている。

…とあるけど、ネットのどこからの情報がまったく示されてない(笑)。


ちなみに、これと内容がほぼ同じ記事が、琉球新報には土曜日に載ってたんだけど、新報だとこんな感じ。

>「徴兵制みたいだ」「なんか怖い」


…もちろん、ネットのどこ情報かについての説明は、新報でも一切ナシ(笑)。


もっとも、「赤紙」だの「徴兵制」だのというのは、まずコドモの発想じゃないけどね(笑)。
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Unknown (越来のK本S子)
2014-07-15 15:41:25
さて、例年通りの自衛官募集に、こじつけで発狂した土曜日の琉球新報では、本島南部の高3の声として、次のようなコメントが載ってました。

…そのおバカぶり、とくとご覧あれ(笑)。


>「まさか自分にこんなものが届くとは思わなかった」

↑例年通りの募集です。驚くに値しません(笑)。


>「僕は戦争に行きたくない。今から自分の夢に向かって頑張りたいのに、こんな文書が来ると将来が不安で、嫌な気分になる」

↑だ~か~ら~、例年通りの募集だっていってるでしょ(笑)。

それにさ、日本には職業選択の自由ってのがあるんだけど、“公民”の授業で教えてもらわなかったの(笑)?


それとも…、東京書籍版の中学公民の教科書には、職業選択の自由について書かれてないのかな~(笑)?


それはそうと、「将来が不安」、「嫌な気分になる」…。

…一度、病院の先生に診てもらおっか(笑)?
返信する
Unknown (東子)
2014-07-15 19:41:48
越来のK本S子 さま

>自衛官募集

苦情を受けた防衛相の回答では「パンフレットは資料請求した人に『しか』送っていない」そうで。
ということは、どこかの誰かが、名簿を入手して、「代わりに」、またの呼び方を「成りすまし」で、資料請求したのでは?っという書き込み見ましたよ。


嫌ですね~、怖いですね~、では、さいなら、さいなら。
返信する
Unknown (宜野湾より)
2014-07-15 21:49:39
国会審議の模様は杉浦正章氏のブログ
の7月15日付けエントリー「海江田が前代未聞のずっこけ質問」に詳しいのでリンクを。
http://thenagatachou.blog.so-net.ne.jp/

海江田その他議員で有る無しに関係なく、反対サイドの立論にはこれ以上のレベルを期待できそうになく…

ヒジャイさんの「どこまで堕ちていくのだ沖縄タイムス」にもワロタ
http://hijai.ti-da.net/e6533069.html
返信する
東子様へ (越来のK本S子)
2014-07-16 15:53:57
>>自衛官募集

>苦情を受けた防衛相の回答では「パンフレットは資料請求した人に『しか』送っていない」そうで。
>ということは、どこかの誰かが、名簿を入手して、「代わりに」、またの呼び方を「成りすまし」で、資料請求したのでは?っという書き込み見ましたよ。


これが事実なら、例の本部高校の卒業式で、卒業生が日の丸を壇上から引きずりおろした一件と、おんなじウラがありそうですね~(笑)。


徴兵制だの赤紙などという“ネットの声”の出所同様、ヤですね~。怖いですね~(笑)。


では、さよなら、さよなら、さよなら。
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