「旅の坊主」の道中記:常葉大学社会環境学部・小村隆史の防災・危機管理ブログ

日本唯一の防災学部はなくなっても、DIGと防災・危機管理を伝える旅は今日も続いています。

「環境防災」「維持補修」「都市再生」の日特建設から4名が来校、説明会を開いて下さる

2015-05-15 23:58:53 | 小村ゼミ
月曜日の拙ブログでも少し触れた話であるが、昨年3月、小村ゼミを卒業したM君が、
「確かな技術で日本を支え、未来を想像する」日特建設(株)の会社説明会の一員として
元気な顔を見せてくれた。

いろいろと忙しい時期だろうに、OBのM君の他、人事の採用担当者と、技術部門の方が2名、
合わせて4名の方が話をして下さる。

拡大ゼミの形式での説明会が90分×2コマ、引き続き、例によっての魚河岸丸天富士店に場所を移し、
食事を共にしつつ、いろいろと話をきかせてもらった。

本来選考の対象となるべき大学4年生も修士2年もいないという状況。
顔を出すはずのゼミ生とは数日前から連絡がとれず。
こればかりは、先方には何ともお詫びのしようもなかった。

その代わりに、とは言えないレベルなれど、大学での説明会には、M1が1名、3年生が6名、2年が2名、1年が4名、
「ここから先が本番」の食事会にも、3年の2名を除いた11名が顔をだしてくれた。
「刺身大皿」「テールシチュー」「金目鯛の煮付」「カサゴのから揚げ」「海鮮かき揚げ」という
いつものラインナップを味わいつつ、人生の先輩からの話は1、2年生には衝撃的だっただろう。
(この種のシャワーを浴び続けていれば、3年の夏には多少は使える者になってくれると期待したい。)

「学びの雰囲気のない」地方Fラン大学の中では多少のやる気は見せてはいるものの、
たかだか15名弱の学生のために、東証一部上場の企業の方に来てもらって良いものか、
先方にとってコストパフォーマンスが見合うものなのか、この点ばかりは、考えざるを得なかった。

大学人としては、学生が社会と触れる機会は可能な限り作りたいと思っている訳で、
そのために外部から人が来て下さるというのは大変ありがたい話。
しかし、先方の来意は、言わずもがなながら「良い学生がいるならば採用を考えたい」というところにある訳で、
(そうでなければ、この時期にわざわざ4名も派遣してくれる訳がない)
その狙いに応えられる学生を集められなかった訳で、そのことを考えない訳にはいかない。

残念ながら、我が教え子ながら、現時点で使い物になる、現時点で採用の検討対象になる、
などとは全く思っていない。
ただ、「鍛えればモノになる、その可能性の片鱗くらいはあるかも」と
思ってもらえるような学生が0ではないと思いたい、というのが実態。

とまぁ、思うところは幾つもあるが、それはそれとして、
ゼミのOBが元気に活躍してくれていて、母校&ゼミを忘れずにいてくれて、
また、会社の中でも評価されているというのを(本人ではなく)周辺から聞くというのは、
大学人として、本当に嬉しい話。

夕食会に参加した学生には、最後に一言ずつ話をさせた訳だが、
こういう出会いの中でゼミの先輩から、また人生の先輩から学び、
いつか、そういう立場に立つ時も来るだろうから、その時には、後輩達に惜しげなく教える、
そういうことを続けていきたい、とは思う。
かく言う「旅の坊主」も、そうやって先輩から教えられて育ってきた。

こういう感覚が分かる学生が2割を超えれば、大学の雰囲気も少しは変わってくるだろう。
そこまでこちらも頑張らなくては、ということ、なのかもしれない。

M君、そして日特建設のみなさま、どうもありがとうございました。


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