狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

今日、首相が沖縄を訪問

2010-05-04 07:48:57 | 普天間移設

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鳩山首相は今日4日、自衛隊に乗って来県する。

普天間移設であれほど世間を騒がしていながら、首相就任以来、世界各国を飛び回る暇はあっても、沖縄を訪問する暇はなかったようだ。。

それにしても、今回が首相就任以来初めての沖縄訪問というのは驚きだ。

滞在中、仲井真知事に普天間基地の移設に関し、シュワブ浅瀬にくい打ち桟橋方式で建設する修正案を提示、そして、徳之島に普天間の部隊か訓練の一部を移す案を伝える模様。

首相は県知事の他に稲嶺名護市長や伊波宜野湾市長とも面会の予定だが、一番の当事者である辺野古地区の代表者との面談はないようだ。

稲嶺名護市長は辺野古の民意を代弁するかのように強気の発言をしているが、名護の市街地と辺野地区は山一つ超えた距離にあり、普天間移設に関してはお互いに別の世界のようなもの。 稲嶺市長も辺野古を訪問するのは選挙の時ぐらいだったという話も聞く。  

鳩山首相には、遅まきながらこの機会に、辺野古区長ら「現地の声」を是非聞いて欲しいものだ。

 

今回の沖縄訪問にあわせて県庁前や普天間第二小学校などで鳩山首相への抗議集会が開かれる予定。

ただ、県庁前で抗議集会を開くのは是としても、これ見よがしに小学校でこの種の政治集会を開くのは、いかにも子供をダシに使うプロ市民の手口が見え見えでいやらしい。

子供を盾に自分等のイデオロギーを押し通すため普天間第二小学校の移転に反対したのがプロ市民団体だったというのもこれで理解できる。

こういう時に、「世界一危険な小学校」として利用する魂胆だったのだ。

いっそのこと「世界一危険な小学校」としてギネスにでも登録したらどうだ。(怒

 沖縄タイムス 2010年5月3日 09時58分     

 【東京】米軍普天間飛行場の移設をめぐり、名護市辺野古のキャンプ・シュワブ沿岸部沖を一部埋め立てくい打ち桟橋(QIP)方式で滑走路を造る案に政府内で否定的な見方が出ていることが2日、分かった。埋め立てを伴うため、仲井真弘多知事から公有水面埋め立て許可を得ることが現状では難しいと判断。最終的な政府の移設案とすることに連立を組む社民党や国民新党が異論を唱えていることなどから実現を困難視している。

 1800メートル滑走路1本を含む代替施設をQIP方式で建設する考え方として、政府・与党内では(1)シュワブ沖合に建設する滑走路と陸地を結ぶ部分を埋め立てる(2)滑走路のうち約800メートルをシュワブ陸上部に置き、残り1000メートルを海上に突き出す―という2通りの手法が検討されている。

 (2)は「ジャケット方式」と呼ばれ、訪米していた国民新の下地幹郎国対委員長が米政府関係者に説明した。滑走路の位置は、現行案のV字形滑走路のうち北側の1本を数百メートル西側にずらす。工期は、現行案が建設開始から5年かかるとされるのに対し、ジャケット方式は「建設開始から3年以内」としている。

 (1)(2)とも徳之島(鹿児島県)に普天間ヘリ部隊の一部移転などとセット。海底にくいを多数打ち込み、その上で滑走路を置く方法は同じだが、(1)の場合は埋め立てが伴うため建設には知事の許可が必要だが、(2)は埋め立てがなく知事の許可は不要という。

 政府内では、県内移設反対を掲げた4・25県民大会に仲井真知事が参加したことで、埋め立て許可をもらうことが難しくなったと判断。埋め立てを伴わない移設案を模索する方向性に傾いているとされる。

 与党内からは実現可能性がある考え方として、ジャケット方式のほか、国民新が提案した「シュワブ陸上案」やキャンプ・ハンセン内に滑走路を建設する案、伊江島を活用する案などが出ている。

