田布施座

演劇でつながる、役者で伝える。

千文字の山

2016-05-11 17:28:01 | 日記
私は、これほど努力したのだ。約束を破る心は、みじんも無かった。・・・

・・・私は、醜い裏切り者だ。どうとも、勝手にするがよい。やんぬるかな。

⑤ の部分の一節で約千文字の独白、ここが山場です。

ここを乗りきれば、最後まで一気に行けるのですが、

なかなかの難関です、精神の揺れうねりをダイナミックに表現しようと取り組んでいます。

しかも、よどみなく舌を回す、よほどしっかり暗記していないと不可能です。

私もここで足止めされている。


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あとひと月

2016-05-11 07:50:35 | 日記
朗読してレコーダーに録音して聞いてみた。

やはり一本調子であった。

暗唱して変化をつける狙いは間違っていない。

ひと月後の上演に向けて最良の稽古を積み上げないと。

昨日、プロットを八つに分けた。

① シラクスの市に妹の結婚式の買物に行き、暴君の邪知暴虐を知る。

② 王城に行き暴君に対立、処刑が決まるが結婚式のためセリヌンティウスを人質に三日の猶予をもらう。

③ 村に帰って結婚式を挙げ村と別れを惜しむ。

④ 約束の処刑の日、身代わりの友を救うために出発するが全里程半ばで川の氾濫で濁流との闘い。

⑤ 山賊を打ち倒すが疲労し動けない、メロスは苦しみ裏切り者として諦めていく。

⑥ 足もとの清水で疲労回復し再び立って走れるようになり、シラクスの搭楼が見える所まで着く。

⑦ 友の弟子フィロストラトスが待っていた。刑場に死力を尽くして突入する。

⑧ 約束が遂行された。メロスは途中で欺いたこと、人質の友は疑ったことを詫びる。
  王は二人の様子に自身の間違いに気づき改心する。

とまあ、こんな風になる。

分けたプロットでメリハリをつけていき、一言一句原文の通り暗唱をする。

口の体操を充分して取り組まないと、走れメロスの文章は発声がきちんとできないのである。
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