今回は製作記事ではありません
久しぶりの調査記事?です(笑)
前回に続いてこの本を購入しました、これは〇M〇ZONで見つけたものです
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/2b/fcccd98ff3958cb2f71c40932740b9fb.jpg)
2022年5月の初版3刷です
同年1月に公開された”サンダーバード55”に合わせて発刊された
映画の吹き替えキャストの紹介も入ったもので、プロデューサーの(故)ジェリー・アンダーソンを始め、
当時のスタッフのエピソードなど、知らなかった事が一杯のなかなか読みごたえがある本でしたが、
その中でちょっと興味を引く記事が載っていたのです
それはジェリー・アンダーソン氏の年の離れた兄、ライオネルに触れている個所でした
17歳でRAFに志願し、モスキートのパイロットとなって戦い
1944年にオランダ上空で撃墜され戦死した、という内容だったのです
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/79/3444ce74920bf3af05673573f19c0929.jpg)
「モスキートのパイロット!?」
これが蛇の目好きの頭の中でエコーのようになって残り、いつまでも気になって仕方ありません(;'∀')
17歳で志願してパイロットになったと云う事は、Flight/Sergeantだったのか?
1944年の何時、所属部隊は、機体はFだったのかFBそれともNF、PR?
疑問が次々に頭に浮かんできます
しかしこれではあまりにも漠然として、異国のシロートが調べるにはハードルが高すぎました
たまたま同時製作の形でタミヤのBf109G-6を作っているのですが
この関連でドイツ夜間戦闘機隊のBf109について、タミヤニュースに連載されていた
『モデラーのための戦史(RAFボマーコマンド対LWナハトイエーガーの戦い)』
という記事を読み返していました
すると、連載も終わりのJuly 2021 Vol.626号のNo359の記事の中で
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/bf/7c16a575f381a7e42d7e35a226678053.jpg)
BC(ボマーコマンド)の出撃日時、都市名、撃墜された爆撃機の機種と所属、コードとシリアル番号
搭乗員の階級・氏名など全てが書かれた資料があると書かれていたのです
そんな宝の山みたいなものがあるのか!?と題名で検索してみると、何とあったのですよねコレが(;'∀')
下が執筆者の菊池晟氏が紹介されていた本の題名と作者です
”royal air force. the bomber command losses of the second world war"Ⅰ~Ⅳ By W.R.Chorley
しかしながら極東の島国に住むヘッポコモデラーが入手するには
これはあまりにもハードルが高すぎます(そもそも読めないし...💦)
ebayで中古品が出ていますが高い!しかも全部海外(送料が更に)
よく見るとVol.9なんてのまで出ていて...えっⅣまでじゃなかったの?って
(これは所謂ハードカバー版とペーパーバック版の違いらしいです)
これはもう研究者の領域です、諦めるしか有りません(~_~;)
と本は諦めましたが、往生際の悪いワタシはなおも検索エンジンをフラフラ(;'∀')
すると...
INTERNATIONAL BOMBER COMMAND CENTREというサイトに行き当たったのです
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/d1/7104e36f19d7f3655eecf42ef04156f0.jpg)
搭乗員の名前を入力して検索を掛けるやり方です
そこで恐る恐るGerryのお兄さんの名前『Lionel』を入れて検索をかけて見ると...
出ました!なのです
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/4f/91c6e5321068523c91cb043414497d44.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/93/5656900d0dc2752af545c5bfe74e965e.jpg)
フルネーム:Lionel David Anderson
階級:F/S(Flight/Sergeant)
年齢:22歳
機種:Mosquito MkⅥ
所属飛行隊:No515Sqdn
飛行隊コード:3P
シリアルNo:NS895
戦死日時:1944年4月27日
埋葬地:オランダ、アーネム
夜間出撃でディーレン飛行場に墜落したことも
そしてご両親の名前、出身地も書かれています
Son of Joseph and Deborah Anderson, of Neasden, Middlesex.
もうこれで決まり!と行きたいところですが
せっかくここまでたどり着いたので、事実の補強(裏取り)をしようともうちょい検索します
まずシリアルNoをRoyal Air Force Commandsに入力して探します
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/e4/8e8688b42c87c0dbcdc1de42c0602f37.jpg)
機体はFB MkⅥ No515Sqdn 墜落した日付も同じです
ナビゲータの名前も分かりました
Sergeant Anthony Bert Hayward Sims です
両親の名前も確認しました
これはGerry Andersonを英語版Wikiで検索しています
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/09/1855bfbea9dd7ccb2c113d331fdfea89.jpg)
①の部分にご両親の名前(Joseph と Deborah)
②には墜落した日付と場所が書かれていました
更にAVIATION SAFETY NETWORKと云うところで墜落機の確認をします
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/6a/ab3e7db04f03823139b3dfa0833aa761.jpg)
00:55離陸、本当に真夜中の出撃だったのですね
最後にNo515Sqdnをまた英語版Wikiで確認しました
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/a0/2e4b111367546b564af209e0647941c5.jpg)
機体のバージョンも、基地名も合っていました
MkⅥを運用し始めたのが1944年3月から、F/O Andersonは部隊に配備されたばかりの機体に乗って出撃したんですね
で、このMkⅥ 早速探してオクに出ていたので落としちゃったりして(;'∀')
タミヤの1/72です
すでにタミヤのB.MkⅣ/PR.MkⅣとハセガワのNF.MkⅧが積んであるんですけど
なんかワタシに作れと、声にならぬ声が命じているような気がして...( ̄▽ ̄;)
【続く】
久しぶりの調査記事?です(笑)
前回に続いてこの本を購入しました、これは〇M〇ZONで見つけたものです
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/2b/fcccd98ff3958cb2f71c40932740b9fb.jpg)
2022年5月の初版3刷です
同年1月に公開された”サンダーバード55”に合わせて発刊された
映画の吹き替えキャストの紹介も入ったもので、プロデューサーの(故)ジェリー・アンダーソンを始め、
当時のスタッフのエピソードなど、知らなかった事が一杯のなかなか読みごたえがある本でしたが、
その中でちょっと興味を引く記事が載っていたのです
それはジェリー・アンダーソン氏の年の離れた兄、ライオネルに触れている個所でした
17歳でRAFに志願し、モスキートのパイロットとなって戦い
1944年にオランダ上空で撃墜され戦死した、という内容だったのです
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/79/3444ce74920bf3af05673573f19c0929.jpg)
「モスキートのパイロット!?」
これが蛇の目好きの頭の中でエコーのようになって残り、いつまでも気になって仕方ありません(;'∀')
17歳で志願してパイロットになったと云う事は、Flight/Sergeantだったのか?
