森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

オオヤマフスマ

2020年07月01日 | 自然観察日記
コロナウイルス禍が収束しきれていない状況が続いていますが、多少動きが活発になってきました。7月という月替わりでもありますので目先を変えて、海岸に近い場所の観察を先月行い、面白いものをいくつか見ましたのでしばらく紹介します。
オオヤマフスマです。経験的には信州などの高原で沢山見てきていますが、柏崎の石地海岸に近い雑木林で見かけました。県内に自生していることを初めて知って驚いています。この種の県内の分布を調べると、とても興味深いことが分かりました。弥彦山塊を中心にした海岸線と阿賀野川沿いに多くが自生しています。佐渡にはないのです。(弥彦山塊と阿賀野川沿いに分布している多くは佐渡にも分布することが多いのです)。後は県境の高山帯にぽつんぽつんと観察されていました。この石地当りが県内の南限になっていてこれより南の海岸地域では観察されていません。
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オオヤマフスマの花

2020年07月01日 | 自然観察日記
ヒメタガソデソウともいわれるナデシコ科ノミノツヅリ属の一種です。軟弱な草姿ですが比較的花は目立つ方で大きさ1cmほど。
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オオヤマフスマの葉

2020年07月01日 | 自然観察日記
細い茎に対生しています。どちらかというと北方の種のようで、県内では偏った分布をしていますが、世界的に見ると北半球に広く見られる種なのだそうです。そういう意味では石地地内のものはかなり暖かい地域に見られる個体群とも考えられますから小さな種でも存在感のあるものになります。
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