![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/b8/4bdbb8c74e12435983993b3f3eb0d575.jpg)
2013.1月2日 外気温 10℃ 室温20℃ まあ暖かい日でした。
今回のDR-419HXという430MHzFMのハイパワー機(35W)ですが、
てこずりました。以下、修理の状況です。
1.症状
スケルチのザー音が出て受信出来ていても、音が出なくなり、
受信も出来なくなると言う複合原因と思われる症状です。
2.調査
調査に有っては内部のVRの働きと位置と回路図が必要で偶然に見つかりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/91/a81d3cfc37c51786876e1d79db375867.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/dd/d285c45ec4b4a134928ee945186f290f.jpg)
2.1スケルチが深くプリセットされていないか
図のIFの基盤のIC:M3361HDに付いているVR9が深くなりすぎだったので、
浅くして見ました。効果は有りました。
2.2VOLのVRの接点/半田付けに異常が無いか
外して見ました、ちょっと接触子(ブラシ)が浮いている感じだったので
かしめて見ましたら正常になったので再実装してみました。
2.3VCOのロックが外れていないか
435MHzで受信でTP3の電圧を2V(キッチリとは合わない)と、
435MHzで送信でTP3の電圧を1V(キッチリとは合わない)と
調整して各周波数でロックが外れないか確認してみました。
2.4その他異常がないか
・ メモリーバックアップ電池は3.2Vもあり問題なし。
・ 送信周波数がー2.6KHzもずれていたので調整しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/8a/bb19765461846dff4654cc7bc77e50c6.jpg)
周波数あわせ 左:調整前、右:調整後 -2.6KHzずれだった
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/57/dc306bb54b05a185a10c032904737026.jpg)
VOLVRを取り外して置いて見た。その後かしめ、取りつけし直した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/e1/7b93efe8e6f411b33be0b400771002a3.jpg)
VOLのVR単体です。こんなの入手難だよね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/fb/b4a5e8018c7efa12fd89fe90abbe5499.jpg)
VRを取りつけ直し修理中です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/31/bcd8c93e2ba1ee1f1d679a750cfdc3dd.jpg)
何とか、直った様です。最後にパネルのキズも修復してきれいになりましたね。
追記
しばらく放っておいたら、再発しましたね。どうもFM-ICの不良か、
受信VCOあたりか、(2Vにならない:2.75V 435MHz)
しばらく通電して見るとスケルチオープンでザー音が出るし、
受信可能ですね。不安定ですねえ。電源ラインが不安定。
後は電解コンデンサの液漏れの臭いがしたので、交換が必要の様です。
この機種は放熱が悪くて105℃の電解コンデンサでも20年以上経過
だと、寿命ですね。さて、105℃で16V以上のコンデンサは無いしね。
入手にお金もかかる、どうするかだね。
3.最後の電解コンデンサの交換
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/db/51739f04fdd8409531760bc910f3ab52.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/ec/24188e12ad00986c91211534bf0f8355.jpg)
電源ラインとVCO周辺の電解コンデンサを交換しました。
やはり、下側から液漏れしていて劣化は間違いなかったですね。
抜いて、イソピルピルアルコールで清掃、穴は1mmのドリルでさらって
部品を取り付け直しました。(車の水抜き剤:100円ですよ)
特に元:470μFの電解は受信時に電流が550mAの所、1A以上流れていた
事が分かり、電源ラインの電圧が不安定になっていた様で、遅れれば
電源ショートになる所でした。
これで、完全に修理は完了です。良かった。良かった。
外気に晒し、動作確認すると、受信VCOのロックが外れる時が
有りましたが微調整後、銅のシールを貼りました。
この様な修理はメーカではやってくれないし、その手のお店でも、ん万
は取られるでしょうね。
2013年1月12日追記
その後、受信も送信も出来なくなりました。
受信時にTP3の電圧を見ると、不安定でPLLがロックされない様です。
送信もドライブ段の出力が小さくなり、M57788Mをドライブするには
不足で微弱電波は出るのだが実用にならないです。
基盤全体に付着していると思われる電解液を個人では取りきれなくて
諦める事としました。
どうも、ALINCOのハイパワーモービル機に105℃の電解コンデンサ
を使って本来の排熱処理を怠っている設計には不満を覚えます。
何しろ、通電しておいて、上蓋を開けると電解液の独特な
臭いが未だあるのは、基盤に染み付いているのでしょうね。
残念でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_rain.gif)
見た所両面基盤の様で交換方法を伝授ください。
>交換は基盤裏からハンダを吸い取る方法ですか?
80Wのコテで半田吸い取り線で半田を取ります。
スノホールを壊したら厄介な事になります。
その後、コテを当てながらコンデンサを抜きます。
コテを当てながら楊枝でスノーホールを開けます。
結構面倒くさいですが丁寧に行います。
ここまで出来れば、新品の電解コンデンサ交換は楽です。
私のは電解コンデンサの電解液が基盤に不着しており、電解交換ではすぐに異常になり直りませんでした。
排熱設計が悪い機種ですので、電解液のにおいが
しなければ直る見込みは有ります。
返信ありがとうございます。
回答が来る前に電源ラインと基盤下を交換しました。少し液漏れしていました。しかし交換後感度低下になり室内のハンディーならメーターはフルスケールですが、外部アンテナでは全く聞こえなくなりました。
配線ミスは無いと思いますがQ1(3SK184)付近が壊れたかも知れません。私の目には限界に近い配線なのでどこかミスかも知れません。こんなにコンパクトせず基盤もゆとりが欲しいですね。小さいコンデンサが他の基盤に当たる箇所があります。
丁度知人に他の無線機と修理依頼したので見てもらいます。 直ったら報告します。
部分的に交換されたのですね。
>しかし交換後感度低下になり
初段のFETが破損したか、FETに電圧が来ないのかも知れません。(パターン破損?)
端子D-GND間の電圧が、7~8V有るか見て下さい。
ここが0Vなら、電源の問題。有ればFET破損の疑いです。
直ると良いですね。
回路図を見るとおっしゃる通りQ1のアース側の10番の配線が、3端子(IC1)に繋がっているので、この当たりのコンデンサを外した際に導通があったのが、ハンダを除去したためパターンが断線したかも知れませんね。
両面基盤でコンデンサの液漏れがどこまで浸透しているかはわかりません。外した後に導通を確かめるべきでした。
これで投稿は完了しますので知人の結果後にします。
知人から修理して戻ってきました。原因は裏面のパターンにある保護テープあたりの2芯ケーブルの芯線側が何かの拍子に外れたようでRFアンプに繋がるの線なので感度低下とわかりました。(一度アンプ回路の放熱基板付近を外した影響かも )
コイル等の調整もしていただきハンディーや固定と感度は遜色ありません。今後は注意したいと思います。
>RFアンプに繋がるの線なので
初段のプリアンプ出力が接続されていない?
が原因だった様ですね。
直って良かったと思います。
このHIGH-POWER機は小さい筐体に詰め込んで
いますので、12cm位のFANを9V程度で回転させて、
本体の上に置くだけでも効果が有ります。(PC電源から)
古い無線機ですがこれで結構長持ちします。
私のFT212H(2m-45W)はTSS認証+総務省に申請ずみで、壊れるまで使う予定です。(笑い)