                                                ◇

よく考えもせず、自分が言い出したことに苦しめられているのを自縄自縛というなら、5月末に自ら期限を切った鳩山首相は、まさに絵に描いたような自縄自縛を演じているといえよう、いや、自業自得と言った方が言いえているかもしれぬ。

結局、7ヶ月以上にも及ぶ迷走の結果、現行案の「辺野古回帰」では言い訳が立たないので、「埋め立て案」を修正して「杭打ち案」で何とか乗り切ろうという魂胆のようだが、

これは県知事の許可なく実行できること以外すべての面で現行案に劣ることは明白である。

一部の左翼勢力とそれに便乗した一部県民が、元々不足気味の鳩山首相の判断力をさらに狂わせ、最終的には沖縄県民にとってもっともマイナスな案に向かって驀進中、つまり自分の墓穴を掘り続けている、というのが現在の鳩山内閣だということが出来る。

■現行案(埋め立て)と修正案(くい打ち」の損得勘定■

先ず両案とも、ジュゴンの命はさて措いても、環境破壊という点では五十歩百歩だといわれている。

A・現行案=埋め立て方式

(1)公用水面埋め立ての知事の許可が必要

(2)地元業者が施工可能⇒地元に金が落ちる

(3)総工費⇒4000億円

 

B・修正案=くい打ち方式

(1)知事の許可不要

(2)施工技術、及びメンテナンスのため地元業者では不可能⇒本土大手ゼネコンの出番⇒天の声

(3)総工費 1兆円+維持管理費

沖縄の業者では施工不可能な杭打ち方式だとお約束の大手ゼネコンの出番となる。 そうすると今度はお決まりの小沢幹事長の「天の声」が辺野古沿岸に響き渡ることになる。

「修正案」は沖縄経済には何一つメリットのない決着ということになる。

だが、何より米国側がこれを拒否する最大の理由は、杭を爆破すれば滑走路の役目を果たさなくなり、テロリストに狙われやすいということである。

鳩山首相は、左翼勢力と沖縄マスコミに扇動された一部県民の支援によって成立したが、いまやその得体の知れない「沖縄の思い」という魔物に憑依して迷走どころか沖縄にとってもっとも不利な決着へ向かって暴走していると書いてきた。

断末魔の首相、魔物に憑依!

互いに支援しあう仲のはずの鳩山首相と民意を騙る左翼勢力とは共食い状態で沖縄の損失に向かって暴走しているのは皮肉である。

仮に鳩山首相が「一部徳之島案」と「辺野古修正案」のセットで「県外」の約束を果たしたとして強行しても、今更各々の「民意」が納得するはずもなく、かつてないほどの反対運動が予測される。

そうなると一番喜ぶのはアメリカ側で、そもそも普天間移設は日本側の言い出したことだから、反対するなら現状維持でもちっともかまわないということになる。

基地移設は反対派が数を動員すれば阻止が可能だとしても、普天間に居座る基地をはいくらプロ市民が数を頼んでも力で撤去させることは不可能である。

結局、鳩山首相と左翼勢力の共食いが、日米合意の現行案の破棄どころか、遡って普天間移設そのものの日米合意さえ破棄する結果となり、当事者の普天間住民にとってはもっともイタイ結末で、一件落着となりそうである。

そうなれば、鳩山内閣と沖縄サヨクに引っ掻き回された過去八ヶ月は、沖縄にとっては何の実りもない不毛の八ヶ月であり、ただ騒がしいだけの悪夢の八ヶ月でもあったということになる。

【おまけ】

鳩山首相ほど発言がブレる人物をしらないが、これは就任当時、鳩山応援団のテレビ芸者達が、発言がブレる度に「政策の調整」とか言って庇い過ぎたというか甘やかしたせいではないのか。

本当に支援するなら耳の痛い話もしていさめるべきであるが、今まで支援してきた手前、庇い続けた結果が、こような「ブレブレ怪物」を作り上げてしまった。

そのブレまくる発言集。 よくも真面目な顔でいえたものだが、五月末になって、

「5月末決着は法的に決まった訳ではない」とか「5年や10年ずれても大きな問題ではない」と言い出しはしないか。

それとも「自民党だって13年かけて杭一つ打てなかったじゃないか」と開き直って、

杭打ち工事を強行するかも。

 

