
とやかへるたかのを山の玉椿
霜をばふとも色はかはらじ
前中納言匡房
新古今集 7-750
万葉集にはいくつか詠われている椿、古今集には一首もでてきません。新古今集に一つだけ。椿は花としてはそんなにポピュラーではなかったのでしょうか? 往時は花としてより灰を紫染に染めるのに使われるのが目的だったのでしょうかね。
「とやかへる」は鷹の尾山に懸かる枕詞。とやは鳥屋で鳥の巣ですね。
鷹が羽の抜け替わりの時に巣に帰るということを指しています。
鷹の尾山の椿は霜をかぶっても色は変わらない。
私も梅だ、桜だって浮かれておりますけど、椿もまだまだあと何カ月も咲いていてくれるんですよね。(もっとも桜もほとんど一年中咲いていますけどね)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます