***** 神社と災害 No.43 *****
昨日、首都圏を通る中央構造線の地下に
巨大な蛇紋岩が存在し、首都直下地震を
抑えているのではないかと記しましたが、
同じように沖縄周辺にも、境界深部に軟らかい
蛇紋岩が存在するためひずみが蓄積しにくく、
プレート境界型巨大地震の発生を
抑制していると考えられるのだそうです。
もし、中央構造線に蛇紋岩および
花崗岩が深く関わっているなら、
花崗岩が地震の前兆現象を起こして災害を知らせ、
蛇紋岩が地震のエネルギーを吸収して揺れを抑える、
といった流れが出来上がっていたのかもしれません。
古代の人々は、これらの仕組みを無意識に感知し、
中央構造線という巨大ベルトに対する
意識を高めて行ったのでしょう。
いずれにせよ、中央構造線の北側と南側とでは、
はっきりとした地質の違いが見られるわけで、
これらの異なる地層がせめぎ合う過程において、
この地にしか出現しない「何らかの現象」
が発生していた可能性は大です。
もしかすると、伊勢神宮のお白石も、
中央構造線上のみで生み出される
「特殊な石」だったのかもしれません。