移設先に関する鳩山首相の発言日付 内容 発言場所・相手

2009年7月19日
『最低でも県外』の方向で積極的に行動したい。米政権と徹底的に議論して信頼関係を築けば、何事も不可能ではない(47NEWS)徹底的に県民の思いを大事にしたい(琉球新報) 沖縄市の集会

2009年8月23日
基本的には県外、できれば国外と思っている(産経新聞) 民報テレビ番組

2009年12月17日
辺野古はダメと言っているだけでは、移設先が決まらず、普天間基地が固定化されてしまいます。もし、かつてのように事故が起きたら取り返しのつかないことになりかねません。無責任な先延ばしをするつもりはありませんし、日米共にそれが許される状況ではありません。(普天間への思い) 鳩山内閣メールマガジンで

2010年3月18日
米国に理解が得られ、さらに沖縄が中心になると思うが国民にも理解が求められるような形の解決策を示す(沖縄タイムス) 首相官邸で記者団に

2010年3月19日
県外というものも当然、沖縄の県民の皆さん方のお気持ちからすれば、望ましいという気持ちを大事にしたい。難しいけれども、がんばっている(朝日新聞) 首相官邸で記者団に

2010年3月24日
県外(移設に向けて)頑張ります(時事通信) 社民党の福島党首に

2010年3月24日
決して県外(移設)をあきらめている状況ではない。選択肢に含まれている(iza) 参議院予算委員会

2010年3月24日
3月いっぱいにはまとめる。それは約束する(日本経済新聞) 首相公邸前で記者団に

2010年3月29日
(政府案を一つにまとめる時期について)今月中と決まっているわけではない(時事通信)。月内は法的な決まりでない(東京新聞) 首相官邸で記者団に

2010年3月30日
1日、2日、数日ずれることは何も大きな話ではない。大事なことは5月にしっかりとした案を理解してもらうことだ(47NEWS) 首相公邸前で記者団に

2010年3月31日
今、腹案を持ち合わせている。県内とか県外とか、お答えできない。表に出した瞬間に、徳之島でもそうだが、大変な反対運動が起きる。沖縄の負担軽減、抑止力の問題を含めて、現行案と少なくとも同等か、それ以上に効果のある案だ(朝日新聞) 党首討論で

2010年4月2日
普天間は全力で県外に出したい(毎日新聞) 関係閣僚会議で

2010年4月15日
(「5月末に米国と地元の合意を得た唯一の案が発表されるのか」との質問に)決着は決着だから、その通りだ。もうこれで行こうと、その方向がお互いに認められる状況を指す(47NEWS) 公邸前で記者団に

2010年4月20日
(滝野欣弥官房副長官が徳之島の3町長に電話した件について)政府の考え方がまとまっているという状況ではありません。まだその段階ではありません(産経新聞) 記者団に

2010年4月21日
今、大変厳しい天気かもしれないが、必ず5月末までには五月晴れにしないといかん。そのために全力を挙げて頑張っている最中だ(時事通信) 公邸前で記者団に

2010年4月23日
わたくし自身、一度はやはり沖縄にうかがって、沖縄県民のみなさんのお気持ちをしっかりと受け止めることが大事だと、そしてわたくしどもの思いもお伝えすることも大事だと、そう思っています。ただまだその時期ではないと思っています。(朝日新聞) 首相官邸で記者団に

2010年4月24日
辺野古の海に立てば、埋め立てられることは自然に対する冒とくだと大変強く感じる。現行案を受け入れられるという話はあってはならない(47NEWS) 群馬県大泉町で記者団に

[図]普天間問題での鳩山首相ら最近の発言 - 首相就任前からの発言。産経新聞(2009年11月16日)

【おまけ】のおまけ

今日のタイムス県内首長の予定欄には「12時10分は鳩山首相との昼食懇談会」という同じ文言で、

尾長那覇市長、東門沖縄市長、島袋うるま市長、儀間浦添市長、伊波宜野湾市長、稲嶺名護市長、中山石垣市長が雁首を揃えている。

昼メシで懐柔する気か。

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