1944年の何時、所属部隊は、機体はFだったのかFBそれともNF、PR?
疑問が次々に頭に浮かんできます
しかしこれではあまりにも漠然として、異国のシロートが調べるにはハードルが高すぎました
たまたま同時製作の形でタミヤのBf109G-6を作っているのですが
この関連でドイツ夜間戦闘機隊のBf109について、タミヤニュースに連載されていた
『モデラーのための戦史(RAFボマーコマンド対LWナハトイエーガーの戦い)』
という記事を読み返していました
すると、連載も終わりのJuly 2021 Vol.626号のNo359の記事の中で
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/bf/7c16a575f381a7e42d7e35a226678053.jpg)
BC(ボマーコマンド)の出撃日時、都市名、撃墜された爆撃機の機種と所属、コードとシリアル番号
搭乗員の階級・氏名など全てが書かれた資料があると書かれていたのです
そんな宝の山みたいなものがあるのか!?と題名で検索してみると、何とあったのですよねコレが(;'∀')
下が執筆者の菊池晟氏が紹介されていた本の題名と作者です
”royal air force. the bomber command losses of the second world war"Ⅰ~Ⅳ By W.R.Chorley
しかしながら極東の島国に住むヘッポコモデラーが入手するには
これはあまりにもハードルが高すぎます(そもそも読めないし...💦)
ebayで中古品が出ていますが高い!しかも全部海外(送料が更に)
よく見るとVol.9なんてのまで出ていて...えっⅣまでじゃなかったの?って
(これは所謂ハードカバー版とペーパーバック版の違いらしいです)
これはもう研究者の領域です、諦めるしか有りません(~_~;)
と本は諦めましたが、往生際の悪いワタシはなおも検索エンジンをフラフラ(;'∀')
すると...
INTERNATIONAL BOMBER COMMAND CENTREというサイトに行き当たったのです
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/d1/7104e36f19d7f3655eecf42ef04156f0.jpg)
搭乗員の名前を入力して検索を掛けるやり方です
そこで恐る恐るGerryのお兄さんの名前『Lionel』を入れて検索をかけて見ると...
出ました!なのです
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/4f/91c6e5321068523c91cb043414497d44.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/93/5656900d0dc2752af545c5bfe74e965e.jpg)
フルネーム:Lionel David Anderson
階級:F/S(Flight/Sergeant)
年齢:22歳
機種:Mosquito MkⅥ
所属飛行隊:No515Sqdn
飛行隊コード:3P
シリアルNo:NS895
戦死日時:1944年4月27日
埋葬地:オランダ、アーネム
夜間出撃でディーレン飛行場に墜落したことも
そしてご両親の名前、出身地も書かれています
Son of Joseph and Deborah Anderson, of Neasden, Middlesex.
もうこれで決まり!と行きたいところですが
せっかくここまでたどり着いたので、事実の補強(裏取り)をしようともうちょい検索します
まずシリアルNoをRoyal Air Force Commandsに入力して探します
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/e4/8e8688b42c87c0dbcdc1de42c0602f37.jpg)
機体はFB MkⅥ No515Sqdn 墜落した日付も同じです
ナビゲータの名前も分かりました
Sergeant Anthony Bert Hayward Sims です
両親の名前も確認しました
これはGerry Andersonを英語版Wikiで検索しています
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/09/1855bfbea9dd7ccb2c113d331fdfea89.jpg)
①の部分にご両親の名前(Joseph と Deborah)
②には墜落した日付と場所が書かれていました
更にAVIATION SAFETY NETWORKと云うところで墜落機の確認をします
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/6a/ab3e7db04f03823139b3dfa0833aa761.jpg)
00:55離陸、本当に真夜中の出撃だったのですね
最後にNo515Sqdnをまた英語版Wikiで確認しました
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/a0/2e4b111367546b564af209e0647941c5.jpg)
機体のバージョンも、基地名も合っていました
MkⅥを運用し始めたのが1944年3月から、F/O Andersonは部隊に配備されたばかりの機体に乗って出撃したんですね
で、このMkⅥ 早速探してオクに出ていたので落としちゃったりして(;'∀')
タミヤの1/72です
すでにタミヤのB.MkⅣ/PR.MkⅣとハセガワのNF.MkⅧが積んであるんですけど
なんかワタシに作れと、声にならぬ声が命じているような気がして...( ̄▽ ̄;)
【続く】