昨夜BSでデジタル・リマスターされた『地獄門』を観た。
1953年制作の大映の初の天然色(カラー)映画。
私が生まれた翌年に出来た作品です。
なんと言っても、京マチ子が素晴らしく良かった。
他は、ほとんど知らない役者さんでした。
長谷川一夫と山形勲は分かりましたが、
千田是也が清盛役には気がつきませんでした。
千田是也は俳優座の創立メンバーのひとりです。
この作品を観ながら、いろいろ勉強になりました。
映画の特長と言いますか、舞台とは違った良さを改めて認識させられました。
わたしの言葉で少し表現してみます、
カメラの存在です。
舞台観劇は客席に座って、定点からの視線でしか見ることができません。
それに比べて映画は、
カメラは三次元の位置を自由に移動しながら、
被写体を撮っていきます。
そのことが見事に表れた作品のひとつだと思いました。